声優ラジオ#2・3

 メインキャラ二人のラジオがあと四回で打ち切りになると告げられる話。うーん、よくあるアイドルものなのかもと思って視聴してたんだけど、確かに大枠ではその範疇ではあるんだろうけど、大抵のアイドルものがアイドル活動を通じて夢を掴むだとか成長していくってものなのに対して、これはもうキャラは声優としてはほぼ完成してるし、当然もう声優になってしまってるからほぼ夢は掴んでるわけで、どちらかというとエクハのような要素が大きいのかなと。俳優なんかでも売れない頃はアルバイトで食いつなぐしかなくって、しかしそのバイトなどの社会経験が演技の幅を広げられたりもするんで、この作品におけるアイドル活動のようなもんもある意味そういうものと通じるものがある。とはいえ、所詮声優は役に求められる演技を尽くしてナンボだとは思うんで、そりゃ歌を歌うとか踊るとかが楽しいと思ってる範囲では芸の肥やしにもなるんだろうし、好きならやればとは思うけども、結局のところ顧客満足度のために職業の本分をないがしろにさせられてると感じちゃったら、そりゃもう辛いよね…という感じ。で、こういうのは人気商売となってしまったし、役柄として求められる演技をするだけでなく、声優という自分を日常の大部分を削り取って演じるという、もうセルフプロデュースをやってかなきゃならないってのも、これまたしんどいという話だよねーという。で、これがプロの世界だけでなく、動画配信で一山当てるという一般人の世界にもどんどん侵食していってるし、もうこれからは自分で自分を追い詰めていかなくちゃならないしんどい世界になっていってる(まぁ就活なんて典型的だけど)のかもと思うと、なるほどこの作品も単なるアイドルものとは違うかも…と思いながら眺めてるとかそんな感じ。

怪異と乙女#3

 よだれかけ事件解決編。牛鬼だとか日本古来の妖怪を出してきた割に、いじめ問題との喰い合わせが悪いというか、なんかこじつけっぽくてピンとこなかった。しかもいじめの構造は温存して、いじめに翻弄されて溺れてる善意の人間を鎮めて終わりって何の問題の解決にもなってなくて困惑。そりゃここでいじめを解決方向にもっていくストーリーラインにしたところでそんなのもファンタジーでしかなくって、こういう落ち着き過多になるとは思うんだけどもどうにもシナリオとしてパッとしないなぁ。とはいえ、メインキャラがタッグを組んで初めてトラブルシュートをするんだから、小手調べという意味ではこぢんまりまとめるしかないのかも。

このすば3#3

 姫の話相手役になる話。まぁドタバタコメディとして出来は悪くないけど、今までのスタイルそのままなので新しい切り口は見つからないという意味では感想は書きにくいとかそんなの。

バーテンダー#4

 フランス在住の一流日本人シェフの引き抜きに主人公が協力する話。まぁシナリオ自体に感想を書くことはほとんどないというか、バーテンダーをトラブルシュートに巻き込むのが強引やなという感じではあった。
 うーん、やっぱり見てて落ち着く。話を組み立ててる要素はオーソドックスだから可もなく不可もないって感じだけど、今回のマティーニのように、視聴者が知ってるマティーニはタダの一種類ではない、バーテンダーの数だけ存在してもおかしくない個性があるってことで、実例示しながらだから飽きないし、驚きというほどのものはないけど新鮮味があるからダレることが無いのに感心した。