1stQ2024終了番組短感

WB#5

 タイマン団体戦前半の巻。まぁありがちなバトル描写。相手が飲み屋街有する隣のシマの自警団なんだったら争う理由に疑問符がつくだろうし、そのへんよくわからんな。公式サイトの紹介文だと商店街を荒らしに来るのはモノホンのヤクザのような気がするので、そことの抗争に入ってからがホンバンかな…。

ダンジョン飯#18

 パーティーメンバーに偽装する敵との戦い。メンバーのイメージを具現化するといアイデアと、それをどうやって見破るかの切り口が結構面白かった。
 妹ちゃん救出のために一旦地上に出るという話が、見栄を張ったために探索継続になって時間短縮できてるのはありがたい。ただ、2クール目に入ってからのOP映像を見ると、メインキャラに妹ちゃんは含まれてないので、やはり妹ちゃん救出までの道のりは遠いみたいやね…。

まどめ#6

 主人公の友人キャラのちょっかいをはねのけて第一部完。ヒロインがいったんフリーになって改めて主人公を選ぶことで関係性が強化されたということでいいのかな。その根幹部分以外の枝葉末節は、個人的には本当にどうでもいいので物語にパワーはあまり感じないんだけど、タイトルからしてこの作品のターゲット層は、ヒロインとのイチャイチャ関係性を求めてる読者だと思うんで、世界観とか社会構造なんかに期待しても無駄なような気はする。ただ、なろうにありがちな異世界転生ではないし、主人公はあらかじめギフトを持った状態でもなく、社会の底辺から努力で知識を身につけるということなんで、そのへんが強いメッセージの一つというところがかろうじて見どころになってるかなという感じ。

ゆるキャン△3#5

 合流してキャンプ開始の巻。グルメ番組のようなPR動画っぽいところは気になるけど、かろうじて高校生がやってもオカシクない範囲に収まってた感じ。でもやっぱりある程度の時間的、経済的余裕のある社会人をJKに置き換えたストーリーのように思ってしまうな…。ただ、他のJK置き換えアニメにありがちなキャッキャウフフ的な要素がかなり排除されているからこそ落ち着いて見えるという面はありがたいという感じ。

変サラ#5

 サブヒロインの再利用と、くっころの転売ヤー体験記。転売ヤーの説明部分は丁寧過ぎて、むしろ本作の読者なんかは周知の事実だろうから蛇足に感じてしまうが、アニメかということでターゲット層が広げられると考えるとむしろこれが正しい描写かも。クイズを購入者に課して転売ヤーを見分ける手法は、自分は知らなかったのでこういうのはありがたかったな。フィギュアなんかはもう予約必須の受注生産がメインになっているっぽいから需要が読みやすいけど、プラモは生産者から小売りまでの信頼関係が重要だろうし、基本棚置きが原則(どうせ即日完売するとわかりきっていても)っぽいから難しいんだろうね。


