悪ラス#1・2
悪役令嬢が王子にフラれるが、起死回生を図るとかそんなの。なんか物語上のミッションがわからん。ゲーム世界の悪役令嬢に転生する主人公は現実世界では死んでるとかそんなところなんかははめふらなんかと類似性が見られるのだが、いきなり王子からおまえはワガママだと三下り半を突き付けられるものの、この#2まで視聴しても主人公のどこがワガママな悪役なのかさっぱりわからん。はめふらでは元ゲームのシナリオで実際にヒロインをイジメるような説明があったからそれとは違う行動をすることで違ったシナリオを作り上げていくって話だったのだけども、この作品の場合、悪役令嬢が結果どうなったかだけの説明だけでそこに至る経緯に言及されてないから、彼女が本当に意地悪だったのかどうかも今のところはわからん感じ。庶民ともうまく関係性を持てて信望も厚いみたいだし、自分で事業をやったり独立の気概があるということが、あの世界での女性像とかけ離れているから、そのことをもってワガママと称されてるんじゃねという気もするが、それも語られてないからわかんない。
ストーリー自体は、主人公が何らかの試練を課せられ、機知を示したり勇気を示したりして物語上のミッションを果たすという昔ばなしと同じ構造なので、展開自体はつまんないわけではないんだけど、やはり上記の通り主人公が悪役令嬢であることの必然性がイマイチよくわかんなくて、この作品の方向が見定まらないという感じ。
カッコウ#23・24
とりあえずの最終回。ん、これで終わり?。#24とか半分過ぎても通常運転過ぎて全然最終回という雰囲気ではなかった。ラスト近くになってこれもまた一つの形…みたいなローリングスタートならぬローリングエンドみたいな終わり方。連載が続いているのだから仕方がないけど、アニメとしての一つの〆としてはちょっとどころかぶつ切れのようなエンディングでどうにも違和感が残る。
結局兄とされるキャラの存在は、個人的には実在が疑われるような段階だし、最終話での過去の写真で
こうやって最終回まで視聴してる間はこうお互いあんまり知らない関係性からだんだんつながりが深くなっていき、その間に主人公の争奪戦があって、平凡な日常でもないし、非日常が連続して退屈もせず、その間に血のつながりの有無と家族の関係性とかが挟み込まれていてそれなりに楽しんでいたんだけど、こうやって終わってみたら、作品としての主張がなんか薄い感じ。構造的には昼メロで、メインキャラが若い版といったところだと思うが、昼メロは1クールとか半年で終わってくれるから、落ち着くべきところに落ち着いて視聴者が納得するか、落ち着くべきところに落ち着かなかったらそれはそれでそのもやもやした部分を視聴者に投げかけているんだなと思うけど、やはり原作が終わってないことが大きいだろう。同じ原作が終わってない作品でもかのかりはとりあえずのアニメの〆としてキレイにまとまっていて、これはこれで終わっても構わないと思っていたら続編がありぃだったので、なんでこの作品とかのかりとでアニメとしての〆に差がついてるのかちょっと不思議な感じはする。
別に許嫁とかでも他の要素でもいいんだけど、人間何らかの役割を与えられてしまうと、よっぽど嫌でもない限りその役割を演じてしまいがちという風にまとめられなくもないし、その状況が続けばその関係性が持続するのも不思議ではないとか思っちゃうけど、作品が終わってないから本当にそういう要素があるのかどうかもわからん。