異世界居酒屋〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜 第1話

 初めて食べる料理なのに、なぜかいろいろ知識がある不思議。
 とりあえずGyaOで視聴してみた。感想もとりあえずのもので第2話以降は未定ということで。
 食堂のほうと比べるといきなりって印象。TVのヴァラエティ番組のようなテロップが入り、ライトに作っているよというアピール。正直こんなギミックを噛まさなくても良いような気はするし、むしろ雰囲気を壊すんじゃないかとすら思えるのだが、逆にファンタジー設定を笑い飛ばし、本当に料理だけが主役なんですよという提示だと考えたら腹も立たない。
 食材を言い表すのにドイツ語を多用していて、中世ドイツが底本なのかなとも思うんだが、ビール(日)をエール(英)と称するなど、やはりごちゃまぜではあるようだ。じゃがいもが普及しているということなので、その中世設定もかなり近代に寄った時代設定のようで、まぁ中世初期なら味気ない料理ばっかでしょと思うと自然なところ。そういや食堂の方ではやたら「男爵」と言わせてたが、これ、どうなの?と当時は聞くたびに思ってた。男爵という言い方は日本特有のものだと思うので、そりゃメークインなど他の品種との差を示したかったんだろうけど、ファンタジー要素台無しゞゃんという。いやまぁ「じゃがいも」という呼び方ですらジャガタライモ、すなわちジャカルタから伝来した芋なのだから、ヨーロッパでそういう呼ばれ方がされるはずもないのだが。
 番組の最后では作中の料理をネタに芸人に関連したものをなにかやらせるスタイルの実写が追加されてる。今回はおでん種を使った料理。エクスキューズはされていたが、それにしてもおでんとしてすでに調理済みの食材にさらに手を加えて料理をつくるのに「簡単だからやってみろ」はふざけてんのかとさすがに思った。
 やはり食堂と比較してしまうのだが、こう料理のチョイスは視聴者に馴染みの深いものを取り上げていて、やっぱり視聴者の記憶に頼るスタイルなんだなということ。それはこの第1話を視聴して再確認させられたというか。あと、料理に対する態度が食堂のほうが誠実のように感じられる。居酒屋のこのバラエティ番組を模したスタイルが決して料理をバカにしているというわけではないんだけど、なんつーか下調べした材料をどう提示するかについて食堂のほうが慎重のように思えてしまうというか。逆に食堂は全体的にドン臭い印象。あと、これならワカコ酒に近いと言ったほうが良いのかも。通を気取るならワカコ酒のほうだし、この居酒屋はそれらを視聴したあとだと柳の下という印象がどうしても強いわな。