月とライカ#4

 孤独に耐える訓練の前の息抜き。メインキャラの宇宙に行きたい動機の説明もなされていちおう二人の間に信頼関係っぽいものが出来上がる流れ。
 アニメというかこういうサブカルものに期待してはいけないんだろうけど、ついアネクドートソ連を推し量ってしまう傾向があるが、本当のところ当時のソ連の人々の肌感覚がイマイチ掴めなくてどう判断してよいやらわかりかねる。まだ大祖国戦争の傷跡が癒え切った段階でもなかろうし、またスターリンの死の前後で息苦しさも変わってるだろうし、かといってKGBソ連崩壊まで市民を監視してたわけで、この作品に漂う雰囲気を素直に受け取ってよいものやら。あとはやっぱり吸血鬼の一族と思われる部族に対する差別がよくわからんといったところ。フィクションだろうからあんまり真に受けても仕方がないのだが、ポグロムあたりを意識してるのかな?。差別構造をこういう風に描くことにどういう意味を持たせてるのか、これもはっきりしない。このへんはやはり86のほうが現代の日本人にも重ねやすいといった感じは受ける。

海賊王女#12

 主人公が日本人?になってしまうの巻。ん?、これで終わりなの?。終盤の展開からするととても続くようには思わないんだが、話としては終わってないよね?。結局前回までに整理した、この作品での世界はどのような状態であるということがほとんど示されてないから、それをどうするか選べと言われても、主人公だけでなく視聴者のこっちもポカーンだよ。あとラストもよくわからん。相方は主人公にプロポーズされたから(もちろん猛アタックはしてるが)返答をしただけで、そこに気持ちの通じあいみたいなものがあるのは何*1なの?みたいな。
 うーん、結局いろんなものが抽象的に語られていつのまにか結論みたいなものが突きつけられてあれよあれよという間に終わってしまった感じなのだが、その、自分が整理したと思い込んでた、現状の世界の把握や対処法というのは視聴者それぞれが判断してくださいってな感じなんだろうか。
 で、エデンなる地に導かれたというのも、結局主人公の主体的な行動あってのことではない。なんか知らんがその時が来たら他所から助けも来るし、場面場面で都合よく過去の記憶がよみがえってみたりしていたので、そのへんは彼女自身がいみじくも言い表している通り、選んでいるつもりが選ばされてるだけだったという形にはなってる。やはり選ぶ選ばないという話については、そもそもあなたは世界がどの様になっていると判断しており、それがいいことなのか悪い事なのかどう判断してるのか、よいと判断しているにしてその状態が続くよう何もしないと考えるのか、悪いと判断していてでも何か変えようとすると何かしら犠牲がでるからやはり何もしないと考えるのか、それともよいと判断してるにしろ悪いと判断してるにせよ、変化させるのが正解と判断するのか、まぁそのイシューは一般的に政治のあり方だとか環境問題だとかいう大仰な構え方でも構わないし、自分の日常に関する卑近な例でもいいが、とにかく今まで流されるだけで何も判断していなかったという状態を脱却して、自分の頭で考えて主体的に行動しろ*2みたいな主張なのかなという。
 とまぁよくわからんところが多いうちに駆け抜けていった感じ。財宝が一ヶ所に集められてるって設定から、もうちょっと資本主義の矛盾みたいなことをやるんかなとか思っていたのだけどもそれもなし、海賊王女というタイトルなんだから、王女らしき主人公がなんか海賊らしき行動をとるのかと思ったら、潜水艦に乗って謎を解き明かすために旅を続けるだけで、むしろ海賊らしいのは敵方だったという。

*1:記憶を失う設定とは…

*2:この作品の主張がよくわからんような形になっているのは、視聴者がこの作品から自主的に手掛かりを探して主体的に判断しなければたどり着けないような構造になってるというメタ構造…というかこれが正解であるかすらわからんわけだが

