ステマ#6

 勇者パーティーの代わりに勇者の盾を取りに行くが…の巻。今回はちょっと物語の構造をひねってきてて、それほど画期的というワケでもないんだけど、まぁそのおかげで退屈しなかったという。今回の話だと、主人公が試練を乗り越え、それで目的のものを得る、つまり、精霊族の守り人双子の妹を助けるという試練を乗り越えたら、その報酬として勇者の盾が貰える…というのがフツーだが、主人公が精霊の門番の攻撃に耐えるという試練を経てあっさりと勇者の盾を得るというのに続いて、精霊族は勇者の盾を与えてその返礼として双子の妹を主人公パーティーに救ってもらう、そしてもうOP映像やED映像でこの双子がお仲間になるのは明らかで、主人公は精霊族の危機を救ってその返礼として双子を得るという三段構造になってる。勇者の盾をゲットするところは試練という形になっているものの、主人公が精霊族の危機を救うのも、精霊族が双子を主人公に与えるのも、これは贈与の連鎖となっていて、もちろんシナリオの扱いから言ってもこっちのほうに重みがあるし、おそらくこの作品の大きなテーマの一つであるはず。いやまぁ勇者の盾は主人公が保持するのではなく勇者パーティーに行っちゃうので、もっと構造を単純化すれば、この一連のエピソードは最初っから主人公パーティーが精霊族のあの双子を得るミッションでしかないから、そういう意味では上述の通り画期的というほどでもないんだけど、こうやってエピソードを複数挿入して構造を複雑化することによって、もう一つテーマを入れ込んじゃうのは、さすがに作者の意図もしくは工夫がないとできなかったことだとは思うんで、なかなかにしてひねってきたなという感じ。

農業関連#6

 主人公と女勇者が強敵の罠に引っかかったことが判明するが、いちおうかろうじて難なく撃退したという話。主人公が農業にこだわる理由は、やはりなんのかんのいって彼が愛着を持ったということらしいが、過去何らかのきっかけがあった模様。
 しかし、にがりでヒルを撃退ってのはあの時間で…というのは荒唐無稽だけども、そこを言ったら話にならないので。というか、海が近いという描写がないのにどうやってにがりを生産してるのかよくわからん。でもまぁそのへんは主人公の友人が漁師だから、描かれないだけで海は案外近いのかもな。にがりは海水を煮詰めて食塩を再結晶で取り除いた残りの溶液に溶け込んでいて、しかもきわめて水に溶けやすく潮解性があるので、固体化したあの製品はバカ高のはず。残留してる食塩が多いと畑にまいた時に塩害が出るだろうしね…。
 あと、なんやろ?、主人公がどうも穀物を生産してるシーンがなかなか出てこないのが気になる。最初の出荷のシーンではジャガイモとナスが見えていたのだけども、日本ではジャガイモは5~6月、ナスは夏野菜だからもうちょっと後で、まぁジャガイモはそれなりに貯蔵性があるからその二つが同時に出荷されてるのは何の問題もないんだけど、麦畑が見当たらないのがよくわからん。時期的に麦秋ピッタシなんだよな。穀物の生産性としては麦なんかより米が抜群なので、米が生産できる条件が整ってたら米を生産するはずで、田んぼの風景があればそうなんだなとわかるけども、そうでないから小麦を生産してるハズ…でファイナルアンサー。ただ、原作に書いてないことをアニメで好き勝手描写してるという可能性もあるからその辺はなんとも。別に小麦はあの国は輸入国であって、他国が生産してると考えられなくもないんだけど、見た限りの世界観では中世っぽい感じがするので、小麦より野菜を優先して育ててるとかちょっと可能性としてはナシの方向性なんだが…。

スパファ#18

 定期試験対策。任務を遂行しながら日常を描くという意味ではこれでよいと思うし、コメディ風味ながら実は笑えるというほどでもないというのも、別に笑わせようとコメディ風味にしてるわけではないからそれでいいんだけど、やはり気になるのはなんで東側が戦争を仕掛けようとしてるのかの理由がわからんというところ。東側が西側の何が気に入らないのか、その辺の説明をしてないから世界平和の危機といわれてもよくわからんし、本当に主人公の活動に意味があるのか?という感じ。主人公は相手国の孤児を拾って、相手国の暗殺者をヨメにし、相手国で家族を演じてごくごく平和に暮らしてるわけだが、そういうのを平和の象徴として、それを守らないとという方向性自体は悪くないんだけど、自分が見落としてるだけなのかもしれないが、それぞれの国民が相手国を敵視してるというシーンも見かけないし、主人公が潜伏してる国もなんか特に生活の危機があって切羽詰まってるわけでもなく、日常をのほほんと過ごしていて、ここにどんな危機があるの?という錯覚にとらわれてしまう。
 まぁ戦争の危機ということ自体がフェイクというオチかもしれず、デウスエクスマキナでENDって可能性もあるから、あんまやきもきしても益がないのかもなぁという気もしてきた。

