Lv1ルーム#6

 主人公と魔王が温泉旅行から帰る話。なるほど、主人公がどこにも属さない無職の根無し草だからこそ、今となっては対立してるかつての仲間たちの仲介役に馴れるとかそういうポジション取りなわけね。で、本当は主人公が敵対勢力にいるかつての仲間に会いたがってたのを魔王が察して連れ出してくれ、そこで主人公は複雑な状況にいるとはいえ、屈託なく元気にやってる仲間の姿を見て目的を達したからこそ、ラストのあのシーンなんだなと思うと、もうこのエピソードのすべてが腑に落ちたというか。
 あやかだとかあの辺の男の友情というか愛憎織りなす関係性がどうにも受け付けないというか、まぁ友情といってもいろんなケースがあり、物語で描かれる友情なんてリアリティよりは理想が描かれるんで、それでも今回の話を見てしまえば、これがもうなんともしっくりくるというか。

無職転生2#5

 学園に到着。主人公はエルフの幼馴染と再会するのだけども相手をそれと認識できず…の巻。物語に大きな動きはなく、でも学園生活編の最初なんだからこんなもんだろうなーという。
 主人公の顔つき体つきが成長してるようなんだけど、カットごとにそれが安定しなくて、絵のクォリティが高くても難しいもんなんだ…とちょっと勉強になったというか。
 今はまだ学園内を散策してるだけなのかもしれないんだけども、あんまり講義形式の授業らしきものが無くて、なるほど西欧中世の大学とかあんな雰囲気だったのかもとは思った。自分が学生時代に世界最古の大学はナポリ大学と習った気がするが、今はボローニャ大学になってるっぽいな。どっちにしろ、学生同士で知識の交換をしたり、必要とあれば学生が自分達に必要な専門家をどっかで拾ってきて学び合うみたいなところだったっぽい。まぁそこまで表現してしまうと今ドキの人には違和感ありまくりだろうから、今の学校に寄せた形にしてるのだとは思う。

ダクギャ#5

 自殺サークル編。ヒロイン女子大生の監視システムが対象者の危機を救うことになるというwww。なんつーか、前近代は社会が女をモノとして扱っていたのが、現代だとむしろ女が男をモノ扱いしてるの、これがリアリティあるのかどうかわかんないけど、なるほどなぁといったところ。
 今回は撃退すべき敵のディテールが示され、因縁に沿ってトラブルシュートしてたからいよいよ本格的に話が動いてきたのかな。それにしても、こういうホラーものは、怖いもの見たさにシリアスで仕立てるもんだけど、今ドキは読者が緊張感に耐えられないのかコメディ要素を挟み込まないといけない世の中なんかね…。いやまぁ怖がりたいなら闇芝居を見ろって話になるのかもしれんが。


もののがたり#18

 ヒロインが自分の中の怪物を意識し始める話。ストーリー的にはインターミッション。キャラクターの成長っぷりを示さないといけないからこういう構成になるのもわかるんだけども、個人的には主人公やヒロインの決心は何度も見せられてるんで、正直先に進んでもよかったのではという気はするが、まぁ原作もこうなってるんだろうしで。

シンデュア#5

 主人公とヒロインの距離が詰まる話。話として不自然な点はないし、中盤でこのエピソードなら構成として間違ってないんだけど、なんか物足りない感じ。やまじょ見ちゃったらそうなるのかもね…。

夢見る男子#6

 学校内組織にスカウトされたり、子供を助けてサブヒロインが登場したり。この作品だと展開の妙がウリではないし、賢者モードのあるあるエピソードを楽しむでいいんだけど、これもなんか物足りない。押してダメなら引いてみろを実行してみたらモテ期が来ました…とかそんな単純な話でもないだろとも思うし、サブヒロインを次々と登場させて収拾どうつけんの?と心配にもなる。後々の展開でこれらのサブヒロインが有機的に機能して超展開になるならその仕込みで十分構わないんだけど、彼女たちがヒロインとしては飼い殺し状態で主人公との関係性が単線的だと山を賑やかす枯れ木扱いかよ…という感じ。一人一人のヒロインとしての潜在能力は高いので、展示するだけで動かさないのはもったいないけど、まぁどうするんだろうな?。

菓子転#7

 主人公も婚約する話。お伽話の構造なのでその意味では問題ないけど、昔話の方が当人の機転や努力、魔法を使うにしてもそれは補助的な役割なので、魔法が単なるお助けアイテムにとどまらず、トラブル解決の主役となってるのはむしろ後退なのでは。主人公の機転も、子供が子供らしい考えで大人を煙に巻くのならともかく、転生前は大人だったので単なる大人が考えた機転(洋菓子なんてフランスの宮廷料理のようなものなので、熱心なパティシエなら由来から勉強して中世フランスの歴史に精通しててもおかしくはないので)だから、そりゃ公爵に子供が賢しらに…というのもそりゃそうだろうとしか。
 この物語世界が中世欧州であるとは限らないからアレなんだけど、それでも砂糖は高いという設定らしいから、嫁がつくったクッキーの塩気が…とかちょっと違和感。主人公もこの世界に来て長くなるのだから砂糖を使った料理なんて大して口にしておらず、お菓子といえば砂糖少なめの塩気多いものって熟知してると思うんだけど。現代のメシマズ嫁のように味見をせず旦那にくわせるとはとても思えないので、自分も味見したうえでこれで恥ずかしくない出来と判断したうえでのハズなので…。もしかして塩があの国では貴重品で、塩多めは豊かさの象徴だったりする?。
 あーあと、主人公の父親が婚約で嬉しくなさそうなのが気になった。公爵なんて国に三人も四人もいるわけではないので、遠縁とはいえ血のつながりができればステータスアップで扱いがよくなりそうなもんだけどな。まぁ身分が上がって実入りが増えても出ていくものも増えていくし、気苦労も大変になるからその辺を気にしての事かね…。後々説明してくれるとありがたいんだけど。