86#15

 部隊再編とマスコットの過去告白。うーん、ダメな話ではないんだろうけど、なんか今までの流れでだいぶ興味が薄れてきたのでどーでもよくなってきたというか。共和国のねーちゃんと再会するまで寝てるからその時が来たら起こしてくれる?みたいな感じだが、そこに至るまでに伏線も張られるだろうし気合は入らないがチェックはしていくつもり。
 うーん、やっぱ1クール目は仮に自分がスピアヘッドに放り込まれたら、部隊のキャラと同じ感情を抱くだろうなというのが大きかったと思う。口ではきれいごとを言っていても結局自分たちには興味がない、見下してるって感じのアレ。2クール目になってしまったら、メインキャラが急に持たざる人々ではなく持てる人になってしまって、そりゃ物語上では彼らが彼等の立場を獲得してるのは納得するんだけども、現実世界での、努力しても決して引き上げられることなく使い捨てされてしまう立場の視聴者にとっては文字通り違う世界に行ってしまった人々になってしまってるので、感情移入のしようがないと思う。そういう共感部分を取り去ってしまったら、結局のところ「僕の考えたさいきょうのスコードリーダー」が活躍する仮想戦記モノになってしまうワケで。

異世界食堂2#3・4

 客が子供というちょっと珍し目の構成。#3ではハンバーガー&コーラ、#4ではお子様ランチとか狙うにしてもほどがあるだろーという感じだが、この作品だとノスタルジー風味に料理を取り上げるからフォーマット通りかとは思った。逆に#3Bパートは子供関係なしにカレーのバリエーションの試食会という体裁をとっていたから、ネタがなくなってきてるのかも。

王ラン#1・2

 聾唖者を主人公とした王道物語モノ?。原作未読だが、掲載サイトがなろうのような投稿サイトらしく、数話見に行ったが、原作はアニメよりもっと線数が少なくてビックリした。エピソードには主人公の王子が裸で歩き回ってという流れは、王様の新しい服や王様の耳はロバの耳あたりを意識してるのかなとも思うんだが、内容は全然違っているからよくひねったなという感じ。
 主人公がそれまで孤独だったのが、唯一の理解者を得て成長していくというのが基本線なんだろうが、タイトルのランキングにどのような意味合いが込められてるのかは不明。どうやら人気作らしく、ストーリーもよく練られているように見受けられるので視聴して損はない作品なんじゃなかろうか。

