水星の魔女#15

 難民キャンプらしきところの撤退戦。資本家側で平和の模索をしてる風な感じだがなんかウソくせー。いちおう現代の世界情勢の反映をしてると思ってたので、わざと戦争を仕掛けたり仕掛けさせたり、ウイルスを蔓延させてワクチンで大儲けしてる現状からすると、金融資本家たちが平和なんて模索するはずないジャンでしかないのだけども、ただ、現状を丸写しするだけでは、大資本家に太刀打ちなんてできないのだからひたすら庶民の無力さを描くしかなくなってしまうし、作品を通じて理想を語るのであればまぁこういう形にならざるを得んわな。このへんは海外のよくできたドラマでも避けられない構造だとは思うんで、では理想を語ることができる形にしたうえで最善のストーリーテリングをとなれば、現状よくできていると判断するしかない出来のような気はする。
 放映開始当初から思ってたのだけども、ガンダムっぽいデザインのロボット、ガンダムのお約束を踏襲していながら、個人的にはガンダムらしくないと思っているんだけども、そのへんガノタがこれをガンダムとみなしてるのかそうでないのかちょっと聞きたい気分ではある。

MHH#4

 組織の一人と手を組んだ形になったが、その男も組織から疑われて窮地に陥る話。なんかだんだんおとなしい方向に向かってくな。ただ、いつまでもハラハラドキドキだとこっちが全然落ち着かなくて、乗り物酔いに近い感覚に陥ってしまうので、ありがたいといえばありがたいのだけども、てっきりジェットコースター的展開がウリだったんじゃないのと思っていたので。といっても、他の作品に比べると全然落ち着いてないのではあるが…。
 殺した男のオンナがでてきて、主人公の娘を思う姿に何か思うところがある…という描写をするのかと思ったらそうでなかったのでちょっと意外。昔だと水商売のオンナは大抵やむにやまれぬ事情でそれをやってるとか、水商売の不安定さとかに嫌気がさして、こういうシーンだとホロっとさせたりするもんだけど、主人公の娘共々「若い女とはとかくバカなものである」という提示に容赦ねぇなwwwという感じ。いやまぁ別にいやいや水商売をしてる女ばかりでもなく、水商売が肌に合ってるから好きでやってるとか、そういう世界なのを承知で自ら前向きに取り組んでる女もいるわけで、子供を思う親の気持ちをバカにしている女が本当にバカそのものとも限らないんだけど…。
 しかし面白いっちゃぁ面白いんだけど、落ち着かん感じやな。今まで散々ヌルい展開の作品ばかり見てるんでショック状態に陥ってる感じ。