機動戦士ガンダムSEED DESTINYに続編はあるのか

 まぁ続編が有るか無いかで今期の出来も評価がかわってくると思うのですが。想像でしか語れないのがアレですが、お許しください。
 SEEDのときもそうだったとは思うんですが、続編が有るか無いか両方を見据えてストーリー作りをしていたんだと思います。多分今期でシリーズ最終かもしれないと考えて用意されていた(であろう)結末もあったのだと思います。スタッフは今期で終了という危機を感じながら仕事をしていたんじゃないかと思うのです。そして私は今ごろになってようやくSEEDシリーズははじめから3部作にする構想を立てていたんじゃないかと思い始めているわけです。そういや種=遺伝子のことなんだろうけど、ようやくそのことについて言及がなされてきているらしい、登場人物が強い意志をもったり危機に遭ったりしたときに起こるあの種割れについて何の説明もなされていないなど、前期・今期で話を閉じるには重大にもかかわらず言及がおろそかなものが多いですわな。前に述べた「無駄な総集編」にしたって、続編があるのなら急がなくてもいいわけで、今期にも多用されたように前期の回想が使われるのならミーアをことさら強調するのもそれなりに理由があるわけです。そしてデスティニープランについても不十分な記述でよいわけです。むしろ明かしすぎてしまっては次期の楽しみが薄れようってなもんです。
 さて続編があるとすれば、何が制作を決定したのか?。某巨大掲示板によると、視聴率は5〜10%の間で推移しており、決して高視聴率とはいえないのです。国民的人気アニメに比べると必ずしも確実に成功しているとはいえません。しかし妙なもので、このアニメが指向しているターゲット層は高視聴率を期待できる低年齢層よりは高くて、興味が多様化し始めるその層を相手にする限りあまり高視聴率は望めないという問題があります。かといって低年齢層にシフトすれば固定客を失うリスクが大きいわけです。なにしろ子供から3〜40代までをカバーする作品ってそうないですよ。もうひとつのロボットアニメであるエウレカセブンも視聴率1%台を行き来するぐらいだから新規に市場を開拓するのもリスクが大きい。というより難しい。
 それに本当に視聴率が悪いのか?という点についても議論の余地があると思います。どの記事か失念したのですが、HDだかDVDだかの録画機器にはネットに接続すると録画予約番組のランキングが集計されるようで、この作品はそのランキングは決して悪くは無いのだそうです。土曜日は休日といってもこの不景気のなか、終日営業を行っている業種も多いですし、この作品のファンだったらやっぱり録画までしてみようと思うでしょう?。まぁその録画機器においては、パソコン以外の家電機器をネットにまで繋ごうって層がどのくらいかと考えるとあまりサンプル数が多いとも思えないのですが。まぁうだうだ言わずに結論を言うと、生活環境が今までと違ってきているので、それまでの視聴率ではなく各種のリサーチをすることによって、この作品がかなりの支持を受けているとマーケティング担当者その他が判断したのではないか?ということなのです。
 続編があるのならそれも見据えて今期を評価しようやということになると思います。まぁ続編が無いのなら尻切れトンボで終わってしまうわけですが。でもまぁ世界は意志で変わりうるもんで、運命として諦めてしまっては良くないってのが主張だろうからデスティニーで終わるとは思えないんですけどね。種割れってそういうことでしょ?。
 うーん。そうなるとルナマリアも結構アレだな。前回の思わせぶりな次号予告といい、それまでの見せかけの死亡フラグ立てといい、スタッフは確信犯的に視聴者を振り回していますな。ミーアが偽者であると知らしめていたり妹に説得を受けたりと、もうラクス陣営に行かない選択はないと思うんですけど、ここで殺したりするんだろうか?。アスランに対してはあくまで駆け引きだけの姉と普段は我慢しているけどここぞというときに捨て身で助けようとする妹で恋の鞘当てをするってのも見て楽しいかもしれません。まぁシンが死ぬとすればの話ですけど。