水銀温度計の件

 もう昨日になるが、Open disputeがすぐ通ったらしく、返金処理という裁定が下った。あとはゴミ処理。なんだかなぁといった感じ。

アクアトープ#16

 子育て云々の話。あーあ、やっちゃったという感じ。まぁこの作品が最近のトレンドをふんだんに取り込んでフックにして、こう自分が思い描く夢に邁進していきましょうというよりは、もう日本は余裕のある社会ではないんだから妥協して仕事選びをしましょうってテーマにしてると思ったから、まぁシンママとか仕事と育児の両立とかを入れ込んできても不思議はないんだけど、個人的には仕事選びの部分がボケるでしょとは思う。
 そもそも水族館の飼育員なんて、割とアクアリウム趣味の人にとっては憧れの仕事だったりするのだが、熱帯魚飼育の延長線上で考えてしまうと泣きを見るほど実際の仕事は3Kなのがあきらかなのであって、そんなの前職でわかりきってるのにシンママであることを隠して応募するってどーなの?って話。自分が採用されることで他の求職者を蹴落としてるのであって、では他の応募者が劣っていたから落とされたの?と考えると、公平性から考えると、大げさな話職場で子育てを支援するって流れになるんなら、求職段階で職務に必要なスキルや知識を持ってなくても採用したれよという話になる。なぜなら職務に必要なスキルは就職してから職場で支援して身に着けさせれば良いという理屈になるから。それでなくても元アイドルだとか漁師の息子は実務経験があるとはいえたった1ヶ月だし、元観光案内は事務仕事はそれなりだろうが水族館勤務という点に関しては実務経験0相当。だからこそあのシンママはコネ就職といってたわけで、ある意味ブーメランにもなりかねん。
 今、子育てが微妙なのは、日本から中流ワイプアウトされ、下層に生活水準が下降した層は結婚しても子育てを最初っから諦めてる家庭もあるし、そもそも結婚できない層も増えている。彼らが子育てには責任が伴うと考えているのであれば賢明というしかないし、貧困で結婚もできないという層はそれはシンママよりもっと救済されるべきなのであって、では水族館に就職することを志望して、3K職場であることがわかっていてかつ生き物を相手にするのだから休みなんかとれないのはわかっていて、それで結婚するのはまぁいいにしても、子供をこさえて、死別ならともかく自己都合で離婚してしまってるわけで、そういう無責任な人間が採用されたら、では採用されるためにいろいろ自分の身辺を整えていろいろ我慢してる人が採用されなかったのだとしたらそこに公平性はあるの?という話になる。そういうわきまえた人の夢は諦めさせられて当然なの?という。
 ついこの前も消費税が増税され幼児教育が無償化されたわけだが、消費税なんて所得に対する負担率は貧困層のほうが大きいわけで、フツーに考えたら貧困層から分捕って子持ちにカネを配るということに他ならないのだが、今の世の中、子供を持てるということは贅沢だし、貧困でも子供を持つということはよっぽど個人として主体的に子育てに関わるのでなければ、子育てのコストを他人に負担させるということなので、そういう無責任なやったもの勝ちをゆるしていいのって話にはなる。
 子育ては社会全体ですべきという言説は、国民のすべてが結婚でき、子供を持てるという前提に立てばお互い様という理屈で成り立ちもするが、現状貧困層にそのコストを多めに負担させるということになってしまっているので、もうちょっと考えるべきなんじゃないかなぁと思う。それでも社会で子育てをすべきというなら、馬鹿げた話だが、ちょっと前に話題になった「女をあてがえ」論にも説得性がでてくることになるがそれでもかまわないのか?。「貧困の再生産など起きない。彼らは子供さえ持てないからいずれいなくなるだろう」by自民党の某議員なのであって、子持ちは子育てを社会で負担しろということで、貧困層が子供も持てずに死に絶えることを肯定してしまうことになるわけで、自分の発言していることについての意味をもっと考えた方がよいがなぁといった感じ。
 うーん、これ篠原監督が積極的に取り入れたかったことなんだろうか?。色づくのほうはもう全く思春期を対象とした夢を大切にみたいな要素が語られてて、全くないというワケではないんだけど、社会的な要素が希薄な純粋な青春モノって感じだったから、テーマを絞り込んでストーリーを練るってタイプなんだと思ってた。なので、この作品のごった煮的性質はちょっと「らしく」ないなとは思っていて、でも自分が期待してたのは、もう日本も純粋に夢を追い求めてよいという余裕のある社会ではないだろという点ではあったので、1クール目はそういう要素が強めで成程なぁとは思っていたのだ。正直なところ、それに沿ってもう職業を好きに選べるなんてのは上級国民の特権になってしまってるのだから、やれる仕事にやりがいを見つけてガンバレ程度でよかったのではと思うのだがどうか。まぁ貧乏人には夢を見る資格自体がないというのもそれはそれでディストピア誘導で気持ち悪いとは思ってしまうのだけども、無責任にお前はなりたいものになれるんだよと主張するよりはマシなんじゃね?という。
 バブルの頃にゼロサム社会というのが流行ったのだが、まだゼロサムならマシなんだよ。何かを手放すもしくは諦める、もしくは我慢することでもいいが、それで本当に自分が手に入れたいものを手に入れられる可能性があるから。でも今日本はゼロサム社会ですらない。その上で上級国民は貧乏人から奪って肥え太ってるのだから、貧乏人はただ奪われるだけの存在になってしまってるんだよ。
 いちおう主人公格が二人いることになってると思うんだが、元館長代理は何も失ってないし、彼女が苦労しているように見えるのは社会的な理不尽のせいではなく彼女自身が未熟なだけだし、元アイドルは、アイドルの夢を諦めたのであって言い換えれば「自分から手放した」形になっており、決して奪われたというものにはなってない。そういう恵まれた彼女たちがシンママを支援することによって、物語のステークホルダー外の貧困層に負担を押し付ける形になっているのは非常にマズいというか、視聴者の見えないところに理不尽を押し付けてそこから目を背けさせる構造自体が悪質というか。

