ひきこまり#10

 同盟を結んだために周囲に警戒されて泥沼化。残り話数からするとこれがクライマックスで、メインテーマは平和らしい。テーマ自体は力強さがあるんだけど、この作品特有のシリアスとおふざけのバランスの悪さがちょっと邪魔してる感じ。まぁシリアス面でクライマックスを迎えると突っ走ると思うんでその勢いでいろいろ持っていくのだと思うが…。


スパファ#36

 主人公大好きサブキャラ勢の担当回。コメディ回としてはこんなもんじゃなかろうかと。しかしなんだな、ストーリーを進めなくても尺があるって贅沢だよね…。

ラグナ#12

 決戦前の準備あれこれ続き。強さ設定は作者の思うままなんで、今までの積み重ねが無い分こちらには判断のしようが無いし、ただ、今回は主人公の落ち着きっぷりはそれなりに堂に入ったものだった。
 うーん、続編があるというなら話は別だが、やはり敵の大ボスとの決戦らしきものを真ん中に持ってきたおかげで、アニメ版としてはそれ以降なんか間延びしてる印象が否めない。おそらく展開は原作通りだろうから仕方がないんだとは思うけど、そこまでしてアニメ版としてのメッセージ性を優先したってことなんだろうね。

天然上司#11

 転職先での初仕事完遂して高評判を得るの巻。部分部分を見たらそうでもないんだけど、やはり主人公がいつまでも前の職場のことを引きずり続けているのがねちっこいし、上司と同居してるというところもなんか邪魔して、全体として話が浮いてる感じはする。パワハラ上司の抑圧からの回復を描きたいんならもっとそれをメインに据えるべきだし、職業人としての成長をメインにしたいのならもうちょっとリハビリ要素は抑えるべきと思うけどね。なんつーか、この作品は今ドキのアニメとしてはバランスが悪すぎる感じがする。
 あーあと、今更なのだけど、課長お気に入りのマスコットキャラくまってちゃんは、「困った」ちゃんではなくて「構って」ちゃんのもじりなんだな…。よく考えたらわかりそうなもんだけど、今まで誤読してたわ…。

ティアムーン#11

 革命側の説明を聞いて、なんとか鎮圧軍を引き返させようとする話。主人公の何気ない一言があっさり解決する展開かと思いきや、引っ張る引っ張る。結局のところこのタイミングで重税や抑圧に対する民衆の反発エピソードを持ってくるところからすると明らかに自民盗批判のためにこの作品を選んだんだなwwwという感じだけども、現実には民を思う貴族や宰相は日本にはいないわけで…。

帰還者#11

 敵の攻撃に対応して派遣してもらったその続き。パンを踏みつぶされるところで主人公のやり方が見えたというか、あの踏みつぶすシーンをねちっこく描いていたから、あーこれ仕返しをするっ展開だわ…と読めてしまった。あと、そうやって主人公たちが敵の動向を把握してたのに、なぜか侵入を許し、敵が目的のブツを手に入れるところまで許しちゃってるのはなんで?とか思ってたのだけども、これはちょっと不明。ただ、主人公の部下二人だけで最初対応させたのは、敵がわざわざ理由を言ってくれたのが助けになった。要するに彼らに実戦経験を積ませるためなんだなwww。
 まぁあれだけ敵がこちらの術中にはまったのだから、主人公の思い通りになってるのでもうこちら側が負ける展開はありえないので、次号予告だと派手なバトルシーンを見せてたのだけども、正直まるっといらないよね…。後詰めに金髪ロングヒロインの出番があるとでもいうならわかるけど、練習を一緒にするだけで同じ小隊にいるわけではないからなさそうだが…。
 しかし学園生活も中途半端で、本当の敵との戦いも前哨戦で終わるとか中途半端過ぎて本当に続編が無いと思えないのだけども、クランチロール扱いの半島原作作品は今まで容赦なく途中で放り投げてるものが多いからなぁ。そういう前例からすると続きは原作で…なんだろうな。

