即死チート#4

 賢者の一人を倒してしまう話。うーん、よくわからんが、主人公の即死スキルは異世界に来る前から世界中の諜報(国家)機関に注目されてたっぽいな。
 しかしわからんな。悪人を退治する段階でちゃんとカタルシスは得られるけど爽やかさからほど遠いし、溜が無いからクライマックスが小出しで五月雨式に現れてくる割にはマンネリという感じが今のところはしてないのも不思議。即死スキルが最強なのは分かり切ってるのだけども、それに頼り切ってる割にはドラマ部分が見劣りしない。最終的な物語の結末として主人公が勝つんだろうけど、その大局でみたときの物語上のミッションも今のところ見えてこないしなんかすべてが不穏。
 しかし原作、なろうなんだよな。その割には妙に手慣れてるというか…。狙ってキャラを使い捨てにしてるんだろうし、こういう作品は原作者がそういう作劇手法を使うことに溺れてる場合が多いんだけども、そういうものを感じさせず底知れぬものを感じてしまう。どうやら原作は終わっているようなので極力ネタバレを目にしないよう気をつけねば…。

外科医エリーゼ#1~3

 悪役令嬢がその悪行で現代日本に転生→、そこで凄腕の外科医として名を馳せるが飛行機事故でもとの世界、それも悪行をしでかす前に逆戻りして…というお話。
 今までの悪役令嬢モノって、大抵別の現代人が乗り移るって形式が多いんだけども、この場合悪役令嬢自身が転生、転生先で自分の悪行を反省してその償いができたからご褒美としてやり直しをさせてもらえるってことになってる。現代い日本に転生したことで現代医学を習得して、その知識や技術で無双するってのはいつものことなんだけど、物語の形式として悪人がその報いを受ける&悪人が反省して徳を積むというあたりを一話で全部終わらせて、その後日譚をねっとり描写するというオールドスタイル。
 なんつーか取り扱ってるものが人助けなんで、キャラが苦労して人が助かればもうそれだけで感動ポルノになっちゃうわけで、頭を空っぽにして視聴すればそこそこ感動できるとは思うんだけど、なんか設定の詰めが甘すぎるという感じ。
 医者の施術服が汚れていればいるほどたくさんの患者を相手にしているから名医という洋の東西を問わない価値観ではないので、ガチ中性でないというのはわかるんだけど、床ずれで壊死した組織を切除手術をやり、まぁ主人公は現代医学を修めてるんだからそりゃそうなんだけど、主人公のやったことの意味を理解して、しかもそれがどうにもあの世界でも(名医限定だろうが)いちおう技術として確立してるようなんだよな。病室の清掃をやり清潔に保つことの重要さを周囲が理解し、しかも消毒薬がすぐ出てくるところからすると常備されていたと考えるしかないので、要するに細菌学の知識はあるんだよね…。ということになると史実ではパスツール以降ということになり、もう中世どころか近代医学が学界では知れ渡ってるという状態なので、医者になるのが難関だということは社会的地位も高いと思われるから、主人公が奮闘する意味ある?みたいな感覚。しかもあの世界の医者たちも知識があるんなら主人公より先に患者を治してやれよwwwってなもんで、ただの無双モノより一段話の格が落ちるんで、今後の視聴を続けるかどうか検討段階に入ってる。