真の仲間#3

 甘~い新婚生活始まるの巻。いちおうまだ同棲の段階ってことになってるんだけど、こういうストーリーになってると、もう構造的にトニカワと一切区別がつかないんで、それでいいジャンみたいな。しかしなんだな、日本の前近代だと共同体内での婚姻関係は例えば通い婚あたりが多かったようで、この話とは男女逆だが、男が女のところにしばらく通い、そのうち独立してイエを持つことになるわけなんだが、あちらではどうだったんだろ?、この作品世界だと宗教がキリスト教であるとは考えにくいのだが、基本あちらは婚姻は契約関係のハズなので、同棲という既成事実を作って認知度を高めるとともに独立の準備をするってよりは、もう婚姻関係の前後でスパッと関係性が変わるってイメージが強いが、そのへんはなんとも。ただ、共同体同士での女の交換だと、まず仲介人が立って間を取り持ち、決まれば女のほうが男の方に輿入れするって感じだから逆にはなる。この話だと、女のほうが押しかけるということで、そのへん逆のような気がしないでもないが、それにしても相手を選ぶ権利は女の方にしかない、つまり男が女を選ぶのではなく、女が男を選ぶという形になってるのは現実とおんなじ。
 まーよーできた嫁だわというしかない。女は愛嬌だの、気立ての良い娘を選べだの、基本を押さえてるとかそんなの。エンタメ作品だから器量も整えているけど、まぁホントトニカワとなんらかわらん。
 なんか勇者側で揉め事が発生してる模様。いやまぁ主人公の価値を高めるための要素なのだが、先々の展開での擾乱要因にはなるんだろうね。

暗殺貴族#3

 主人公が魔法を習得し、初めて人殺しをする話。まぁ魔法を習得したり改良するとかいう話はなろう系の常として、どう考えてもポイントはラストだよな。人を殺すためには人の心を持っていなくてはならないという命題は逆説的であって、主人公だけでなく視聴者への問いかけにもなっていて、それがまた前世では愛されて成長することのなかった主人公の育ちなおしということにもなっていて白眉といったところ。なるほどタイトルにある「貴族」とは特権階級という意味ではなく、オルテガが「大衆の反逆」で述べたような、大衆の対義語としての貴族なのかなと思ってみたり。
 回復術士でもそうだったんだが、こうチョイチョイ哲学的というか社会学的な知見を覗かせて、ともすればフォーマット通りというかマニエリズムになりがちな物語にスパイスを利かせてくるこの作風が結構オモロイんだよな。エンタメ作品だと割り切ってそう深みを持たせようってわけでもないんだろうけど、ただ、ありきたりのものを組み合わせて単に読み捨てられるだけのものを作ろうとしてるわけでもないんだよみたいな心意気というか。


指熱1・2

 いちおう終了作品枠だが、途中で視聴を中断してたのを最終回を視聴したのでいちおう。黒ギャルと同じ形式なのかな。1クール8話で、2クール分を視聴。
 ネット上で視聴できたのでアレだが、おおきなおねえさんむけエロアニメ。感想で書いてないけど、おとこむけエロ作品も数本視聴してるが、動きとか絵柄だとかが雰囲気として同じ。主人公がフツーのOLで竿役が消防士でマッチョなので、そういう力強さを求めてるのかなとも思うが、よくわからん。そもそも深夜アニメの主人公は女のほうが多くなってると思うし、出てくる異性の相手はあんまりマッチョという傾向ではないだろうから、マッチョを求めないおおきなおねえさんは全年齢対象のアニメを視聴して妄想を逞しくするか薄い本にリーチしてくださいってことなのかも。
 話もありきたりだし、これが実用になるんだったら特に外野が文句を言う筋合いのものではないとは思う。黒ギャルのようにBL要素はないから男でもそれなりに興奮できるのではなかろうかとは思った。

