星テレ#10

 まーたまた天岩戸の物語。なんと今回はサブ要素の強かった副委員長の担当回。絶叫ポエムも健在でなるほどクライマックスにふさわしい。主人公もドM気質を発揮して周囲もそれに感化される展開。基本的には前回同様、この程度で空中分解しそうになるのはお前ら豆腐メンタルやな…とは思うんだけども、この作品のメッセージとしては今ドキの高校生がどうだのというつもりもないんだろうし、一度設定した目標を達成できなかったからといってしょげるな…みたいなものをメンタルを解析して寄り添いながらエールを送るのが目的だとは思うんで、それをエモーショナルに描いたものとしてはこんなもんなんだろうなと。
 航空宇宙関連への就職となると、JAXAだとか三菱の専門部署に行くのはハードルが高いとは思うんだけど、中京地区にある町工場レベルのところだったらそれほど難しくもないので夢は夢といっても見果てぬというほどのものでもないんだよな。もちろん最先端を極めるんだったら東大に入るのは必須だろうし、かといってロケット工学は日本でもさんざんニュースで宣伝してる通り、大陸間弾道弾技術なので、当然合衆国には目をつけられているし、そんなに明るい未来のための技術ってほどでもないんだよな…。まぁいうなればバリバリの軍需産業というワケなので…。

ミギダリ#11

 虚実ないまぜの過去を聞いてキャラ達が動揺する話。視聴者に対しては誤解の無いような提示の仕方なんだけども、急展開といえば急展開なのでどれが真実でどれがウソなのか戸惑いながら行動するキャラ達がどうにも不安定に見えてしまう。うーん、つまらなくはないんだけど、髪の毛の色が違う三つ子という設定が強引過ぎてこれをどう取り扱っていいのか迷う。見た目の違う双子なら一卵性ではなく、見た目が同じ双子なら一卵性で納得できるんだけども、見た目が同じペア&見た目が違う子のコンビネーションなんで、どういう原理で生まれたのか、しかも可能性は微レ存なんじゃというのもあり、しかし自分の腹の子を痛めて産んだのなら、母親自体は自分の子であるという確信を持てるとは思うんだけども、それ以外の他者はよっぽどのことが無い限り信用しにくいんじゃなかろうか。もしかして真実はまた別にあるという一クッションを置いてる?。

鴨乃橋#11

 通り魔殺人事件を解決する話。今回は推理部分よりは、事件にオレオレ詐欺犯罪を巧妙に組み込んでいるのが面白かった。やっぱこの作品、トリック部分に入念な仕込みをせずに全体のバランスをとって作劇されてるのが個人的には好評価。

KBS#10

 部活動としての活動時間が長すぎてクレームがくる話。まぁモンペ問題ととらえられなくもないんだけど、合唱部の成立経緯がアレだし、そりゃ文句が出てもおかしくないでしょーぐらいには思ってしまった。まぁコンクール前にあんなに目くじら立てなくても…と思ってたら、実施時期が年末なのね…。キャラ達には3年生がいないようだけど、フツーの部活動だったら大抵8月にはほとんどの大会が終わって3年生は引退し、受験勉強に専念できるようになってるから、クワイアとか割と酷い日程なんじゃね?と思ってしまった。
 物語で主人公達が全国優勝できるかどうかは別にして、元指揮者は優勝すれば古巣に復帰できて合唱部は解散なのだから、優勝するってことは元指揮者もクレーム保護者もwin-winなのでは…と思ってしまった。
 カラオケの助っ人に駆け寄る動画が、おそらくOP映像に流用されてると思うんだけども、このへんの巧妙さにちょっと唸ってしまった。

せまつか#11

 バトルも佳境に入っていかにもクライマックスといった回。主人公と女神との関係性がやけにほのめかされるんだけど、結局今回の大襲撃の真相はお預けのままなんで何とも言い難い。なんかよくわからんのだけども、もしかしてヒロイン=女神だったりするんだろうか?。その線はないだろうと思いながら視聴してるんだけども、主人公は過去の女神との約束と、今学園都市を守るという決め事の間でそんなに葛藤しているようにも見えないんで、そういうつながりでもないとホントこの物語が伝えたいものが何なのかわからんという感じ。

シャイ#11

 飲んだくれの母親の記憶を持った敵との対決解決編。うーん、お涙頂戴モノとしてよくできていたとは思うんだけど、正義の味方としての責務との喰い合わせが悪いなとは感じた。いちおう今回の敵は飲んだくれの母親が転生してきた…で間違いないと思うんだけども、いくら母親が迷って敵の親玉に利用された(というより、そういうのもひっくるめて飲んだくれの気持ちが利用されたという流れのようだが)とはいえ、子供が母親を救う展開というのがどうにも引っかかる。飲んだくれの母親は厳しい世の中にもまれてドロップアウトしたのであって、毒親というわけではないから、もっと母親は偉大だった…という流れにしてもよさそうなんだよね。でもまぁ、上述括弧の話が本当なのだったら、今回の敵も、母親の記憶を持った敵だとか、母親の残留思念が利用された…というよりは、飲んだくれの記憶の中の母親像が実体化されただけで、本当の母親の実態を表したものではなく、妄想の類と考えたらそれなりに辻褄が合うので、結婚もしておらず子育てもしてない飲んだくれが母親を卑小化したとでもいうのならそりゃそうだろうなという感じ。

わたおし#11

 ヅカジェンヌは本気で悪役令嬢を取りに来てた…という話。メイン二人についていえば、お互いの気持ちのすれ違いという意味では過去の類似作品の焼き直しって感じで、次号予告のサブタイを見る感じ予定調和で終わりそう。
 うーん悪役令嬢モノというジャンルというかプラットフォームを利用してジェンダー関連のトレンドな話題を詰め込んだ作品として出来は決して悪くないとは思うんだけども、どうにも話が取っ散らかってる感じがして評価が定まらない感じ。
 あと、この作品とMFGで主題歌を担当した芹澤優の多才さにちょっと驚いた作品でもあったかな。

とあるおっさん#11

 ドラゴン誘拐事件騒動の顛末。そんなに大きな驚きではなかったけど、作中のこのゲームが、プレーヤーの行動をAI学習に利用してた…という側面が面白かったな。そういうことなら別に運営が悪だくみしてるような描写にしなくてもと思うんだけども。クイーンが鉄面皮だったというのも、人と交流させて感情の学習をさせなければああなっちゃうのかどうかわからんわけだが、別にAIでなくても、朱に交われば赤くなるのであって、人と人との関係性でも言えることではあるので、そういうのを俯瞰して眺めると悪いテーマでは無いワナ。