ヒーラーガール#12

 三人がそれぞれ別の場所で、赤毛一人は合衆国に研修に行って、正式にヒーラーとして戴帽式やって任命受けて歌うたって終わり。やっぱ個人的にはよくわからんかった。赤毛の合衆国行きも、日本ではない、海外に行ったからこその新しい学びがあったのかと言われるとそうでもなくって、結局のところ誰もがいけるわけでもない海外研修に行って、待合室の少女を救って名前を売って、あちらでスカウトされましたよ…とか、これ作中のキャラに自慢話でもされてるのかと思ったぐらい。ちょっと連絡がなかったぐらいで、スグ飛行機を飛ばせる身分も御大層だなと思うしかないし、ホント殿上人のようすを見せられているんじゃないかとか…。入江監督作品のクラウでも、アメリカンなライフスタイルのようなものが描かれてたけど舶来信仰とでもいうのか憧れがあるんかねぇ。医療に関していえば盲腸で二、三日入院でもすれば何百万もかかるあちらの医療もなんだかなぁな感じなんだけど。
 繰り返しになるが、最初っから最後まで、歌は上手いし絵はキレイなんだけど、話がどうもピンとこないというか、もう一歩進んでストレスを感じるぐらい。脚本に中堅どころを連れてきたからちょっとはマシなストーリーになるんかと思ったけど、その予想も外れたなぁ。メインキャラはアーティストの化身のような立ち位置なんで、イメージを壊すようなことはできなかったんだろうけど、そういうアーティストのイメージビデオというかPVならまだしも、ちゃんと全12話かけてストーリー作り上げての作品としてはちょっと見どころが少なかったという評価。音楽にしても環境音楽とかあるじゃない?。なにか楽曲に明確なテーマがあって、そのメッセージを伝えるようなものではなくって、ただ流れているだけで主体的に聴かなくてもリラックス効果があるとかそういうやつ。このアニメも、歌をうたったら、なんか知らんが人が助かってその場にいた人が幸せな気分になりました…というシチュエーション集であって、その一つ一つになにか行間を読ませるような深いメッセージはありませんとでもいうのなら、あーそういう作品なのねと納得もするのだが…。