のんびり農家#3

 人口が一気に増える話。やっぱり人類発展史みたいな感じ。しかし今回加入した天使族のヒト(www天使か~)、主人公のヨメを追っかけてきたという任務があるはずなのにそれを放棄して仲間入りとか雑過ぎね?。と、エルフ族が加入した理由、数日前に原作を漫画化した作品のバナー広告をみたばっかなのだが、確か繁殖が目的とか書いてあったような…。ヨメが体が持たないってのは昼間の農作業だけでなく夜のお勤めもあってのことだと思っていたが、どうもアニメ版はそのへん色気要素は排除してるのかもしれん。
 あと塩はいただけないなぁ。欧州と違って日本に岩塩鉱床がないのは、仮に昔岩塩鉱床が生成されたとしても、それが少しでも露出してしまえば日本のような雨が多く高温多湿だと流れてしまうからで、塩が手近なところに落ちてるとかちょっと雑過ぎる。木が生えてるんだから降雨はあるハズで、ちょっとご都合主義すぎ。
 今回エルフ族が作った集合住宅、なんか合掌造りの白川郷のようなシステムっぽい。もともとこの作品がハーレム構造を目指してるのだから、女だらけなのはやはり御都合主義的なのだけども、仮にエルフがそれぞれ子供を持っていて各部屋で子供と一緒に暮らしてるとすると、まんま白川郷の社会システムそのもの。
 パンは良かったな。てっきり窯で焼くのかと思ったらまだ窯は発明されてない段階らしい。露天環境で直火でパンを焼くとなると、固まりにしてしまえば中身まで火が通る頃には外側が焦げてしまうので、なるほどあのような焼き方だと短時間に均一に火を通す問題は解決だわ。原始的なパンの焼き方はああだったんだろうか?。
 次は灌漑やね。今はまだみんなが農作業をやってる段階だけども、そのうち農作業が分業化され生産が効率化すると、職業として分業体制が整って、支配者階級と労働者階級に分化する段階になるけど、それがいつになるか楽しみ。


砂糖林檎#3

 主人公が災難に遭って、品評会に出られなくなるかも…の巻。うーん、よくわからん。作品を奪って逃げたバカ息子だが、主人公と結婚するのが目的なのか、それとも作品を盗むのが目的だったのか。これだとバカ息子の専属妖精がウソをついたので間違いなさそうだが、それにしてもあの小さな妖精が樽の中に入った砂糖をごっそり盗めるものなのか、なんか最初っから胡散臭い話なんだけど、そのへんの主人公の思いが全然示されないので判断に困る。
 クリエーションとは何か…みたいなのもなんか唐突。そもそも品評会とやらが創造性を重視してるのか、それとも技術力が示されたら良いものなのかさっぱり示されてない上に、終わりの方では主人公の作品が酷評されたことの意味を彼女自身が気にする様子だったのだけども、品評会が創造性を評価するというのがわかっていたのなら酷評されたときにミノムシになってはいけないし、それでも主人公が母親のアイデアノート通りに作品を作っていたのだから、おそらく彼女はそこまで求められるものだとは思っていなくて、それでなおあの酷評に何かしら心動かされるものがあったとみるべきだが、物語が丁寧に要素を積み上げていくような構成になっていないので、どうにも錯綜してるように見える。ただ、今混乱しているように見えても、エピソードの〆でそれなりに形になっていたらそれはそれで構わないので、現段階では何とも。
 次号予告の止め絵を見る限り、あのバカ息子が盗んだ作品を自分の作品だと偽って提出して…みたいな流れのように見えるがどうなるか?。
 ヒキの、馬車を取られただけでなく命の危機にさらされて、それでも尚戦闘妖精に馬車を追いかけろと叫ぶ主人公と、それを無視して主人公を守る戦闘妖精が、今まで散々命令だのお願いだのでダラダラした関係だったのがスッキリ象徴的に関係性が整理されていて、これはなかなかよかったな。なぜかここだけさりげなく自然に示されてる*1んだよなー。


