フリーレン#6

 龍退治続きと関所で足止めかと思いきやの巻。ヒトの感情がテーマだし、それに関してずっぽし泣けもするし笑いもできるのはなかなか大したもの。なんのかんのいって見せ方が上手いなという印象。

攻略アニメ#2

 自分ではなく本当の救世主を見つけたと思ったら元の世界の教え子だったという話。主人公が仮死状態ということなのであれば教え子もなんからの重篤状態にありそうな気がするがそれに関しての説明は無し。テンポ感はいいけど、思ったより取っ散らかってる感じがする。内輪ウケ要素が多くて話に芯が見当たりにくい。ED後の小劇場にもあれだけ尺を割いて、まぁ二人の関係性を説明するというのはわかるんだが随分間延びしてた感じ。中学生大学生でも楽しめるけど、基本小学生向け?。

ななつま#15

 サキュバス先輩が結局は対消滅してEND。え、えーっと、それまでの討伐の苦労や直前までのバトルシーン要らんやんwww。なんつーか、サキュバス先輩自身も自分が地雷…というか爆弾女であるということは自覚していて必死に自分で自分にタガを嵌めて我慢してたのにそのタガを外したのは周囲なので、ある意味被害者でもあるんだけども、暴走を誰も止められずその挙句の果てに生贄と共に対消滅なのだから、その他の甘ちゃんが無事なのに比べるとずいぶん扱いが酷いwww。まぁあそこまでやったらもう許されない事態になってしまってる…というか原作者がそういう状況にしてるんだから、無事に済まないだろうという気はしてたが物語的には退学処分でも物語から退場するのは変わらないので、中盤の地下闘技場の決闘エピソードの甘い結末からすると今回もそうなんだろうなとぼんやり思ってたからなんか意外だったwww。最終回として、普遍的に切れ込んだセリフが二~三あってちょっと感心してたのだけども数話かけてのこのエピソードを一気に評価を上げるほどのものではなかった。
 ラスト、校長などの教員連中とのすれ違いのシーンを出してきて、もしかすると2期あるんかなと思わなくもないが、とりあえずこれでアニメ版は打ち止めでも違和感のないオレたちの戦いはまだまだこれからだEND。まぁ話はまだまだ序盤といったところだろうから、シリーズ全体としての評価は下しようもないけど、アニメ版の評価としては主人公の復讐エピソード以外は個人的にはあまりノレなかった。ただ、ライザなんかのように序盤はキャラ達を未熟にしておかないと成長余地を取れないから仕方がないのだろうし、壮大な物語の最初の部分を切り取ってくるとなるとどうしてもキャラが稚拙に感じてしまうのも避けようがないのかも。
 これはわからんのだけども、元々原作の企画の主導権を出版社の編集部が握っていて、ストーリーの方向性は編集部がガッチリ口を挟みます、そのかわり長期シリーズは約束しますので原作者は編集と十分に話し合ってすり合わせを行ってライティングしてくださいみたいな作品なのだろうか。
 正直自分が推測できる材料を持ち合わせていないのだけども、話運びの能力はありそうなんで、乗り気でないわけじゃないけど本当に作者が書きたいものを書いてる感じはあまりしない。復讐パートにくらべて学園パートのキレがあまりに鈍いと感じてしまうのだが、これは読者が学園パートを好みそうだからと編集が押したようにも感じる。魔法の多用も気にかかる。「魔剣」の技術を主人公は持っているわけだが、それは最後の最後まで使わないから当然抑制してるということがまるわかりなのだが、では他の魔法は周囲の生徒も含めてガンガン使うわけで、本人の身の丈に合ってない強力な力を使う危うさ…がほとんど感じられなかった。別に必殺技でもないんだからガンガン使うのはアリと言っちゃぁアリなんだけど、他に通常剣技もあってのことだから、魔法を使えば使うほど日用品化してしまい魔法の有難味が薄れてしまう。そういう弊害をまさか商業作家がわからないはずはないので、魔法をガンガン使えば見かけ上の派手さが演出できるから読者が喜ぶなんて編集が口を挟んだのだとしてもおかしくない。
 まぁそんなわけで、最初の頃から微妙さは漂っていたのだけども、潜在力の大きさも感じられていたので、いつか好転するだろうと期待してたけど、結局この段階では自分にとっては甘ちゃんの生徒たちが戯れてただけでしたね…というので終わった印象。

はめつ#2

 前回の脱獄女囚が主人公に接触しに来た魔女の一味だったと説明する話。だったらなんで閉じ込められてた機械から登場したときにあんなに驚いていたのか?。でもまぁこれでこの作品の大きな主張である、科学を基礎とした資本主義文明は一旦滅ぶべきがなんか思ったより早く出てきたなという印象。その割には都市で暴れるのが単発的で、てっきり恐怖の大王が下りてきたような絶望みたいなものが見られるのでは…と期待してたから拍子抜け。こんなことをしても師匠は生き返らないからむなしいとか思ってたようだが、目的が復讐なら破壊し尽くすのが常道では…。
 なんか復習が中途半端というか期待外れだったので、今後の展開にイマイチ期待が持てなくなってきたというか。死が確認されている師匠が生き返るというのがウソだったらなんだかなぁだが、ホントだったら逆に前回のあのシーンはなんだったんだ?という話にもなる。今更人類との和解を目指すのもシラけるしで、どうにも前回の期待感が宙に浮いた感じ。

