Re:CREATORS 第3話

 ようやく作家メインの回。
 メタな感じで悪いんだけど、アニメから飛び出したセレシアたちは、主人公他リアルな世界ではどう具現化されてるんだろ?。いちおう前回フォーゲル〜の原作者の松原がコスプレとか言ってたから、具現化したセレシアたちはアニメ塗りのキャラがそのまゝ登場したというわけではなさそう。まぁそのへんシームレスなのは視聴者が観察するのはどちらもアニメ塗りだということでそのへんの違和感を吹き飛ばせるという利点が作用しているのは間違いない。
 しかしなんだな、割と現実と妄想世界との相互作用というところについては面白そうな視点を持っていそうなんだが、前回マミカの登場時にほのめかされていたとおり、結局の所デパートやスーパーの特設会場で子供向けに行われる特撮ヒーローショーの着ぐるみに子供が感動することの延長線上にあるような気はする。スタッフはそこに着想を得ているような気がしないでもないが、妄想と現実の区別がついていない子供を軸に、こうなんていうかエヴァンゲリオン庵野が示したと言われてるアニオタ向けに大人になれよ的なメッセーヂなのだとしたらどーなの?と思わなくもないのだが、いやアレが批判されまくったのをスタッフが知らないはずはないから、おそらくはもうちょっと妄想と現実の相互作用に寄った方向性で物語は展開するとは思う。とはいえ結構危険な橋を渡ってるんかなという感じ。
 原作者と挿絵画家がちょちょいと書き散らしたら設定が変わるのか?と試していたが、さすがにアニメキャラだとアニメとして一本の作品になってないと無理だろとは思っていたが、それが放映されて視聴者に支持されないと反映されないってのはまぁそうだわなと。例えば作品として形になっていても、一冊も売れない同人誌のようなものではNGだということになる。多数の視聴者の支持が〜ということになれば、主人公は一つの人格を持ったキャラというよりは、そういう視聴者の総意を代表する象徴ということになるわけで、もしかしてこの作品を視聴するときは視聴者は主人公に感情移入というか、むしろ積極的に同化しろとスタッフは求めているのかな。いやまぁメタ的にはそれらを含めてすべてを相対化というか俯瞰して視聴しろってのが正しい態度のような気はするが。