竜生#12

 ヒロインと使い魔契約してEND。〆方はヽ(・ω・)/ズコーだが、Aパートの恋愛要素はグッと来たし、前編中編の凡庸さを除けば、後編の主張は思い返してみるとそう悪いものでもなかった。というか前編中編の、ファンタジー系なろうフォーマット展開は最初っから捨て要素でしかなく、この作品の(アニメ版の)本質は森の長老たちが主人公を見捨てて魔界との紋を閉じるあたりからの地方の衰退がメインテーマだったんだな…という感じ。もちろんもともと龍だっただの人間に転生したという設定も全然重要じゃない。自分は主人公が龍由来の大きな力を人間のみで持っていることにずっと引っかかっていたのだけども、それに関しても森の民や村を守るために持たされているだけの話でそれ以上のものは無いと考えた方がよさそう。
 結局生まれ育った村をみんなが捨てる夢は主人公が何らかのアクションを起こさなければ産業も何もない村はいずれああなるぞという予知夢みたいなものであって、だからこそ唐突に主人公は学ぶために街に行くと言い出したんだろうし、これでアニメ版は続編もなく終わりってのはまぁそれでいいかな。ただ、地方は住民が努力して町おこしをすべきってのも今となってはよくわからん話で、バブル以前に県全体で取り組んでた一村一品運動は成功したの?とか、資本も人材も限られてる地方で住民の頑張りで何とかなる問題だったのか?とか、では都市部の住民は都市が反映するために一人一人が町おこしをやったり知恵を振り絞ってなんか一度たりともおこなってないだろとも思うしで、都市部の人間は権力者の搾取に身を任せていれば、便利な生活を享受することができ、町おこしに苦労することなく奴隷労働をしてれば暮らしていけるわけで、しかもそういう暮らしを続けることが歳による地方の搾取に手を貸していることにも気づかないでいられるのだからもうなんだかなといった感じ。
 あともう一つの見どころはメインヒロインのヘビ娘の問題。ラストの今回もラブロマンスの主人公になっているし、全体的にも気量も気立てもよい魅力的なヒロインとして描かれているのだが、おそらく彼女は非差別階級の記号なのであって、誰も一族になって自分が差別される側になりたくないので、妙齢の娘はわざわざ婿探しに行かなくてはならないのだし、主人公に手伝ってもらわなければ村にも住まわせてもらえず、町に行けばやはり嫌われるという話になってる。で、今回の話にしても主人公の後ろ盾がなければ村に居づらいから旅に出ようとしたのだろうし、あんだけ主人公と気持ちを通じ合わせていればフツー結婚しようという展開にしてもおかしくないのに、暫定的にでも出した結論が使い魔なのだから、視聴者としてもアレ?と思うし、ヒロインもちょっと疑問に思うという描写があったわけで…。まぁ示されてる構造は結構エグいものがある。
 そういうわけで、終盤の展開にはそこそこ目を見張るものがあったわけだけど、難しい話で、やはりそれまでの展開が退屈だからな…。もちろんキャラの紹介や関係性を示すために必要なものではあるし、終盤の展開を引き立てるためにそんなに激動の展開にするわけにもいかないってのはわかるんだけども、原作のファンであればまだしも、そうでない視聴者に向けて作るんだったら数話見て視聴打ち切りになるんだろうからなんともだなー。


ネガグラ#12

 主人公死にませんでしたEND。ネタバレもなんだかなぁではあるんだけど、最終回見た感じ、主人公の生死は物語上全然重要じゃないことが分かったのでそのへんはまぁ。あと、主人公が帰郷する際に女子高生ヒロインがスズキを釣って帰る途中にすれ違うんだけど、自分はてっきりあれを選別として持たせるのかと思ってしまったからスルーなのに、ヽ(・ω・)/ズコーときたんだけど、あれはああするのがクールなのであってそのへんよくできてるよなーという感じ。まぁズルいよ、泣くしかないジャン。
 というワケで終わってしまったわけだけど、ラストでのドラマ部分の盛り上がりがあってストーリーとしても全体的なクォリティが高くなったという感じ。ただ、個人的には趣味モノにそんなに重い要素が要る?と思わなくもなくって、「ネガグラ見て釣りを始めました」とか気恥ずかしくって釣りを始めた本人も言いにくいだろうし、それを聞いたネガグラ視聴者アングラーも「イイ話だったけどあれ見て始めましたというのもなんだかなーー」みたいに思うんじゃネェのという気はしてしまう。そういう意味ではこれも個人的な感覚でしかないが、放課後ていぼう日誌を見て釣りを始めましたとでもいうほうが、なんかカジュアルに話題にできそうな気はする。
 あと、結局書こう書こうと毎回思ってたのにいつも書けなかったことなのだが、BGMが何気にアコースティックな感じが盛り上げに大いに貢献してた感じ。まるでギタリストがその場その場のシーンに適した演奏をアドリブでつけてくれてる感じで、昔の無声映画は映像に合わせてオーケストラが演奏していたものがあるし、活動弁士がそうなので、自分はそれを体験したことはないのだけどもそういう雰囲気を感じたような気がするとかそんな感じ。
 しかしあんまりこの作品の評判を聞かないけどどうなんだろ?。釣りの要素とドラマとの融合性は高くて映像もそれなりに見ごたえがあってなかなかクォリティは高いとは思うんだけど、自分がこの作品の評判自体を聞かないように、そんなに熱心なファンがつくような作品ではないというのもわかる気はする。

自転車ツール届く

 ディスク車のペダルがなぜか片方緩みがちなので、それを機に柄の長いペダルレンチを持っておこうと決心。

 約2000円でこれは安いだろ…と思って今更ネットでいろいろ情報を集めてみたら、ちょっとよくわからんことに。今回買ったこれは全長が450㎜程度という触れ込みで、実測でも436㎜だったから、自分が目にしているものの中では最長ではあるんだが、密林なんかで調べてみると全長が350㎜でいいのなら同程度の値段でいくつかあるのを見てしまった。まぁそういうのはジャパンブランドでも中国製なので、そんなに差が出るものでもないのだろう。ただ、パクツルの400㎜のは6000円ほどする。
 で、ちょっと驚いたのだが、密林レビューだと工具が曲がったwwwという報告が結構あること。自分が購入したサイトもレビューは確認してみたけど、高評価のものが多くて…というか低評価のものをほぼ見かけなかったので確認してなかった。しかし、今確認してみると、たった一つの★1評価のものが画像付きで上がっていて、

 この有様。自分が買ったツールとはサイズ違いのものなのだけども、同じメーカーのものだし、画像を見た感じ表面仕上げが全く一緒なのでおそらく同じ製造工程のサイズ違いで、耐久性とか硬度は一緒なのだと思う。固着したペダルを柄の長さでカバーする予定だったから、工具が舐めるとかちょっと怖い。
 もしかして自分で焼き入れをすればちょっとでも改善できるかと思って動画を探してみたのだけども、本格的に高度を上げるためには鋼材を850℃まで上げなくてはならず、自分が見た動画では電気炉を使って温度を上げてた。家庭用のコンロとかガストーチで加熱して焼き入れができるかもと甘い予想でネットで検索してみたのだけども、そういう動画は見つけることが出来なかったので、おそらくそういう方法ではやるだけムダなんだと思う。
 こうなるとそこそこ程度の良いモンキーレンチに塩ビパイプでも噛まして柄を延長したほうがよかったのかも。まだ使用してないのでなんともだが…。