かのかの2#2

 紫髪が主人公達の共同生活に加わる話。うーん、人によって適する適さない、うまくやれるうまくやれないから最初っからするなとかそれぞれだと思うが、人権を尊重するべきなのであれば、同性婚なんかより重婚を認めないのかと思ってしまう。ただ、重婚が一般的に禁止されているのはちゃんと理由があって、今流行の言葉でいえば社会のサステナビリティを破壊するからであり、それよりもなによりも社会から公平性がこわれるからなのだけども、一度は仮病で政権を無責任を放り投げたアベが恥知らずにも政権に復帰してから真っ先にやったことが公平性の破壊なので、バカリベラルも感覚がマヒして同性婚マンセーなんてやらかしてるだけなんだよな…。
 しかし紫髪も口ではやれ二股は許さないからと言ってるけど、心の底では自分の代好きな親友と、ひそかに思いを寄せている男の子と共同生活ができるから押しかけているのであって、彼女の倫理観がフツーならまず押しかけ自体がありえないし、親も認めないだろうけども、これはやはり基本的にはお笑いの構造だから逆にファンタジー設定が生きているという感じやね。まぁなんのかんのいって現代のお笑い要素を盛り込んだコメディとしてのレベルが高いわ…と思わざるを得ない。


ひきこまり#2

 主人公が今まで引きこもってた理由がほのめかされる話。決闘にはすべてお膳立てで勝ってしまってたが、どうも本人には現場の戦力としての能力がないらしい。とはいえ将に求められる能力とは古代ならいざ知らず、腕力や格闘技術ではなくマネジメント能力なので、その辺に関しては抜かりない描写。さすがにライアーライアーの愚は犯さない出来になるとは思う。

スパファ#27

 イヌと攻略対象の次男の話。なんか小ネタ続きだけど、個人的には次男坊の話とか見てそういや昔はこういう話が多かったよな…と妙に懐かしい気分になってた。こんな話は世界名作劇場をはじめいろんな少年向けアニメに仕込まれてたよな…。

ティアムーン#2

 主人公が自国の財政状況に手を入れる話。あーこっちのほうが全然民のために尽くしている件についてwww。貴族を真っ先に助けるのではなく、庶民を助けるのを優先してるしwwww。
 前世の、王族としてやらなければいけないこと…という宿題を、髪飾りを下賜することによって貴族にも出費を迫る(王族自ら身を切るという範を示しているのに、貴族たちがそれに倣わないわけにはいかないから)という答えになっていたのも短い尺ながらよくオチをつけたなという感じ。キャラ達の思惑のすれ違いコメディはまぁあんまり出来がいいとは思えないんだけど、この部分は主人公が真面目に努力しました…という形にしてしまうと、途端に説教臭くなるためなのであってそれを回避するための、オマケみたいなもんよな…。

帰還者#2

 入試試験をクリアする話。合格人数がメインキャラギリギリの人数に設定されてるのはなんだかなぁといった感じだが、後々メインキャラ化しないのに同じグループで合格させてしまうと焦点がボケるからなぁ。
 他のグループではわざわざ定員未満の合格者数でクリアしてたキャラもいたけど、主人公の言う通り試験の勝利条件はそれではないし、主人公が見据えてるゴールはそこにはないので。まぁ物語の大テーマも「生き残ること」だろうし、なら必要もないのに過剰な他者への攻撃性を発揮するということは巡り巡ってその攻撃性が最終的には自分に向かわざるを得ないし、そうなる前に社会が破壊されるので、早々に共同体から弾かなきゃなんないんだよな。

豚レバ#2

 ヒロインが街にまで高価な買い物をしに来たのは…という話。なんかもうちょっと萌豚描写がダラダラ続くのかと思ったらいきなり話が切れ込んできたな…。まぁ報恩というか、贈与の連鎖だワナ。主人公がいきなりの環境変化に驚いてるばかりではなく、異常な状況なのになぜ普通に(というか冷静に考えたらかなりの厚遇)振る舞えているのかをちょっとした違和感から読み解いて、自分にできることは何かと必死に考えるさまは他の物語だったら物語最大のクライマックスにもあたる出来事なんだけど、読者にいきなり全部情報を明かすのではなく、小出しにしながら徐々に納得させてカタルシスを演出するというのは、ライティング技術からしても他の作品よりとびぬけてる感じはする。まぁこの緊張感が長続きするかどうかはわからんけどね…。
 現代社会だといかに自分が恵まれているのかについて考えもしないで、弱者にあれもしろこれもしろという現代人がそれはそれは多いので、ちょっと自分が深刻に考えてる問題にもズッポシはまり込んでてちょっと瞬間湯沸かし器のように期待度が高まってしまった。