温度計第2弾届く

 が、折れてた。水銀~300℃までのやつなので結構期待してたのだが、正直使い道はあんまりなかったと言われたらそんな感じ。他の温度計の補正というかそんなので使うぐらいかなーなので、では他の温度計が実際の温度と違っていたとして、その誤差が大きいかと言われるとそうでもないだろうとは思うから返金処理が通ればムダ金使わなくてよかったという結論にはなりそう。アルコール温度計のほうはレビューでボキボキ折れまくってる例があったから覚悟はしてた。
 でもちょっと変な感じはある。今まで割れ物を買っても壊れた経験はないんだよね。今回包装を見ると、そもそも温度計を入れてるケースが軟質ビニールのような柔らかくて薄い素材だったし、そのケースを覆ってる梱包材もダンボールを筒状にしたやつなので、基本はそのダンボールで裸の温度計を包んだという形になってる。封筒は内側にプチプチを貼りつけてるやつなので、二重の対策をしてるとはいえる。で、そのダンボールに折れ曲がった形跡はないので、ダンボールの中で温度計が暴れるとかそんな理由で折れたと考えるのが妥当なんだけど、逆にケースが軟質プラスチックだから機能的に緩衝材になってると考えてもおかしくない。
 残るはアルコール温度計と、それより前に注文した自転車のリアライトだがこれはまだ国内に到着したというトラッキング情報ではないからまだまだ待たされる模様。

タクト#3

 旅の始まりまでの経緯の巻。いちおう敵に対抗する手段としての存在の説明と、メインキャラが例外的存在だという説明。イレギュラーなら主人公の妹分ももしかして元に戻る可能性が無きにしも非ずで、いちおうそこに望みをかけて旅をするってことなのかな。
 なんか前回までツッコみばっかという感じだったのだが、割と楽しみにしてる自分がゐることに気づいた。とはいえ、スコアから生まれた存在だとか、そもそも敵がなんの記号なのかだとか、まだまだはっきりしない。どうせゲームと同時展開だろうし、そのへんゲームチームが作ったシステムに都合よく合わさった設定だとすれば、そんなに持たされている意味に深いものは無いと考えた方がよいのかも。それに、現段階ではこの作品のモチーフが音楽でなくても成り立つんじゃね?とすら思ってしまう。#1ではベートーベンがテーマなんだろうと思っていたのだが、それに統一してたわけでもないし、#2でチャイコがテーマかと思えば、やっぱそれにこだわることもせず、今回は演奏すらなかったという。別に音楽との融合を謳った作品でもないし、そのへん毎回音楽的な見どころというか注目点がなくても構いはしないのだけども、ならこの作品の狙いは本当にどこにあるのかって感じ。アニメーションとしては#3の段階になってもキレがあって見ごたえはあるんだけど、見栄え重視で敵の動きにもこちらの動きにもそうなってることの意味合いというか必然性がなくって、これもどう評価してよいやら。唯一家を壊すことについては、二人の間で確認のコミュニケーションがなされたうえでのことなので、そこに意味がこめられているのがわかったからそこぐらいかな…。