豚レバ#10

 王都のそばまで行きついたが狩りの連中と一戦交え、謎動物の役割に気づいて中への通路が開ける話。なんか不思議なもんで、謎動物の描写がこれでもかと連発したので、一戦交える前にだいたい予想がついてしまった。この手の作品にある、ちょっとしたヒントを与えて答え合わせの直前に読者が気付くって方式なんだと思うが、あの謎動物は誇張して目が描かれてるので、勘のいい読者はかなり早い段階から気づいててもおかしくない。ただ、それでも謎の部分は依然として多いので、謎動物の役割が明かされたところで奥深さは全然損なってないという。ただ、よくわからんのは、謎動物の役割を知ってないと決して中には入れないわけであって、不親切というか、中に入れずまごまごしてるうちに狩られてしまうという状況になっていたのだろうし、むしろそれが目的だったりするのでは?と思ってしまった。
 あと、王都というから大都市みたいなものを想像してたのだけども、村より小さいスケール感。まぁこれにも理由があるんだろうけど、ちょっと予測はつかないなぁ。

ポーション頼み#11

 商売描写とお宝さがし。ご都合主義的な便利な能力を持っていながら、すんなり問題が解決しないように作られてて、この辺のワンクッションはよく考えられてるかな。まぁ下らないと言われたらそうなんだけど、何を見せたいのかはっきりしてて、ファンタジーとして受け入れなければならないところとメッセージの部分がうまく切り分けられているようで、その辺の語り口が巧妙といった感じ。おそらくこの作品も続編はないと思うけど、個人的にはこういったダラダラした話をもって見ていたい気分。

薬屋#11

 懸案の問題が片付いてしまう話。髪の色が似てるからおそらく退去する前皇后と後宮の元締めは親子関係なのでは?という予測はついたけども、まだ確定したわけでもなさそう。あと、処刑された侍女頭と主人公に繋がりがあるということだけども、これも血のつながりがあるという話なのか、血のつながりはないけど関係者なのかもボカされてるね。で、あの女中頭を守ることも主人公ならできたはずだけど、そうしなかったのはあの女中頭が罰せられたがってたからなのかもね…。
 まぁだいたい主人公が推理した通りなんだけど、それは確定したというよりは色々な可能性が残っているのであって、判断の余地を残しながらも話は徐々に進んでいくって感じなので、こういう話の進め方に手慣れた感じはする。
 しかし、過去の主人公の父ちゃん、役人に力づくで連れ出されたのに責任を取らされて罰を受けるって理不尽だよなー。。あ、そういやあの父ちゃんも主人公の本当の父親なのかどうかも自分は保留段階なんだけど、ちゃんと産みの親でいいのだろうか。

ぼくあめ#11

 年上幼馴染ヒロインが貫録を示す話。人生の大きな岐路に主人公と黒髪ショートヒロインが立ってるというのを軸に話は展開されていくわけだけど、こう状況に追い詰められて引くに引けなくなり、ベットを釣り上げていく様子がなかなかクライマックスにふさわしい展開。まぁ人間だれしも自分自身を賭けの対象にして日々生きてるわけなんだけど、ベットを大きくして、破滅する確率は高いけど当たった時のリターンも大きいように生きるのか、それともリターンは見込めないけどリスクを負わなくても済む安全な生き方をするかだけの話であって、そのへん本人達は期せずしてレートを引き上げざるを得ない状況に追い込まれていくってのがいかにも物語らしい。
 こうも重っ苦しい女ばかりなんだけどハーレム展開で、しかも主人公自身にヒロインのだれを選ぶかという意識がすっぽり抜け落ちてるのがよろしい。すべてを選ぶことはできず、何かを得るためには何かを捨てなければいけないという構造はいかにも物語らしく、スタイルこそ違うものの「杜子春」のような苛烈さがあってヒリヒリするような作劇に痺れてしまう。