Lv1ルーム#11

 主人公がかつての仲間二人を打倒する話。ヒキのシーン、これがリーダーの器というものかとちょっと驚いた。アベも増税メガネも「自分はこれからもずっと迷惑をかけ続けるし、反省もしない」と開き直ってるのを見てるからなおさら。仲間二人も結局のところ、独立せざるを得なかった社会状況、そしてその社会状況を正当化するために矢面に立たされてただけで、混乱の原因は王国の権力勾配にあるのだけども、主人公にとって別に世直しが目的ではなく、仲間を助けることだけが本質なので…。
 魔王が主人公にぞっこんなのも、最初は魔王(前)を倒すための利害関係だけだったのが、それを超越した関係性になってるので、魔王周辺は魔王が守ると魔族は魔王に従属するだけの単純な関係だったからこそなのもしみじみわかるという塩梅。しかし今回の押し入れの中の人、予想外にアクティブだったな…。

シンデュア#10

 共同体の危機、兄貴分の負傷を通じて主人公が決意を新たにする話。うーん、このへんは自分にとってはどうでもいいかなーという感じ。危機もいきなりって感じだし、主人公が目指す楽園とかなんかもう今期では行く準備にも届かないんだろうし、分割2クールなのかもと思いきや、俺たちの戦いはまだまだこれから(ゲームで)…って〆なんだろうと思う。

もののがたり#23

 バトルシーン続き。もうこうなると退屈やねぇ。仲間のふりしてた付喪神も前座でしかないってわかってしまうし、因縁の対決もシチュエーションにオリジナリティが感じられず、こっちとしては早く終わってくれってなもんだけど、アニメシリーズ最後を飾る見せ場だし、いちおう盛り上げなくちゃならないのでジャンプ系にこの選択以外のものはないという。
 昔からヒロインを陥れる陰謀に関わってたわけで、そこに主人公側とは別の権力に服従するその姿勢にロックなんて感じられず萎え萎え。
 しかし、今のところ守られてるだけのヒロインだけども、商機を保ったまま覚醒して事態をおさめてしまう予感が。ヒロインを周囲があれだけ奉るということは彼女に全体をまとめる象徴なりの役割が持たされてるはずだし、付喪神を人ケシ出来る能力を持たせてもらってることにも意味があるハズなので、単なる象徴だけでなく、その能力を奮う場面で適切に事態を処理できるだけのものが彼女にあると考えざるを得ないが…。


あやトラ#10

 ヒトに近い強力な妖が現れ、主人公はピンチに、ネコはやる気を出す話。なんかクライマックスにふさわしい盛り上がり。恐怖や絶望が調味料というのも突き抜けてたし、ネコのやる気は夏目友人帳と構図が一緒で、シリアスシーンにも容赦なくパンツシーンがてんこ盛りwww。ただ、今回は話に力があって落ち着かないってことはあまりなかった。

菓子転#12

 公爵の子息も無事救出、落ち込む彼に主人公がタルトタタンをネタに気持ちを和らげて、当初の目的も達成してしまう話。
 うーん、もうちょっとダメな話になるのかと思ってたけど、さすが最終回、なんかいろいろな要素が有機的に構成されていて、シナリオのクォリティの高さにはちょっとばかし舌を巻かされた。タルトタタンは作ってみたいけど、林檎が高いのと、やはり手軽に作るにはタルト生地がハードル高い。
 というわけで終了。初回からテキストの構成力の高さはなんとなくわかっていたけど、なんのかんのいって原作者の才能の高さがそこそこ持続してた感じ。ただ、やはり転生モノとしては主人公が死んで転生するだけの必然性が全くないほど前世が充実してたのと、魔法がやっぱり必要ないジャンって感じ。いろんなトラブルも主人公の才覚で乗り切れるようにストーリーを構成できる能力はあるはずだし、魔法を使うのは時間短縮以外の機能がどこにあるの?って感じ。原作はテキストなんだから、別に時間短縮を行う必要は全然なくって、移動に三ヶ月かかるとでもいうのならその描写は一行で済む話。料理番組でも「ここで鍋の材料を三日間煮込まなくてはなりません、で、ここに三日間煮込んだものがあります」って短縮してるジャン。子供パートのシナリオもストレスが溜まってたのだけども、魔法ともどもおとぎ話的な雰囲気を作りたかったとかそんなのか?。
 まぁそんなわけで、蛇足に感じる要素が多くて、せっかくそれなりに面白くなりそうな素材を揃えてそこそこテキストも構成してたのに、わざわざダメな要素を付け加えて個人的には残念な感じがしたのだけども、そこはやはりアニメ化されるほどの人気があった作品ととらえるべきでなんとも。逆に魔法なんて使わない方が主人公の才覚が際立つような気がするけどな…。冷静に評価すると決して悪くない作品だと思うけど、ちょっとNot for meな感じが否めなかったかなー。

夢見る男子#11

 主人公の状況が外形的に改善していく話。特に主人公が窮地に陥るとか、心理的にダウナー状態になるってワケでもなかったんだけど、日常の雑事を丁寧にこなしていたら運気が上昇したって感じなのかな。ヒロインが主人公に心理的に接近していきなり束縛し始めるあたり、wwwって感じだけども、なるほどめんどくさい女としての描き方としては上手いな…という。
 全体的な構造としてはラノベ形式なだけに他の萌え作品とあまり変わりがないというか、そんなに差異があると断言できるほどのものはないんだけど、個人的には何か毛色が違うと感じたというか、今回の話でもわかるように、ヒロインは決して男にとって都合の良いお姫サマではないし、ちゃんと女のダメな側面も描いていて、おそらく決してメデタシメデタシで終わらないんだろうなという予感がある。最終的にはヒロインを心をつかむというご褒美があったという形にはなっているけど、これもエンタメ作品だからそうなってるだけで、個人的には賢者モードになってからの主人公の日常描写がそこはかとなく気に入ってしまったので、最初目にしたときのダメな評価とは裏腹にそこそこ楽しんでた作品だったという。