斗神姬#2

 ロボットの説明と、敵の襲来に主人公が搭乗機に乗れず仲間の危機に涙するとなぜか出撃できてしまうといういつもの流れ。
 うーん、見どころがよくわからん。まぁ全体的に古臭いフォーマットやなとか、セル画風アニメ絵はそこそこ形になっているが、CG絵の動きは単調でこれは日本の技術に頼るんじゃなくてあくまで大陸で完結しようとしてるのがイマイチ判断がつきかねる。
 シナリオ部分もシリーズ構成は日本人みたいだが、脚本からしてすべて中国人でやっており、彼らの感性でテキストを練り、中国人のプロデューサーや監督もそれでオッケーを出しているのだから、これでいけると思っているはず。軍隊ながら生温い組織ではあるんだが、それは大概のジャパニメーションでもそうなっているのであり、個人的に意外だったのが、結構組織として情の深いものになってること。隊内で演習が行われるのだが最初っからお互いの健闘と称えているし、主人公の姉は前の戦役の時に姉が行方不明になっており、褐色隊長が志願していた主人公を除隊させようというのも単なる主人公の能力不足でなかったりするので、なんか時勢に合ってないというか。
 しかし、いちおう日本でも放映という形にはなっているんだけど、おそらくアジアだけでなくていけるもんなら全世界的にウケることも念頭に入れているようにも思うんで、そのへんあんまり中国人が中国人の好みに合わせて話を組み立てているというよりは、世界に売れるためには、世界的に支持されてる日本の要素を織り込んであんまり冒険はしませんでしたみたいな感じは受ける。
 うーん、やっぱよくわからん。自分は読んでないんだけど三体あたり、中国SFは近年ホットイシューになってるし、そういうのをあちらのライターが目にしてないということは考えられないから、それでもジャパニメーション的な筋立てにこだわるその意図だよな。まだまだ始まったばかりの段階だし、どういう展開になるのかしばらく様子を見ないと、本当にジャパニメーションリスペクトだけの作品なのかどうか。まだ途中で視聴が止まってる天官赐福なんかを見てみても、あちらの文化に根差したシナリオで絵も整っていて、日本人ウケするかどうかは別にしても全体的なクォリティはもう全然オッケーだと感じたから、そりゃコストの問題はあるだろうけれど、とりあえずの売れ線狙いなんかしなくても実力というか潜在的能力はあっておかしくないんだよな。

雑記

 いちおう話題は二つ。


 一つは温度計。

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 先月28日の注文分が昨日届いたという。
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 他にもいろいろ注文してたのだが、まぁ稀によくあるというか、一番最後に注文した奴が、一番後に発送されたのに真っ先に届くというアレ。コーヒーを淹れるときの湯温をちょっと測るかとばかりに注文した。最初はアルコール温度計でいいかと思っていたのだが、球部が取り扱い注意だしいちおう、画像のやつが堅牢性において適切だと思っていたら、その欲しい奴が届いたのだからありがたいといっちゃぁありがたい。早速コーヒーを…といきたいが、コーヒーを飲むと眠れなくなったりすることが多いので機会を見てということで。
 さて本題。今回の注文で三種類の温度計を買ってしまった。ひとつはこのダイヤル式、もうひとつは普通のアルコール温度計、最後の一つは正確を期して水銀温度計。ダイヤル式が約300円ほど。アルコールのやつは結構安めの表記だが、これ送料別で、二本買ってようやく400円弱…なので、@200円ほど。水銀のやつがちょっと高くて800円ほど。最初はアルコール温度計でいいかと思い、密林などで探していたのだが、200円台であるものの、300円近いのでもうちょっと安くならないかと蟻特急で探してこんなに温度計を買うことになってしまった。
 で、本日ダイソーに行ってはてさて、自分安い買い物をしたつもりだが、ダイソーに温度計が売っているんだろうかと思って探してみたらなんとある。しかも一本100円(税抜き)という。もうつくづく自分のアホさ加減に参ってしまうという。


 チキンソテーで、サルサソース再び。
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 前回参考にしたレシピを再チャレンジ。前回は唐揚げにしてしまったから今度ばかしはレシピ通りにというワケ。ハバネロはまだ青いのを使った。玉ねぎは半個。チキンソテーは結構脂っこくなるので、それをサルサソースがさっぱりさせてくれるので、なるほどこれは合うわと感心した次第。おわり。

