ゾン100#8

 寿司ネタを運ぶ羽目になるのと、温泉回。これでOP映像に出てるメイン四人が出揃う。今回が緩急のうちのバカ話という構成はわかるんだけど、前回のシナリオがアレだったからシラケるばかり。かつて人間だったハズのゾンビは容赦なく殺すのに、前回のパワハラ上司は見逃しているのは後々彼が借りを返す展開でもあるんだろうなとは思うんだけども、人の命に差があるんだなwwwと思っちゃう。

 お色気要素であっても見どころがあってまだマシだった。それなりに体力づくりをやってるものの、なんつーかモデル体型でもないし鍛え切ってるわけでもない中途半端な肉付きなのがなんとも。
 というか、今回のメインヒロイン@楠木ともり、演技が今までと違っててなんか厚かましい女というかめんどくさい女みたいな感じになってた。ちょっと前まで表面を取り繕っていたのが人としての本質が出たというか、そういう意図では大正解だと思うんだけども、別人と思ってしまうぐらいだったのにちょっとばかし違和感があったというか。

もののがたり#24

 こちらの戦力の数が揃い、敵が撤退してEND。連載が終わってるらしいから今回で話全体が終わるのかもと思ってたからなぁんだという感じ。まぁ前回の裏切り者より今回の敵の方が格が上だし、そりゃ終わる筈ないよ…とは思ったのでそんなに意外性はないんだけど、アニメ続編があるのかな。
 主人公がなぜ守りに徹するのか、まだまだ彼が共同体に温かく迎えられ、彼自身も共同体を受け入れるという段階には至ってないから守ることについての覚悟も動機も足りないし、前回言ったようにヒロインがなぜ強大な力を持たされているのかについても全然示せてないので、そりゃ物語が終わるはずもないんだけど、こうやって2クール目が終わってみれば主人公にとっての敵が明らかになっただけでほとんど物語は進展してないので正直肩透かしだったな。物語の構成力や要素の配置とか原作者の力量は高いと思うんだけど、ジャンプ系に連載するとなればキャラの見せ場やシチュエーション重視で、ドラマとしてスッカスカになるのは読者に配慮するという点においては覚悟の上だと思うんで、なんかもったいないなーという感じで、仮に続編あっても視聴するかどうか微妙な感じになってしまった。

あやトラ#11

 敵を撃退する話。巻物がネコに奪われてヒロインが悲しむセリフを漏らすところや、その後の展開でそういう縛りがなくても関係性は…みたいなオチが秀逸だった。バトルシーンもちゃんとそれ自体が解決型の物語になってたし、その辺の構成力は抜群。なのに緊迫したシーンでなぜかちょこまかとパンツシーンを入れてくるというwww。
 厳しい現実に対して理想を追求するにはヒロインはあまりに甘い考えという構図は、ななつまの動物愛護ちゃんと重なるところがあるんだけど、こちらのヒロインは猫を軽薄なヒューマニズムでお情けをかけてるわけでも、ネコが強大な力を有しているからと言って怖じることもなく、やはり一個の人格として見てるところなんかは、あー確かに共生を口にするからには彼女なりに知恵や覚悟を示してるのだなというのが伝わってくるので、ラス前のクライマックスとしてなかなか見ごたえがあったという感じ。


シンデュア#11

 敵を撃破したと思いきや、とどめは刺せてなかったかも…の巻。うーん、なぜか驚異的な成長で一人前になってたし、なぜか住んでのところで暗殺指令が取り消しになったりと、まぁ積み重ねはあったけどなんで今この瞬間に?ってほどご都合主義的だったというか。
 下駄の履かせ方が見るからに恣意的で、キャラの見せ場とシチュエーションを連続させてるだけで、ドラマには全然のめりこめなかった。いやまぁゲームの販促としてはそれでもいいんじゃねとも思うけど、いちおう物語に期待して視聴を続けてるので…。


夢見る男子#12

 ヒロインが自分の気持ちを伝えてEND。なんか不思議な感じやったな。ほんでもって割とよかったという。ハーレム風味に見えて、JCもクラスメートのバイトもヒロインの親友も全然ちょっかいを出すって風でもなかったし、少しはそうなるのかと思いきや恋愛関係には発展しない。驚くべきことに、これ、主人公が努力してヒロインを射止めるというストーリーじゃないんだよな。主人公がヒロインの心を奪ったのは中学時代既に…なのであって、主人公もヒロインも思春期だからその辺の把握も整理もできておらず、主人公が強制的に賢者状態になることによって二人の間に距離ができ、お互いや自分を見つめなおす時間ができてようやっと素直になれた…みたいな話なので。だから、こういうのはPDCAサイクルとは無縁のものであり、地道な努力をコツコツと積み上げていくとか、ベストエフォートとかパフォーマンスを向上させれば望む結果が得られる…というものでもない。中学時代にヒロインが困ってる主人公に手を差し伸べたのも偶然だし、主人公がヒロインの境遇を慮って彼女に接したわけでもなく、もうこれは本当に縁というか、運というしかないんだけど、しかも読者に見せている範囲においてもおしてダメなら引いてみろを実行したからヒロインが釣れたというのも単なる結果なので、その結果をもたらした原因についてはもう本当にフリーというかそこには正しい意味での因果関係は存在しないという。だからといって振り返ってみても他の萌え作品によくあるご都合主義的な要素は本当に少ない。
 まぁ言いたいことはエピローグにおける主人公のモノローグで尽くされてはいるものの、無我夢中でという単語とは裏腹に主人公の行動はなにか大いなる決断をしたりだとか覚悟を伴うものではないし、まさに普通だとかありのままを実践してる。この辺の肩ひじ張らなさも個人的には和んだし、パンチの弱い要素を積み重ねてラストのカタルシスを作り出していたのはなんか今までのアニメにはなかなか見られない作劇手法だった。