スパファ#37

 駄犬のお助け奮闘編。もう切るに切れない状況になっているんだとは思うけど、任務が終われば主人公は疑似家族関係を解消する必要があるはずなので、あんまり犬に情けをかけない方がよさそうなもんだけど…。
 なんか今クールはあんまり任務関係の進展がなかったというか、むしろOP映像見た感じでは嫁役のクローズアップという側面の方が強かったのかも。なんかもうサザエさん化というか、日常が平常運転といった感じなのだけども、連載終了までアニメ化をするつもりなんだろうか?。
 前期までの落ち着きの無さは今期では解消された感じだけど、物語としての力強さはちょっと失われていたかも。


天然上司#12

 引っ越し先が決まったその先は…という話。いつメンでホームパーティー開いたりしてたけど、やっぱちょっと気持ち悪い感触。女同士のパーティーをそのまま移植したんだろうか。旧日本陸軍なんかいい歳こいたオッサンどもが互いにもたれあう関係でズルズル滅亡戦争に突入して、そこでも身内びいきで国民をないがしろにして見苦しく敗戦したんだけど、そういうのをどこか想起させられてちょっとうんざり。
 なんか結局クライマックスもカタルシスも#1で絶頂期を迎えてその後はさっぱりという清々しいほど初回一発屋といった作品だった。数話経過して、あーこれもうネタ切れなんだろうなとは思ってたけど、それが裏切られなかったのが残念。
 なんか最近の、サラリーマンを直に扱った作品にはずれが多いのはちょっと寂しい限り。

ティアムーン#12

 なし崩し的に革命騒ぎが収束。うーん、なんかこの革命編は個人的にはイマイチだったかな。とはいえ、おそらくこの作品をアニメ化したのはやっぱり自民盗批判要素のためで、主人公が悪徳貴族を今回赦すところを見せたかったんだろうからそのへんはまぁ。
 最初っから主人公のやることなすこと望外の結果を生むご都合主義モノという体裁をとってたから滑稽なのは承知の上だったんだけど、最初のうちは国内の安定のため内政面に注力してたのが、そのうち社交界あたりの描写になって、革命編でもうちょっと切れ込む描写になるのかと思いきや他国のどうでもいい権力争いだったので尻すぼみ感が半端なかったな。中身がもうちょっとよかったら見られるものになっていた…というよりはむしろNot for meに近かった印象。

帰還者#12

 前回からの危機を撃退、来るべきその時に備えて、その時が来たというところでEND。なんか前回からの引継ぎで主人公が押され気味の迫力あるバトルシーンがあったけど、これって必要なの?みたいな感覚。そもそも奪われちゃいけないものはすり替えておくとかでもよさそうだし、敵も危ないと見切った時から全力モードになっておけばいいものを能力を出し惜しみしてたし、バトルを盛り上げるための話運びばっかで任務遂行のためのスマートなやり方をどっちもとってなくてちょっとシラケてた。もしかして主人公も実戦経験を積むためにわざわざ迂遠なやり方を取ってたとか?。
 ヒキのこれから活躍するキャラ勢ぞろいのシーンでは、新しく加入するであろうキャラもいて、おそらくこれからがホンバンだと思うんだけども、続編はなさそうで残念。貴族連中も後々共闘するかいがみあうのかもよくわかんなくてどうしたものか。まぁちょくちょく見どころもあったし、以前の半島モノよりは全然印象はよかったかな。ただ、個人的には微妙な立ち位置。


豚レバ#11

 王都内部に入り、ヒロインの去就が決まる?話。主人公が人間に戻る方法は、なんとなく想像はついたんだけども、逆になぜ主人公が異世界転生してきたかの理由についてはちょっと予想がつかなくてこれはやられたと感じた。ヒロインの種族をめぐる謎については、まぁ試練と選別あたりの予想はついてたんだけども、詳細はかなり様相が違っててこれも面白かった。これもある意味日本政治批判だよね…。男は生まれてすぐ殺すというのも、日本の政治屋が男系依存だからだし、小間使いとして外に出すのも貴族然とした日本のエスタブリッシュメント批判だしな…。そんなわけで、為政者が権力にしがみつくのを防ぐ慢心防止システムというのはよく考えられていたかなという感じ。
 なんかいろいろ答え合わせが見ごたえあったんで今回が最終回かと思っちゃうほどだったんだけど、いちおう主人公まわりの話で次回へ続く。

ポーション頼み#12

 疫病退治で身バレしてまた放浪の旅に出てEND。なんつーか、今までの話の集大成といった感じで、意外性はなかったけど、逆にこのメンバーならなるほどこうするだろうというシナリオ。軍のお偉いさんも、もうちょっと欲深な感じかと思いきや割とさっぱりした描写でラストを飾る話としてわだかまりが残らない作りになってた。あと、なんのかんのいって主人公はオラつくところが無くて、まぁ注目されることを嫌がってるからというのはあるけど手柄を気前よく他人に譲るし、人を立ててる感じさっぱりしてるのもよい。
 というわけで、ほぼ中だるみみたいなものもなく、荒唐無稽ながら全編楽しんだ作品。特に驚いたのが主人公に助けられた娘が井戸に身を投げるところで、ガッチリ心を掴まれてしまった。あんまり人に評価される作品ではないと思うけど、個人的にはよかったよ…。

ぼくあめ#12

 ストレート負けする寸前に、気合を入れたら逆転勝ちしてしまう話。うーん、最後こんな鮮やかに好転するのはさすがにありえんだろ…と頭をよぎったんだけども、今まで陰鬱な展開が続いて見せたいものは見せ切ったから、最終回は話を閉じなきゃならないし続編がない分後腐れなくHEにしたという構成なのは分かったからこれはこれでよかったという感じ。
 うーん、eスポーツというのはそれ自体がネタの中心ではなく、「一般人が目指す職業としてはいけないもの」を代表させてただけと思うんで、その辺の扱いは上手かったかな。あんまり人気がなかったように思うんだけど、これはなんていうか、バディゴルのように、もう最初っからふぃいくしょんであるということをわかってもらったうえで、物語としての面白さを追求した作品だと思うんで、自分としてはヒロイン三者三様、主人公とライバルの対決を通じての欲との葛藤という見たいものを見せてくれたので満足度は高かったし、そういう意味でよかったという評価。

薬屋#12

 解雇という名目で里帰りの体を装った総集編。結局買い戻されたわけだが、戻った後どこに所属するんだろうか?。自分はてっきり后付属の女官に戻るんじゃないかと思いながら見てたんだけど、カネの出どころだよな。買い戻したかったのは男の方なんだろうけど、拗らせクンだったので后が買い戻させたという風に仕立てたのかどうか。というか直接買い戻して直属の部下にしたとか?。
 とちゅう宴のシーンがあって中華風の音楽が鳴ってたけど、中国旅行をした頃を思い出して懐かしかった。何度か中国旅行したけど、後になるにつれ中華ポップが流れるようになっていったので、今行ってもあんな音楽を耳にすることもないんじゃなかろうか?。というか、今中国に行っても最新型の携帯端末を持ってないと不便らしいので、もう旅行に行けない国になったなぁと思ってしまうわけなんだが…。