86#14

 メインキャラ達というか主人公実戦投入の巻。死亡フラグからの即堕ち二コマは、まぁそうだろうなという感じだったのだが、いちおう巻き戻しして一旦見返してしまった。生存率が高いのは駆逐艦雪風も死神呼ばわりされてたからそんなもんかねぇという気がしないでもないが、基本運が大きく絡むのと、やはり生き残る努力をしてるかどうかは結構デカい感じ。雪風もそうなんだが、戦記モノなんかを読むと、戦闘機パイロットでも生還率に差があるのは、そもそもが警戒を怠らないみたいな作業を挟み込んでるかどうかだったりして、この作品でもエースパイロットが敵を撃破するスキルが高いみたいな描写をしてどうしても誤解を招きたいようにしか思えないのだが、敵の撃破より自分がやられない努力をしたうえでの行動が大きく生存率を高めるというのから目を背けたいのかなとか思ってしまう。いちおう今回衝突を避ける判断をした…というところにいろいろ込められてはいると思うんだが、あの時にやはり見栄えがするからと高機動な描写をしてしまうのはまぁなんだかなぁといった感じ。
 しかしまぁここでも差別構造を描くのはそれはそれでエグい感じで、なるほど合衆国軍における日系人部隊みたいな立ち位置なんかなという気がしないでもないが、前線に出るんじゃなくて後ろにすっこんでろというのはある種のやさしさなんだろうか。自然に考えると国防を担うのは生粋の連邦人であって外様に大きな顔をされたくないというメンツのようにも見えてしまうが。

テスラノート#3

 主人公がアジトに住み始める話。前回はこのアニメがダメな改変をやってることで視聴意欲が減退しはしたのだが、むしろ原作をチェックして立ち直ってはいたのだが、なかなか順調に上向きかと言われると微妙な感じ。さすがに今回の話はインターミッションであってメインではなかろうが、そうだとしても結局のところ大きな構造としては終わりなき日常を生きるというものになっているような気がして、それがテスラの遺産を集めるというミッションで、その日常が退屈しないように彩るというものになってるんじゃないかという感じ。今回本部らしきところで報告会があったのだが、別に不手際を咎めるというほどでもなく、これなんだろ?、お仕置きがなくヌルいだけの、ヤッターマンシリーズのボスと三バカトリオのかけあいじゃんと思ってしまった。
 戦争を何とかすべくニューヨークに派遣したというのもお花畑でスゴイ感じ。1943年といえば、前年ミッドウェーで負け、南太平洋海戦で負け、ガ島でボロ負けして既に挽回の機会は失われてたから、もう何ともしがたい段階だったはず。で、原作者がこの日時を設定したからにはそういうことを把握してないはずがないのだから滑稽なのを承知でこうしたはず。
 しかし、ニコラ・テスラが天才だったというのは自分も否定しないし、作者にそれなりの敬意があるのかもしれんが、正直その意図がよくわからんといったところ。オカルトっぽい扱いなので彼の名を出すことによって科学技術に対する興味を引き出そうってのでもなさそうだし、あくまでロストテクノロジーブラックボックスとして扱って、その使い方には気を付けましょう(悪いことには使うなという)感じなので、テクノロジーやその倫理観がメインというよりは、やはり人間ドラマのほうに重きが置かれてるんだろうなという感じ。で、そのドラマ部分もどーなの?と言われたら、現段階ではやはり三文芝居のレベルなのかなというものだが、もしかすると終盤でひっくり返すような展開でもあるんだろうか…なさそうに思うが…みたいな。

