悪役Lv99#1~4

 なろう原作のアニメ化。これも異世界転生で、ストーリーも類似作品とよく似た感じ。ただ、この作品の場合、善側が割と頭が固くて、悪側が悪というより本音ぶっちゃけ型のスタイル。国王が権威を受け持ち、王妃が権力維持の役割分担をしてるのもなるほどで、浮ついた感じのユートピアではなく、主人公達が活躍するための土台はしっかり作られてる感じ。
 あとは主人公のあり方をどう受け取るかで作品に対する好悪が決まっちゃう感じかな。主人公のメンタリティは薬屋の主人公と酷似してるし、個人的には悪くはないな…という印象。

まほあこ#5

 主人公側に新メンバー加わるの巻。主人公側で関係性が深まるハートウォーミングなちょっといい話のようなスタイルなんだけど、そういうことより、魔法少女側も悪の女幹部側も中身はフツーの人間ですよ…ということを提示してるんかなという気がした。
 結局みんな剥かれちゃうんだけど、この作品では魔法少女青がエロ担当なのな。まぁ巫女だしな。

友崎#5

 メインヒロインが満を持して空気を変えるの巻。うーん、やっぱ印象は中学生日記やなーという感じ。メインヒロインがその気になればクラスの女子をまとめ上げてあの元野球少女を孤立させることもできるし(なにせバレー部ちゃんは彼女側の子分なので)、なんつーか、バレー部ちゃんは彼女の持っていた良さを失わずに済みました、元野球少女もバレー部ちゃんの涵養に助けられてクラスでの居心地もそう悪くはならずに済みました…なんてメデタシメデタシの体裁だけどね…。
 まぁこの作品が現実を表してるわけではないんだけど、女ってのは他者が自分のお気持ちに沿うか沿わないかで感情的になるし、陰湿な腹芸をするのでこえー存在ってだけの話なんだけど、今回のエピソードの本筋に従えば、初期にバレー部ちゃんが不登校になってFOになってもおかしくないし、空気が変わった後で言えば元野球少女が不登校になってFOになってもおかしくないんだよな。それを最悪の事態にならず中途半端な状態で推移して、主人公の努力がいかにも実を結びましたという結果は美しいけど、現実はそうはならんやろということなんだと思うけどね。
 ラストの打ち上げシーン、文学少女がいなかったよね…。

外科エリ#4

 脾臓摘出手術と、肺から漏れ出した空気を患者の胸に注射針をぶっ刺して治す話。うーん、そういう治療方法もあるのかという意味では面白いんだけど、異世界である必然性が全くないというか、フツーの現代の医療ドラマでよくね?という感じ。時代を現代とはちょっと昔の医療技術の未発達な設定にしてるのは主人公に俺TUEEEEさせるためだと思うが、現代日本の外科医設定で既に卓越した技術を持ってたとしてるんだから、別に時代は現代でもいいのでは?と思ったり。でもまぁ本当に現代日本にしちゃったら、最新医療技術は読者がついていけんだろうなというのがネックなんだろうけどね。だからこそ医療ドラマは主人公の医者を僻地医療に携わらせたりしてるということなのか…。

メタルー#4

 自由に生きるとは…みたいなテーマとかそんなの。受け付けないって程でもないんだけど、主題に沿った主張はなんか古臭いというか、自分ぐらいの歳だと時代の変化にかかわらず普遍的な主題なんだろうなーとは思うんだけども、これ若者に届くんやろか?とは思ってしまう。今回の能登地震でさんざん被災者が言ってる「水がないことがこんなに大変なことだとは思ってもいなかった」に象徴されるように、今の若者だと確かに人間の根幹にあるべきことなんだろうけど、今の世の中がすごく便利にできてしまって意識に上らせることが非常に困難で、こういう提示の仕方だと今一ピンとこないというか、このオッサン何言ってんだ?ぐらいの感覚でいるのが大半なんじゃなかろうかと。
 いいたいことはなんとなくわかるんだけど、これだと今の日本の若者には伝わらんやろなーとはいえ、この作品おそらく全世界を対象としてるし、平和ボケの日本人に伝わらなくてもそれなりに刺さる人がいると思って作ってるといったところか。