悪ラス#7

 どうしても魔族として覚醒させたい側の策略をいろいろはねのけていくの巻。シリアスに見えて、エピソードは実はドタバタの構造ではあるんだけど、なんつーか、ちゃんと物語の構造になってるのでそのへん安心して視聴していられるというか。EK見てしまうとこちらはどうしても箱庭的というか、大人向け絵本って感じ。まぁ比較するようなことでもないし、これはこれでよー出来とる…で済む話かな。

後宮の烏#6

 主人公の職の歴史的経緯の説明。夏王と冬王のくだりは、まぁそのまま前近代における男と女の立場とか役割だとかそんなのなんだろうなと思いながらも、そんな単純な話なんだろうかという躊躇もありで。今までのトラブルシュートもやりながら、これから恋愛要素も高めていくんだろうか?…。説明が多かった割にはそこそこ把握しやすかったかなという。

ぼざろ#5

 バンドとして形になってきたのでライブ出演のオーディションに出て…という話。うーん、いつも通り、崩し顔の表現とかインパクトが大きくて笑えるのだけども、この作品の場合、ギャグとシリアスの切り替え…というより、その境界があいまいなのがモチーフによく合ってるのかなという感じ。で、今回は一つの区切りであるようで、逆にそのギャグとシリアスが融けこんでいるというよりは、切り替えがはっきりしててテーマを浮かび上がらせていたんだなという感じかな。
 クライマックスの演奏シーン、自分はヘッドフォンで聞いてるせいか、Rchに主人公が演奏してるギターが格別くっきり分離して聞こえていてそれとわかるようになってた。いくらエレキギターがアンプを通じて片方のスピーカーから音が出る構造になっているといっても、ある程度離れていれば音は左右の耳に入ってくるので不自然といえば不自然なんだけど、この場合はあくまで主人公が話の中心になっていたから、まぁ敢えてリアリティからの逸脱には意味があるというか。ただ、聞いていて感心するほどうまいという風には思わなかったのだけども、これどう考えていいのか迷う。バンドでの演奏だから、主人公だけが浮かび上がるような演奏はNGだし、あくまで曲の主役はvo.なので、ギターソロがあるならそこが見せ場となるけど、基本はvo.の脇役にならざるを得ないんだよな。上手いというからには平均より卓越してるように表現しなきゃとも思ってしまうし、別に視聴者は音楽のプロではなくむしろ素人の方が多いから、その素人に向けて上手いと思わせるものを表現しなくていいの?とも思ってしまうしでなんとも。

虫かぶり姫#1~5

 本の虫である陰キャ少女が王子に知性を認められてイチャイチャする話。話の方向性としてはあらかたタイトルから想像した通りなのではあるが、思ったより甘ったるくてビックリした。タイトルからして本の虫とシンデレラを掛け合わせているようで、そのへん大人向け絵本という趣だが、そういう作品がなんか多いな…と感じてしまう。最初っからおとぎ話という体裁を取ってるから史実がどうだのリアリティがどうだのといったところに一線を引くことが容易なのもメリットなのかな。冷静に考えると、この主人公、めんどくせー女だなと思われるシーンが多いんだけども、逆にそこから話が展開して行ったりするので、なんかうまく仕込んでるなーという。
 雰囲気はもう昔のコテコテの少女漫画って感じ。男キャラのキャラデザを見ても、どう考えてもおおきなおねえさんむけといったところなのだが、ジェンダー平等と叫ばれる昨今、家父長的価値観のこの作品が支持されるってよくわからん。客層はかぶってないということなのか?。
 展開がのたのたしてるので退屈ではあるんだけど、かといってつまらないというわけでもない感じ。昔話フォーマットとはいえ、現代的にアレンジしてるし、昨今の流行である軽妙なかけあいがあったり、もう一歩深めの切れ込みがあったりだの、そのへん楽しめる要素は十分ある。
 しかしなんだなー、チュー程度で顔を赤くしてるけど、あれだけ本に造詣が深くて市井の流行本まで目を通してるとなると、当然アノ知識も十分あるはずで、なんかキラキラしてるけど本人達もうやることヤってんじゃねーの?みたいな。現代で出版されてる本にはさすがに削除してあるだろうけど、髪長姫って、そういう描写があるってことらしいし。

マリナシナリオ追加。

 サテラの好感度が上がってすべてのキャラシナリオがオープンになったものの、こちらはまだ読む気がしないというか楽しみは後に取っとく…みたいな感覚で、ホームキャラに設定したマリナのシナリオが追加で一個開いたからそれを読んでみた。

 アイドル活動がやれる、ワクワク…と期待度Maxのマリナが連れていかれたのは保育園という流れ。個人的な関係性を積み重ねるわけでもなく、おそらくアイドルとは一人の男に独占されるべきではなくみんなのモノ…という性質と考えるとこの手のシナリオとしてはそう悪くはないとは思うものの、やはりパンチは弱め。
 しかしシナリオが全部開くのが約一か月後か~。かといってアイテム使って今スグ見たいってわけでもないし、さらに言えば所有してる好感度上げアイテム全部使えばおそらく持ってるユニットの全シナリオを開けるだけの在庫があると思うんで、アイテム使うのを渋っても意味ないんだけどなー。