暗殺貴族#1・2

 オッサンの異世界転生モノらしい。回復術士の続編をやればいいのに…と思っていたから同作者の別作品を立て続けにアニメ化することの真意を図りかねていたのだが、前作とを比較してなるほどこれがこの作者の作風かとちょっと思い至った点もあってそこそこ面白いとは感じた。リゼロのループものが、就職活動中のお祈りの連続の記号なのだとすれば、回復術士も暗殺者も社会的役割を果たしていたのに、社会にポイ捨てされてその無念を晴らすという構造になっているように思えたので、これはむしろ40代以上の視聴者向けと考えた方が腑に落ちる感じがする。今、大企業が進んで40代以上を切り捨ててきていて、まぁ某KO大学出身の某レッドダイアモンドを経由して某鳥井酒造の社長だか重役だかをやってる恥知らずの発言もさることながら、別に電機大手ではもう何年も前から追い出し部屋なんてもので中高年を切り捨てていたわけだ。アレでもう酷いと思ったのが、お前らスキルを磨いてこなかったから捨てられて困るんだよという発言で、社内政治で人の足を引っ張ることで出世して、現に人を切り捨ててる経営層にそういうならともかく、今切り捨てられてる中高年の大半が、会社の勤務内容を無視して自分のスキルを磨く余裕なんてあったのか、会社の方針が世に合ってないから新しい方法を模索すべきと提案してきた中高年がその大企業で今までどんな目に合わされてきたのか知ってるのかねぇと思ったらとてもそんなことは言えないと思うのだが、まぁつくづく勝ち組とやらの認知バイアスが歪んでるなぁ根本的にと思わざるを得ないわけなのだが、そうやって切り捨てられてきた中高年に対する鎮魂歌というか、弔いの作品なんだろうなという気はした。回復術士にエロ描写が込められているのも、結局はアレ、お子ちゃま向けの作品ではないんですよという主張だろうし、KKOだと女子供に罵られている現状、彼等こそが日が当たるべき存在だという風に思える。
 今回なるほどそういう社会構図を示してるんだろうなと思われるのが転生前のエピソードで、主人公とその助手という形で大人側と若者側の対比を示していたと思う。暗殺者という稼業に恥じるものは無かったのかという若者側の無神経な問いかけという形であろうし、そんなの常識的に考えたらわかりそうなもんだが、例えば会社側に汚れ仕事を業務命令として課されてしまったら、それは倫理に反するからと断ることができたと思ってるアンタみたいな怒りのようなものは伝わってくるし、実際若者がIT業界でブイブイ言わせてるその仕事は、結局のところは失業者を増やすことなのであって、自分も人殺しに加担してる(助手もまた暗殺者の手伝いをやってるにもかかわらず、自分のことは棚に上げてやれ自分は優秀だとか主張して無神経な言葉を相手に浴びせてる)のに、自覚がないその態度など、割と視聴してればなんとなく意図は伝わるとかそんな感じ。まぁ全体的に説明セリフが多くて、なんだかなぁと思わなくもないのだが、説明していることにあまり過不足がなく社会を背負ってきた一人として甘ちゃん(要するに説明されないと分らないようなバカな視聴者相手)に有無を言わせないで畳みかけるようなその態度は、まぁなるほどねと感じるだけのものはあった。
 #2以降は、あんまり幼少時からの生い立ちなんて期待してなかったので、個人的にはもうちょっと話を進めてほしかったと思わなくもないが、アレは結局暗殺される直前の暗殺者の願いであった安らかな生活を報酬として貰ったという形なのだろうし、そのへんはあまり急ぐのもいかんのかもと思い直した次第。
 なんかシルバー民主主義と言われて、いかにも若者が老人のために苦労させられてるという言説がまかり通っているが、氷河期世代を無視してそんなこと言われても…しかも今の若者層、氷河期世代より意志決定権だの実際の生活環境だとか恵まれすぎてるぐらいだろと思っていたから、なるほど人口のボリュームゾーンとして大きめのこの層がターゲットにされるのも時間の問題だったのかもねという感じ。回復術士を視聴してた頃はあまり世代のことを意識せず、今流行の用語でいうエッセンシャルワーカーに対する待遇の悪さあたりがテーマにあったのかぐらいにしか認識してなかったから、ハイハイ、なるほど同作者の別作品を立て続けにアニメ化する意味というのはもしかしてこのへんにあるのかもなという。