聖女の魔力2#10

 魔物討伐が終わったので温泉や散策で一休みイチャイチャ回。うーん、話としてはほぼ見どころがないし、進展もおそらく中身もないのだけども、ストレスもないのでのんびり眺めていられた。結婚相手第一候補の実家でも両親が結婚をネタに冷やかすこともなくってきわめて常識的な雰囲気だったし、アタリマエの描写が逆に落ち着くといったところ。逆にトラブル関係のお話を作るのが下手なのかね…。

ヘルク#22

 主人公の出番までの露払い回。主人公とは関係ないところで魔族と人間が分かり合えそうな雰囲気にするのはさすがクライマックスといったところだけど、結末がHEなんだったらこういう展開は火を見るよりも明らかだからなァ。
 さて、もう終わりに向けて収束中なのだが、この物語の軸は主人公の過去話で、現在進行形のところはそこからの誘導でしかないので、主人公まわりの話以外は結局時間稼ぎでしかなかったな…という印象。というか、この手の話は多かれ少なかれ、終わり頃に真相を明かすなり見どころを持ってくるなり、途中経過でいろいろチラ見せするにせよ、それ以外の要素はほとんどが時間稼ぎなので大きく物語の構造が変わるわけではないんだけども、他の作品だとその時間稼ぎの部分を時間稼ぎと感じさせないようになっているわけで、この作品は初期の段階からそういう構造が見えてたからなんか不思議な感じ。1クール目はホント自分もこんなの全部守他背だから早く話を進めろと思ってたし、感想もそういう風に書いてたような気がするので近年ちょっと稀に見るスタイル。二人で孤島に飛ばされそこから帰ってくるときに主人公たちはいろいろトラブルシュートをしてきたわけだけど、それらを通じて仲間が増えた…だとか、主人公達が成長した…ということもなくて、それらを全部省略しても話は成り立つんだよな…。結局のところ、あの長旅も赤毛の主人公に対する警戒を解く…からの関係性が深まるって要素はあるんだけど、主人公が今後人間たちを何とかするにせよ、魔族の助けを借りるようにするか、それとも主人公が超人的な能力を発揮して一人で問題をすべて解決するようにするかは、作者の胸先三寸なわけで、ヘンな話魔族との相互理解とかもどーでもいい可能性はある。
 個人的には今までの類似作品とそう大して変わらない終局を迎えると思っているけど、あと2話、もしかしたら他では見られないこの作品ならではの特色がみられないとも限らないんでそのへんを期待して待つしかない…というか、そうであって欲しいという。