メンテ後の新章を読了。

 なんか忍者モノのほうはメインシナリオがとっくに解放されてるけどなんか読む気にならんのが不思議。で、変身ヒロインモノが第二部になってがぜん面白くなってきた。今回は敵が本性を現すという流れになってしまったんだけど、主人公側にも敵側にも正義の味方メンタリティのキャラがいて、敵が動画投稿サイトを利用してイメージアップを図ってくるという流れになってた。まぁそうでなくても主人公側には面倒ごとは御免被るな小市民的キャラがいてこれはなかなかという印象。
 しかし今回やはり子供の能天気な行動に振り回される展開があって、どうにもストレスが溜まる。今回のシナリオでは、避難命令が出てるのにかくれんぼをしてた子供を救出するにあたって、主人公側のキャラがピンチになる、敵側のキャラも躊躇して自分が破滅する結果になるという顛末だったのだけども、忍者モノも子供を助けるという展開がよくでてきてどうして好き好んでそういう話立てにするのかよくわからん。
 弱きを助けというのが底流にあるから、子供を助けるというのはわかるんだけども、18禁なのだからサービスは大人がユーザーであることは大前提で作ってあるわけで、そこで日曜の魔法少女アニメだとか特撮のように、ヒーローが子供を助けるという筋立てにする必要がない。ただ、主人公は大体若者から青年あたりが設定されているから、「大の大人が年少者に助けられる」という構図は割とみっともないというのはわかる。子供が救われるからには子供が危険に陥っていないといけないが、いくらエロベースのサービスとはいえ子供が性的暴力を受けるという展開にすることはできないし、ならやっぱり被害者は大人にした方が無難と思うんだよねー。
 あと、個人的に違和感があるのが、やはり子供が愚かな行動をとるというところ。これ、前近代だと子供も貴重な労働力だったし、なら厳しい食糧事情を考えたらバカな言動はとらなかったはず。近代に入っても、先の大戦で合衆国が都市の爆撃をすれば一般市民は逃げ惑うしかなく、戦中の話を振り返ってみても、子供も事態の深刻さに必死で逃げ惑うしかなかったはず、なのに、今回街が非常事態で避難誘導もなされているのに、それを無視してかくれんぼwwwとかなのよ。
 なんつーか、前近代では農村で飢饉でも起きれば共同体にとって生産力に寄与せず、無駄飯喰らいでしかない子供は真っ先に口減らしの対象として、例えば生贄として捧げられてたりしたわけだが、近代はそういう状況を不憫にも思い、工業の近代化によって蓄えられた富を子供の安全に使ってきた。それ自体は正しいのだけども、だからといって子供が我儘放題に振る舞ってよいわけでなく、前近代と比べて社会によって比較にならないほど途方もないコストを払ってもらってるのだから、いかにも純真無垢な子供の精神は大人が平伏しても尊重すべきとか何言ってんの?でしかない。
 ただそういう、社会に育ててもらってるのにあくまで子供は子供自身社会的に未熟であっても自己決定権があってその夢や未来を、大人の安全や権利をないがしろにしてまでも尊重すべき…というのを疑問視させる狙いがあるのかもという可能性が無きにしも非ずなんだよな。現代日本の学校が、もう中堅校あたりから動物園化して崩壊してる現状、いくら外形的に正義とは子供を助けるべきといっても、本当に彼らを優先してシステムを組んじゃったら、学校だけでなく社会全体が壊れるんじゃね?、正義の味方は子供を助けるというフォーマットに従えば、いずれ間接的にその子供に殺されるハメになる、それでも理念を考えたらそうせざるを得ないのが正義の味方の辛いところ…という主張が隠されている…のかもしれんのだけども、正直そのようには読めないんだよなー。
 まぁ難しいところで、シナリオライター自身は庶民が社会システムを食い散らかす現状を決して良いとは思っておらず、スパイスとしてそういう部分を混ぜ込むんだけど、注意深くその要素は顕在化しないようにしてるということはありそう。第1部でもメインキャラが庶民に非難されるシーンはあったし…。

*1:戦闘妖精にしてみれば、馬車を追えば雇い主の命令に従ったという形にでき、雇い主は死ぬのだから悠々と帰って羽根を取り戻して自由の身になれるので。