薔薇王#22・23
主人公が王からすっころげる直前まで。先週の#22はちょっと視聴意欲が減退してたんだけど、こうやって二連続で視聴するとダイジェスト風味ながらなかなか迫力があった。もう転落展開まっしぐらで早々に畳むだけと思っていたが…。
まぁメガネ公爵とノーマル嫁の話は、主人公を半陰半陽とした甲斐があったというもので、公爵の方はおおきなおねえさんが主人公と自分を重ねて悲恋としてもよいし、単純にBLとして楽しんでもよい感じ。逆に嫁の方はノーマルとしてもよいし、百合としてもよいという。
で、ヒキでこれはやられたというのが、結局この悲劇を生みだした根本的な原因を女の愚かさに収斂させたこと。主人公の母は、自分の弱さから子供を呪い、結局のところ主人公に対して母になることを拒否したから…という流れになっているように見える。これは昨今のキチフェミが、この物語の主人公の母が子供を産んだのに母になることから逃げたのに対し、フェミ自身は子供を産まないことによって母になることを拒否し、自分のお気持ち大事とばかりに周囲を不幸の渦に巻き込んでるという意味で「完・全・に・一・致」してるということ。今回の話で、主人公の母は主人公に許されることによって自身の罪が決定的になってしまったが、キチフェミの将来を暗示する…というか方向性をまるで指示しているかのような形になってるのがなんか妙に感じ入るところがあったというか。別に女全員が愚かだというつもりもなく、一部のキチフェミが猖獗を極めてるとは思っているのだが、この作品がなぜ今、このタイミングでアニメ化されたのかなんかわかるようなそんな気がするラス前の話だった。
モブせか#12
ラスボスも倒してまた出世する話。いちおう本人は覚悟を決めるとか何とか言ってたから、まぁそういう話なんでしょといったところ。こうやってモブであるといういかにも他人事といった態度から抜け出るというのが、おそらくアニメシリーズとしてのジュブナイルとしての結論だと思うので、おそらくこの最終回で終わりなのでは。前回今回と盛り上がったし、カタルシスも得られたけど、こうその興奮冷めやらずの状態にとどめ置かれて続編に期待させる…というよりは、ところどころガス抜きをして視聴者の感情を落ち着かせてENDって形のようにも思える作り。
まぁ乙女ゲーなのに、いかにもシューティングだとかアクションだとかRPGとかの要素ふんだんでどう考えてもB級なんだけど、そのへんをうまく差配してエンタメとしてよく消化できてたなという評価。課金アイテムだよりみたいなところで俺TUEEE展開といえなくもないんだけど、精神的な決断のシーンでは主人公の才覚や覚悟がモノを言ってたし、ちゃんと葛藤なりすれ違いがあって、主人公の能力が周囲のすべてを左右するという展開ではなかったから、そこかしこに考えさせられる要素もあって、笑ってスカッとしてオシマイって作品ではなかったと思う。
このヒーラー#11
宝箱の前での漫才と、ヒロインがまさかのヒーラーとしての能力を見せてしまうの巻。まぁいつも通りのお笑いという構造。なんか心なしかヒロインとのいちゃいちゃも感じられる展開で、キャラへの馴染みも深まったところで次回最終回。もうパロディというか、JRPG設定もお笑いも徹底的にお約束を使い倒すだけなのであんまり意外性は無いが、お笑いとしてはこれでいいんじゃね?と思えるほどの出来なのではないでしょうか。
BRSDF#12
主人公がとりあえずイヤボーンで月からの進行を止めたがその後消滅、残された平和構築軍は数十年後月への侵攻を開始するでEND。物語上の役割を終えたキャラはバンバン処理して、浪花節展開ながらノンストップアクションを貫き通すとかそんな感じ?。
うーん、お涙頂戴としてみてもよくできてるし、シナリオ構築上の矛盾とか引っかかりは感じられなかったので、ストーリーとして悪くはないのだけども、やはりこれは神話物語でしかなく、最後の展開はキリストの最後と復活そのものだったし、環境問題としても、近未来的世界観といった観点からしても、なんかどっかでみたような話の焼き直しって感じで、なにかこの作品が新しい視点をもたらしてくれるとか、そういうどうしても制作側として視聴者に受け取ってほしいメッセージがあるからぜひ見てくれっていう熱いものはあんまり感じられなかったという。シナリオも絵作りもおそらくハリウッド映画を意識したようなもので、迫力もあったし、あんまり退屈もしなかったんだけど、個人的には整ってるけど、クリエーター魂みたいなものは薄目って感じかなぁ。
なんつーか、やはり前作を思い出すと、アレは容赦なく視聴者のSAN値を削ってきてなにか見るものに突きつけようとするものがあるんだなという迫力があったから、それと比較するとコッチはお行儀はいいんだけど、もっと突き抜けるなりして欲しかったかな…みたいな感じ。