テクノロイド#1

 アンドロイドがトラブルシュートをやったりアイドルをやってた。なんかいろいろ設定がよくわからんようになってる。アンドロイド四人組が人間から独立して共同生活をしてるので、なんでコイツら管理されずに人間と同じ生活してるんだろ?と、まず大きな謎が…。世界の人間が激減して労働力を補うためだったら、彼等は企業なりの組織とか個人とかに所属して、今は野良であるにせよなんらかの業務に就いてた筈だが…。
 元々が労働力として作られたのだから、彼等は低廉労働者のメタファーだとか考えられるし、アンドロイドという設定もよくわからんところで、行動プログラムに当たる部分は実は生身の人間の脳をコピーして臨時か緊急かでたまたまあの素体に避難させられているとかの可能性も考えられるし、しかしステージに出場とかよくわからん。ステージミッションをクリアしていく過程で、それこそAIが感情を学習するとかそういう話のようにも見えるし、それもまたフェイクかもしれんしで。
 恋愛フロップスも前編はしょーもない萌えアニメ展開だったし、これも最初はいろいろはぐらかしているのかも。これもオリジナルアニメらしいから、単に今までのおんなのこ向け作品から視聴者にウケそうなエピソードを継ぎはぎしただけで適当にでっちあげました…なんて企画が通るはずが無いので、これもしばらくは我慢かな…。まぁヒキでそこそこ謎を吹っかけてきたからいろいろ話が動くのかもしれんが…。

利便#1

 虚淵を迎えてのオリジナルアニメ。#1を視聴した感じ、新番チェックで予想した範囲内だったかなという感じ。サンファンが台湾の大衆娯楽向け人形劇で、あれは年齢幅を広めにとったというか、例えば日本の日曜戦隊モノ、変身少女アニメなどのように、子供向けなんだけどいちおう子供の後ろで一緒に視聴してる親にも刺さるよう作ってあるのに対し、ちょうど日本の人形劇でいえばひょっこりひょうたん島とか人形劇三国志なんかのように、もうちょっと年齢ごとの垣根が少ないというか、まぁ確かにひょうたん島を大人が真剣に楽しむって姿は想像できないけど、大人が童心に帰って視聴する分にはそう恥ずかしいものでもないし、もっと大人よりだと思う。
 で、今の日本だともう本当に真剣に時代劇が作られなくなってきてるというか、今ドキの三次ドラマは勧善懲悪モノとしても、時代背景は現代であっても作りが現代邦画的スラップスティックだからイマイチ真剣味にかけるという感じ。大衆娯楽としての時代劇だと、もう黒澤明のようなエンタメとシリアスの両取りみたいなものはなかなか作られなくなって、子連れ狼のようなアウトローは殺伐とした世間を描くのに長けていても歴史モノとしてのリアリティは?だし、大江戸捜査網とか必殺仕事人だとこれはもうエンタメ寄りになっていて、ちょうどエンタメとシリアスのバランスの取れた作品としては、割と鬼平犯科帳あたりが最後の打ち上げ花火だったような気はする。
 この作品は、まぁリアリティに関してはアレ(本当にリアリティを突き詰めたいんだったらそれこそ三次でやるべきなので)だけども、割とシリアス寄りに作られてるところはサイコパス寄りかなぁという印象。ただ、サイコパスは取り上げてるテーマや素材が一般大衆向けではなかったので、そこはターゲット層を広めにとってきたなという感じ。
 あと、説教臭くしてないのが秀逸だけど、現代日本汚職政治批判も容赦がない感じ。今回の悪役も、満洲国で中国人をアヘン漬けにして得たカネを中央政界進出の工作資金としてちょろまかしてた岸信介そのものだし、彼が日本で大臣になって滅亡戦争に国民を追いやったわけだが、今回の話だと悪役がメインキャラクターによって排除されたから、将来悪役によって日本にもたらされたはずの惨禍(の可能性の一つ)が回避された…となってる。で、現実には岸の孫のアベが自分から外国勢力に擦り寄って日本を売ったから、今日本国民が苦しんでるよね…という潮流を示してるだけなので…。まぁ知識の無い人はシリアス寄りのエンタメとしてフツーに楽しんだらよいけど、これだけ日本が経済的に凋落してしまうと、よっぽど能天気な若者以下のこども以外はまぁフツーに悟るんじゃね?といった感じ。
 以後はもっと悪辣な内部の敵が示されるだろうし、そのへん虚淵の筆にも期待するところ大なのではあるけど、時代は山上の偉業でガラッと変わった感じだからなぁ。フツーに考えたらアベ暗殺以前にこの企画は立てられていただろうけど、アベ暗殺直後から急いで作り始めても間に合うタイミングだし、社会批判はしても現実の政治批判まで虚淵がしてたような気もしないので、期待半分疑義半分といったところ。とはいえ、ストーリーで期待外れということはまずありえないと思うから、そのへんは心配しなくていいんじゃね?といったところ。

トモちゃん#1

 おそらく自分の好物だろうと思ったらその通りだったという。男っぽい少女というテーマはそれなりにマージンは広いと思うんだけど、バランスには気を遣うというか、あまり女らしさを捨てきったらリアリティには寄れる(現実に下品な女は山ほどいるので)けど、そういうのを読者が見たいわけではないので…。
 主人公は少女の方であって、相手の男ではないと思うんだけど、その男の方の気持ちも、主人公をまるで男の親友のように接しながら、この#1の段階でもう照れ隠しを見せてきたからおそらく両想いであることは確定で、恋愛成就がゴールのラブコメというより、既にカップリング成立してるからいわゆる日常系…というか痴話喧嘩とかイチャコラ主体のラブコメになるんだろうと思う。視聴は継続するけどおそらく感想を書くようなこともないような気がするが…。