第12話「ウォー・クライ」その2

 さてと、ディータの報道の次は会話劇に入っていきます。大方は前に言った通り。間宮元総理だけでなく、エルロイ提督も経験から得られたいろいろな手段を使ってアマテラスを苦しめます。レーザーキャノンがかなりの確率で命中していたので、最初に主砲を撃っとけばアマテラスに甚大な被害を与えることが出来たのではないかと後から思ってみたり。あとはレーザーキャノンで少しずつアマテラスをいたぶりつつ、主砲のチャージを待てばいいわけですし。アマテラスが攻撃しないことから、エルロイ提督は本当に攻撃力を失っていたと判断していたのか。とか、アマテラスが最大戦速で近づいてくるのが本当に直前までわからなかったのか。とか、シノンは相手の主砲の攻撃がないことから、コンキスタドールの主砲が壊れたのではなく、観測機器が壊れたのではないかと判断したのはなぜか。相手に索敵能力が有るか無いかの推測をアマテラス側についてはしているのに対し、コンキスタドール側になかったのはなぜか。など、いろいろな可能性が考えられはしました。しかしそれは繰り返して見た後の検討であって、初見ではすんなりと会話どおりで問題ないと思いました。いろいろな可能性を劇中に入れてしまえばテンポはまずくなりますしね。アマテラス乗員の推論も無理のない流れでしたし。
 中間部分で他に私が楽しんだことといえば、ラスボス用の音楽が新しく聞けたこと、シノンの表情観察でしょうか。シノンの攻撃提案がタカイとシントに支持されたときのほくそえむ表情、キスカが降伏勧告に応じようとしたときにタカイがぶちきれましたが、そのときのポカーンな表情とか。あざとくはなかったので私がそう感じただけなのかもしれませんが。
 キスカやリオは煽動時にうまく人心をコントロールしていたのに、今となっては立場が逆転しています。冷静なことをキスカは言っているのにタカイに逆ギレされていますし、リオはまるで他人事のような口ぶりですし。タカイはタカイで、攻撃方法もないのに(能力は低くても魚雷はあると思います。)投降は嫌だと感情論に走っていました。そもそも最後の攻撃を外したのはオマエだろう。わかりやすい性格だなぁ。キスカも10隻が味方かどうかもわからないのに、前までの冷静さを失って楽観主義に陥っています。シントやシノンの推論に対してタカイがどんな変化をしたのかぜひ見たかったなぁ。シメイの表情から何か裏でもあったのかと勘ぐってしまいます。
 全然関係ないですけど、ホプキンスというヒゲの副官、スパイクスと中の人が一緒でしたね。

 政治がらみの話はまた今度にしましょうか。