盾勇3#11

 弓の勇者を調伏する話。主人公以外の三勇者は第一期の最初のうちはごくごく一般の差別感情もあるフツーの一般人って感じだったのだけども、ここに至ってメンヘラでした…というのはちょっとなぁ。若いんだから思慮が浅く、それでも一般人なんだから判断を間違えることはあってもそれも人間という形にして、もっと三勇者の深みのある描写をしてたらいくら尺があっても足りないし、主人公の出番が激減りするので扱いに差をつけるのはそうなんだけど、なんかパフォーマンス重視で話が進んでいくと全体的に淡泊に感じられて仕方がない。
 というわけで、そろそろ1クール目も終わりだろうし、おそらく休憩期間を挟んで分割2クール目を待てといったところだろうか。なんか全体的にパワー不足って感じだったけど、個人的にはシャチのおねえさんと敵か味方かわからないどっちつかずの中途半端な状況のところにちょっと見どころがあったかなという感じ。残りは全部次回への仕込みかな?。

キミゼロ#11

 サブタイにわかれる話とあったからそうなるかと思いきや別れなかった話だった…。前回の深く知りもしないのに見かけで告ってくんなも酷かったけど、精神が不安定になって関係を解消しようとする今回のヒロインも大概酷かったなぁwwwという感じ。前半部分はヒロイン素直でイイ娘ジャンと思っていたのだけども、結局自分で蒔いた種で自分が苦しんで、男が支えるという形になっていたからなかなか大変だねぇという印象が強い。ただ、キャラのあり方が酷いのであって、そもそもメインで登場する女キャラは何か人間として欠落してるものがある…という設定だから何の問題もなく、元々が恋愛指南の教育番組なんだから、未熟な若者がお互い成長していくことと関係性を深めあうことを表裏一体で進めていきましょーという作品だと思うんで、まぁそのへんよくできたものといって差し支えないのではなかろうか。


フリーレン#15

 呪いで全員眠らされた村を救う話。関係性が深まってないのなら言葉を直接信じなくてはならない…というのは、まんま軍隊のあり方そのものだよねーといったところ。Bパートもコメディも織り込みながらゲストキャラの見せ方もよかったし、レギュラーキャラが関係性を深めていくのもよくできていてまぁいつも通りの出来。

攻略アニメ#11

 ラスボスとの決戦かと思いきや、また真のラスボスが明らかになって…の巻。なんか今更なのだが、日本語タイトルが『攻略うぉんてっど! 異世界救います!?』であって、これがイケナイのでは?と思ってしまったとかそんなの。うおんてっど要素も見当たらないし、たしかに救世主という単語自体は出てくるんだけど、異世界を救うと言われえても、その救うべき世界が特に困ってるようにずっと見えなかったので、タイトルに縛られて視聴すると方向を見失う感じ。なので、今回ラスボスの目的が明かされて、それが異世界を救うというよりは、ゲーム中に仕込まれたミッションを見出して解決するという意味ではごくごく普通のファンタジー作品って感じで、それなら違和感もないわ…と思った次第。
 そもそもの原題が「暂停!让我查攻略」(英訳題Pause! Let Me Check the Walkthrough First)であって、こっちの方がストーリーにしっくりくる感じ。戦後間もなくの有名映画には邦題に名訳もあるんだけど、現代とは似ても似つかぬ迷訳もあってその迷訳に近い。中学生以上でも楽しめないことはないんだけど、どちらかというと低めの年齢層に向けて作られてるのかもなぁ。

はめつ#11

 ヒロインが頭お花畑なのはちゃんと理由があって、彼女も素で天然だったわけでもなかった…という話。保安局長の戦い方を見てたから、諜報局長が愛の魔法とやらでなんらかの能力ブーストを受けてるんだろうなとは思ってたが、主人公がかなり強そうな覚醒をしたのもそんなに意外性はなかったのだけども、覚醒に至るまでの主人公の戦い方が稚拙過ぎたのでなんとも。
 続編があるのかもしれないけど、話としてはまだまだ俺たちの戦いはこれからだENDっぽくて、まぁそれでも保安局長と諜報局長という暴力装置としては三大装置の二つを潰したから復讐自体もそこそこ進んでるのかもしれんし、もしこれでヒロインの気持ちがキッパリと切り替わったとでもいうのならあとはイケイケ展開で帝国が滅亡するという一本糞ストーリーのような気がしないでもないので、アニメ版としては必要な要素をほぼ出し尽くしているのかもと思わなくもなかったり。

カノカノ2#10・11

 紫髪メインで一波乱起こる話。紫髪がトップバッターを切るのもアレだし、三島由紀夫リスペクトかよといった要素もあって考えさせられるのが楽しい。赤毛も2期ではいちばんいらん子状態だったのに、今回漢を見せてくれて、なるほど赤毛が形式上ヒロインの中核扱いされているのも、彼女が二股を許しちゃってるのもその懐の深さ故か…と納得させられることしきり。
 第1期ではドタバタ要素でコメディとしての外面が良かったという印象が強いんだけど、この第2期はメッセージ性が主軸にあってコメディ要素がそれを引き立ててる感じで、今期こそがホンバンだったんだなと思わされた。ヒロインズも、女としてのかわいらしさではなく、人間としての内面に魅力があってなかなかよろしかった。