1stQ2024終了番組短感

 この期は脱落作品が多かった…。ビッグタイトルは評判通りの出来だったけど、2クールもあると正直ダレてしまったのも否めないかな。とりあえず列挙。

  • ぽんのみち 麻雀と尾道がモチーフだけど、どちらかというとのんびりできる居場所がテーマ。日常を楽しんでるという風景がかなり心地よかった。
  • メタルー なんか古臭いテンポ感やグラ、テーマまで手垢のついた古臭いものと考えてしまったけど、最後の最後での「その自由意志は…?」の問いかけで個人的には一発逆転したかな…と思った作品。若い人はついてけないと思うけど悪くなかったかな。中盤は退屈だけど。
  • ルプなな 都度感想で述べた通り、キレのある会話劇が魅力。ただ、ストーリーは凡庸なのでそのへんはまぁ。
  • 悪役Lv99 私小説風のテイストが毛色が違って好評だったような。ただ、勢いがあるのは中盤までなので、終盤ダレてしまったかも。
  • かな天 ラブコメとしては割と古臭くて個人的にはあんまりフックしなかった。主人公の本質についてもチョイ見せで終わってたし悪ふざけとその収束で終わってしまって物語は始まってすらいない雰囲気を受ける。
  • 結婚指輪物語 男のドリーム全開って感じで正直あんまり出来のいい作品だとは思わないんだけど、なんだかんだいって楽しんでみてた。異世界転移からの一時帰還とか意表を突かれたし、オーソドックスなストーリーだからツッコみどころは多くても大枠でおかしなところはないので安心してみていられたのが大きいかな。
  • ささピー 異世界転生だの現代商品を未開の時代にもっていってボロ儲けだの魔法だのととにかくごった煮で、キャラも生かし切れていなかったから、一話一話の話の印象がまちまちでムラのある作品だった。キャラの関係性とかはそう悪くもないんだけどなろう的要素が悪さをしてる感じが強かったという印象。続編あるっぽいけど見ない可能性が高い。
  • 最強タンク 序盤はマネジメントものとして面白いかも…という予感がしたんだけど、中盤からJRPG要素がどうにも受け付けず尻すぼみになってしまった感じ。なろう的ご都合主義の部分は出来が良くないので、こういう作品は特色を生かしきれなかったらダメでしょ。
  • 最弱テイマー ストーリーは凡庸だしそう出来が良くはないんだけど、叙事詩的というかメッセージ性の部分はそう悪くはなかった感じ。ただ、そのメッセージ部分もドラマ部分も掘り下げが足りないからエピソードとしての爆発力は物足りなかったかな。
  • 治癒魔法 聖者無双と設定が似てるのでどうしても比較してしまうんだけど、あれよりはマシだったかな。キャラも魅力的だったけどいかにも話は続きますよという臭いをプンプンさせておきながらアニメの続編はないらしい。その中途半端さが災いして印象はどうしても薄くなってしまう。
  • 友崎2 うーん、取り扱ってるイシューはそう悪くもないんだけど、いかにも他者は自分の成長の養分である…というのが透けて見えるので、これで続編もなく終わってしまうんだったら評価はダダ下がりかも。アイロニーとしてリア充マニュアル部分を描いていると思うけど、まさかそうでないとでもいうのならどーなんだろ?って感じ。
  • 真の仲間2 まぁこれも典型的ななろう作品なので出来はお察しではあるんだけど、個人的にはこの作品に期待してたものを全部見せてくれたので大満足。
  • 即死チート 即死スキル部分がやり過ぎだとは思うんだけど、思ったより爽快だった。ただ、そのスキルもストーリーをスピーディーにするためのギミックだったと思うんだけど、結果として話はあまり進んでないのでずっこけー。ただ、メッセージ性の部分も個人的には悪くなかったし、かなり好みの作品ではあった。
  • 魔女と野獣 こういうテイストの作品はもっと雰囲気づくりに凝るもんだと思うけど、バランス重視ですごい見易かった。ただ、その優れたバランス感覚がよくもわるくも中途半端な作品にしてしまってるとは感じる。悪くはないけどどこか物足りないんだよなー。
  • まほあこ 巷では高評価っぽいし、初期の勢いがそれなりに続いて走り切ったという感じだけど、正直なところ、都度感想でも書いた通り、自分でも気づかなかった欲望を掘り起こされ…という部分にキレがあった前半を通り越すとあとは魔法少女モノのお約束の連続で凄みは薄れてた印象。
  • 豚レバ 序盤からの不穏な雰囲気が長続きしてたし、謎の種明かしの構成も巧妙だったので、物語として純粋に楽しめた。最終回だけ延期というのはさすがによくなかったんじゃないかなー。
  • 薬屋 科学トリックの部分はいただけなかったけど、重層的なエピソードの積み重ねという構成はよかったし、ドラマとしても及第点。さすがビッグタイトルという感じだけど、途中でぶった切られてもちょっと困るかな。
  • フリーレン 一つ一つのエピソードの出来はかなり良いんだけど、結局のところ旅がダラダラ続くので一つの大きな物語としての山場とか存在しないからそのへんはまぁ。ただそういう作品と理解してのんびり視聴する分にはさすがビッグタイトルの風格はあるって感じ。
  • 道産子ギャル うーん、ストーリーとか陳腐そのものだったんだけど、自分はこの作品に北海道要素に絞っていたから、その限りにおいて楽しめたし、ちょっとした驚きもあったのでそこそこ楽しんでた。ただ、やはりメンタリティの部分、道産子気質みたいなものが表現されていたのかいなかったのかがわからなくてそこは困ったかも。
  • バス江 こちらはむしろ札幌要素を期待してたのにそれはほとんどなく、かといってネタは微妙かと思いきや、案外内輪ウケ要素がそんなに悪くなくてそこそこ楽しめた感じ。ラスト2話の下ネタ連発は突き抜けたつもりなんだろうけどそんなにインパクトはなかったように思う。@落合福嗣が声優としては異質の演技で、かといって素人演技というよりは俳優が声優をやった時の朴訥感がいい味出してた。
  • ひめごう 即堕ち2コマ展開の連続なので基本的には単調。いくつものバリエーションをひねり出してるからよく完走したなという感じではある。まぁフツーにブラック労働批判だよねー。
  • 外科エリ ストーリーは陳腐そのものなのだけども、関係性に一部見どころがあるのと、症例のチョイスだとか危機対応能力など、要素に分解してみたら面白いと感じるところはそこそこ見つかる感じ。最初の内はどうせ見どころなんてないだろうとタカをくくってたけど拾えるところはあった。


 抜けがあるかもだけど、とりあえず視聴を完走したのはこんなところか。20以上見てるので一日あたり三本か…。結構多かったな。こうやって振り返ってみると、政権批判要素が色濃い作品は激減してる感じやな。アベが暗殺されて、彼が所々に圧力をかけて隠蔽してた悪事が明るみになってるようなので、もしかすると日本もこれで少しはマシになるかという見込みが出てきてるからかも。視聴完走できているだけあって、さすがにコリャダメだとまで思うのはそんなにはなかった感じ。かといって人気作の続編があった割に豊作という印象は薄い。薄いんだけど不作という感じでもない。


 ただ、今期は途中脱落作品が多かった。これはもうちょっと見る気がしないという作品もあれば、特に見たくないわけではないんだけど、一旦脱落したら追っかける気力が持てなかったというものもあって後から追っかける作品もあればおそらくもう見ないだろうというものもある。とりあえず列挙してみる。

  • 明治撃剣、もふなで、俺レべ、戦国妖狐、百千さん、ぶっちぎり、シンデュア2クール目、まとスレ、ゆびさき、望まぬ不死、休日のわるもの、異修羅、UDUL2クール目、ラグナ2クール目、シャンフロ2クール目、チェリまほ

 これより前のクールでアニメ本数が激増して、その反動が出てると思うんだけど、この脱落作品を数えてみると16本もあるから、結局のところ見るべき作品を絞れ切れてないだけなのかも。