熊4#7

 王都にいくの巻。ユナが現代料理を振る舞うのだが、市場でじゃがいもを見つけて、売れてないと聞いて、あーそりゃ史実でも外来で輸入してしばらく人気なかったし、へぇ~とか思っていたのだが、チーズも人気無いでズッコケた。チーズは乳製品としては割と文明関係なく古くから利用されてた食材で、よくこの手の作品がモチーフとして使う西洋中世だとむしろ本場だろうにと思ってた。しかも次はピザを作るらしくて、これまた新大陸から導入してしばらく人気のなかったトマトでなんか頭イタイ。ファンタジーだからあんま目くじら立てても意味ないのだけども、なぜその食材が珍しがられているのか、食材はあるのになんでその調理方法が珍しがられるのかにはちょっとぐらい気を配ってくれても良さそうなものだとは思う。
 まぁそういう演技をさせてるんだと思うが、ユナの保護者っぷりが板についていて、背負った子に教えられるではないが、子育てを通じて親自身が成長するの本道をいっているようなシナリオ。ゆるゆるテンプレエピソードの組み合わせでしか無いんだけど、あんまそのへん気にならずにほんわかした気分で視聴してた。

ノブレス#7

 赤毛とメガネの高校生二人が記憶を消される話。ほぼ全編ギャグ風味だったのが、〆でシリアスになるメリハリはなかなかのもんだった。ディストピア風味にはなるが、記憶を消すことの合理性も説得性があるし断行したのも踏ん切りがついて良い。大のおとなが子供のお遊びに本気になれるって描写がちゃんと平凡な日常の貴重さの表現にもなってるしで、踊り場展開にしてはなかなか構成としてよろしい感じ。
 ただ、今回仲間にした二人は、人当たりもよいしスキルもあるからほっといてもなんとかなるでしょと思うので、まぁ最初っから捨てキャラだったのではあるが、前回で退場したワカメ頭と大食感こそ保護するべき対象なのではとは思った。彼らが平凡な日常に触れる機会を通じて人間性を獲得していくことこそが貴族だろうと社会だろうと責務なんじゃとも思うが、まぁこの手の作品に期待すべきことでもない。
 どうせまたトラブルに巻き込まれるのだろうが、新規参入の二人も、今でこそかけがえのない日常とか言ってるが、彼らの持ってるスキルからするとなんともやりがいのない仕事ではあるわけで、これが昨今のフェミいうところの、社会参加こそ男女平等!やりがいのある仕事をよこせ!…みたいなものと背反しないかとか思ってしまった。

ストパン3#7

 全編おっぱい祭りのお遊び回。遮光器土偶が出てくるあたり豊穣を祈った過去のウイッチは日本人なんだろうなとか、モロはないにしろ水着でなく肌露出が抑えられていたのはなんかの対策なの?とかお色気以外にも楽しめる要素はそれなりに。で、今回はルッキーニ担当回だったらしい。っつーか、儀式を完遂させてやってもよかったのでは?。
 うーん、マーケット的にはターゲット層の推しに微乳巨乳の選択肢をもってきて、データベース型消費の穴埋めをしてきたってことなのかな?。

キミ戦#7

 イスカ拉致その後の巻。うーん、やっぱ中立国内での準戦闘行為が個人的には引っかかる。WWⅠではドイツ軍が「先っぽだけ通るだけ、通るだけだから」とベルギーに迫るも中立を盾に頑強に抵抗され、結局両国が戦闘状態にまでなったことを振り返ると、中立ってそんな甘い話ではないよと思ってしまうのだが、まぁ組織ではなく個人の問題で、拉致されたほうが表沙汰にしないでいるところからすると、そういう扱いにはしないんかなと。バレたら国境封鎖は当然にしても国際関係で拉致側が孤立するのは明らかだし、王族のアリスがそれをわかってないはずがないから、睡眠薬コロンからの展開はないだろと思うしかないのだが。いくらアリスが休戦を検討する理想主義であっても、流れに身を任せた今回の有様でそれも遠くになりましたね…という感アリ。
 満州事変の立役者は別に処罰も左遷もされてないし、むしろ満州の実力者の位置にまでなってるんで、リンもそういう役回りになるんかな。物語的には状況が混乱してるほうが面白いし、なんでも自分側に有利に利用しようとする火種は多ければ多いほど物語を興に乗せる選択肢が増えるんで、このような展開のほうが正解と言っちゃあそうなんだけどね。
 ホテルでの描写は個人的にはいろいろ妄想が捗ってよかった。イスカ/アリス*1にしてもリン/イスカにしても、薄い本のネタにはうってつけの素材になったと思う。開催が疑問視されてるけど、気の利いた同人作家にとっては年末のオタクの祭典には間に合うタイミングではなかろうか。

*1:アリス/イスカでも構わないのだが