今年も

 お世話になりました。来年もよろしくです。


ひきこまり#12

 まぁいつものイヤボーン…かと思ったら、意識を保ったまま能力を発揮して混乱を解決する話。主人公たちが今回攻めてた国は結局孤立して首謀者は断罪されるわけだが、人間を改造して無敵軍団を作ってるあたり、日本のというよりは合衆国のメタファーなのかなと思った。主人公たちの理想も、まぁありきたりというか、現代の政治家にアレに相当する奴は皆無だろ…という気はする。そういや史上そういうのはいなかったかいろいろ考えてみたのだが、中国の皇帝の中にちょくちょくいるのと、そういやヨーロッパにはほとんど見かけないなーという感じなのだけど、そういやイスラムとの融和を図って宗教とも対立してたフリードリヒ二世あたりは傑物だったかも。合衆国大統領はまるでダメやなーという感じやし、日本も戦乱の世を制したのは別に平和を希求したからでもないだろうし、世の中が乱れてることにあ多少心を痛める程度で基本自分の身の安全が第一って感じだよなー。
 最終回ということでおふざけは最後も最後に持ってくる程度で、あとはそれなりにシリアスに振った構成。メディアを駆使して宣伝するというのは現代的要素のように思う。高潔な心を持ったリーダーに高潔な心を持った人物が寄ってくるのは類友という感じで、アベに寄って行った連中というのはアベ自身がそうであったように国の富をクスねてやろうという悪党ばかりだったワケで、その結果日本という国がどうなったかというとまぁご覧のとおり…みたいな有様。合衆国の利益のために必要もない対立を煽られ国民に多大な負担を押し付けて軍備増強中wwwなのであって、平和?何ソレ?みたいな政府なのだから、この作品もアニメ版でのクライマックスにはちゃんと自民盗批判を織り込んでましたーという感じやったね。
 うーん、展開がなんか瞬間湯沸かし器のような盛り上がり方をして熱いと言えば熱いんだけど、やっぱりおふざけの度が過ぎていることもあり、中身はやはりストーリーテリングにオリジナリティが感じられないというか、どっかでみたようなエピソードの盛り合わせで、やっぱり今一つという印象。オタクネタをふんだんに詰め込んで落ち着きがあんまりないのだけども、逆にそういうネタ群が次々と現れては洗い流されていくのでしつこさはなかったかも。バランスはそこそことれているとは思うんだけども、奇抜な設定ならもうちょっとシナリオは落ち着いて話を進めた方がよかったのでは?。まぁそこそこ人気があるからアニメ化されたのだと思うので、テキストで読むともうちょっと落ち着きが感じられて印象が違うのかもしれんねー。

ヒプマイ1期#1~13

 ふむふむのお供に。放映開始当時人気だったらしいのでチェックして集めていたのを、今期2期があったので今更消化。ラップバトルをネタに1ユニット3人の4ユニットが最終的にラップバトルを繰り広げて、さらには政府と戦う羽目になるというストーリー。
 よくわからん感じ。最初の3話ぐらいは確かに面白く感じていたのだけども、その後はなんか退屈してた。キャラデザからして大きなおねえさん向けなのだけども、シナリオライターは名前を見る限りおそらく全員が男で、おんなのこ向け接待としても突き抜けておらず、だからこそ男の自分もそこそこ腐臭をあまり感じずに視聴できたのだけども、おとこのこ向けとしても中途半端で、よく言えば角が取れてバランスよく見ていられるんだけども、悪く言えばどっちつかず。シナリオの構成がおんなのこ向けらしくシチュエーション先行型で、それをよくドラマに落とし込んでるなという感じは受けるんだけど、やはりストーリーが取ってつけたような感じなので物語としての力強さが全然足りない。ラップを自然に溶け込ませてるのはよいし、ラップの歌詞やセリフ自体の言葉選びもそこそこ丁寧で、ラップ自体も専門のミュージシャンがやるとリズム感や音楽性を重視して何言ってるのかわからんというものが多かったりするのだけども、この作品の場合声優がラップをやってるので聞き取りやすくてその辺も高評価。
 なので、細かに見ていくとプラスの部分が多いんだけども、自分が不満だったのはせっかく新しい要素を入れてきたのに熱量が足りないというか、この手の作品だったら次々と新しいものを繰り出して視聴者を畳みかけてこなければならない(ならないというほど必然性はないのだが)、のに、ストーリーが古臭いので上記の通り途中で息切れして退屈してしまったというとこ。
 端的に言えば悪くはなかったけど、思った(予想した)ほど面白くはなかったといったところか。2期を視聴するための予習のつもりだったけど、なんか2期を視聴したいという勢いは削がれてしまったかも。