式守さん#4

 ヒロインの女友達の紹介回。なんかまだまだ話は動かなさそう。この分だと中盤以降からだろうなぁ。原作が、ヒロインの可愛さを導入部に据え、ラスト大ゴマでバーンとヒロインのイケメンぶりを提示する形になっていて、ギャップ萌えの落差をこれでもかとばかりに誇示してたので、そのへんの外連味がアニメ化でちょっと薄れてるのが残念。とはいえ、そればっかだと飽きるからのことだと思うんで、まだまだ様子見。

モブせか#5

 なぜか温泉回。あーやっぱ結構オモロイわ。この作品、いい意味で悪役がいなくって、それぞれのキャラがそれぞれの価値観や思惑で一生懸命生きてるだけって描写になってる。前回も述べた通り、イケメン側も世間知らずなだけであんま悪意はなく、彼らの想いも本気である…という風になってる。かといって主人公を喰うほどでもなくってその辺のバランス感覚もいい。ヒロインも平民ヒロインは情動に突き動かされた恋愛感情ではなく、尊敬みたいなところから親しみを寄せてるし、公爵令嬢もあれだけ王子一本槍だったのだからそう易々と惚れた腫れたにならないで、まずは友達関係から…みたいなのも自然で良い。主人公が二人に手を付けられないと言っていたが、これが彼の言う通りゲーム設定によって禁則事項になっているのか、それとも彼がそう思い込んでるだけで実は恋愛関係になるのは全然可能なのかもわからん感じ。よくできた文学作品にはかなわないんだろうけど、単純な善玉悪玉観で物語が構成されているのではなく、それなりにそれぞれ人間を描こうとしてるんだろうな…あくまでB級エンタメの範囲だが…という感じ。

薔薇王#16

 陰謀うずめく状況で、主人公が次々と返り討ちにしていく話。サブキャラがどんどん処分されていくのにワロタ。ほんと容赦がない。手をこまねいているだけではこっちがやられる、やられる前にやれは真理だろうし、そういう状況では筋を通していたとしても他人に食い物にされるだけってのが良く表現されてる。なんか話が先走ってるなと感じないこともないんだけど、サブキャラのエピソードを詳細に描いたとして話がもたつくだけだし、逆にこのスピード感が事態が尋常でない状況を描いているとみるべきで、今回も楽しんで視聴してた。

このヒーラー#4

 初心者用ダンジョン攻略?の巻。早くも自分がこの作品に慣れてしまったのか、ギャグのパンチが弱めに感じる。ギャグの基本は押さえてるみたいだしつまんないってこともないんだけど、やっぱりネタがJRPG寄りなので内輪ウケっぽく感じてしまう。あとヒロインがあんまりめんどくさくない。むしろめんどくさいのは勇者側で、どーなんだろ?、きゃらをはっちゃけさせ過ぎたら視聴者にストレスを与えてしまうから無難な性格付けにしてみましたとかだったらなんだかなーといったところだが。なんか中途半端って感じになってるなぁ。

村人A#1~4

 魔王が平凡な村人に転生したかと思われたが…の巻。なんだよー、また俺TUEEE展開モノかよーと思ってたんだが、今チェックした#4でちょっと変則的になってきてよくわからんところ。もうあからさまな両手に花みたいな感じで、今のところ主人公を脅かすほどの強大な力を持った敵もいないようで、まぁ典型的な一本糞シナリオっていったところなのだが、エンタメとしての基本を外してなくて、毎回カタルシスを得られる構造になってるとか、こっ恥ずかしいほどのテーマ性をなぞってくるとか、とにかく見てて退屈しない。#4の、父親が娘のイジメられてた過去を回想し、成長をしみじみ実感して、親としての見せ所を示してから倒されるところなど、これ、決して若者だけがターゲット層ではないよね?と思わせる部分もあって、ごった煮はごった煮としてもとにかく客寄せ要素をこれでもかと詰め込んで振り回してるのは逆に清々しい。