レベル1#8

 火魔法のおねえさんを加えてファミリーを結成するの巻。まぁ話自体は荒唐無稽だけど、この作品のメインテーマであるブラック企業だの過労状態だとか胸に沁みる沁みる。まぁ逆に言うとメインテーマを前面に押し出したいからこそストーリーは捻りのないものにしたんだろうという感じかな。
 メインヒロインの正妻っぷりも健在。不思議なもんだけど主人公とメインヒロインがお互いホの字であるという描写が全然ないんだよね。その他のサブヒロインはよろめく描写があるのにな。


てんぷる#8

 クリパに温泉回。金髪外国人の親友の真意は?といったところで、今はまだ仕込みの段階かな。借金棒引きとお別れとのバーターだけども、どう処理するのかちょっと楽しみだったりする。

ライザ#9

 商人の娘を仲間にするミッション最終編と、龍討伐のミッション始まるの巻。貸し借りの構築も手抜かりないし、龍討伐も、他のサブカル作品だとイケイケムードで討伐に出発し、バトルシーンで一度はてこずるけど基本討伐には成功するってパターンがそれはそれは多いので、龍がいかに強大なのか、それに対して人々の恐怖を描いたり、討伐隊の不安なんかも丁寧に描いていて、やっぱりシナリオの解像度が上がってる感じ。まぁここで討伐に失敗してメインキャラが物語から脱落したり、龍に壊滅させられて全村避難で村人全員放浪生活なんてことにするはずがないので、なんのかんのいって討伐に成功するという結論は見えてるんだけど、これも逆に結果が見えているからこそ物語が伝えたいことの本質はそこではないといえるわけで、そこら辺の処理は上手いかな…ただのキャラ萌え作品ではないな(とはいえ主人公のムチムチ描写は今回も健在だったのだが)という感じ。

あやか#9

 ついに火の龍が本格的に暴走し、兄弟子二人が止めに行く話。あー、やっぱりですかー。主人公の正体を明かすのはもうちょっと先かと思ってたけど、いちおうもう終盤に入ったからタイミング的にはそう悪くもないかな。こうなるともうメインキャラは誰も死ななくなるのが通例なのでこれで作品の器の大きさが決まってしまったような気はする。
 人間としての成長を続けていけ当たりのセリフにはジーンときたんだけど、これも後代に託して自分は犠牲になるというバーターがあってひときわ輝くので、全員生存ENDだと、メッセージが曇ったりはしないけど突き抜け具合はニブるわな。そしてこの分だと主人公が人格を喪う(主人公自体が自己犠牲になる)ってこともないだろうし。
 しかし、おんなのこ向けだと男が自己犠牲になるのを尊ぶ構成になるなぁ。自分が中高生の頃は女が(大抵生贄の形で)自己犠牲になるという話をよく見たものだけど、とはいえよく考えたら女が犠牲になる物語はおとこのこむけなんだと思うとDDってことになるのかな。
 今回、割と早めに消えた酒飲みの兄弟子の使い道がちょっと気になる。セリフからすると彼も自己犠牲したがってる風に見えるがwww。

小さい先輩#7

 仕事始めでもイチャイチャしてる話。他部署からの余計な仕事を上司がマネジメントでブロックしてる描写があったから、ヘンな話原作はともかくアニメのメッセージは色ボケ描写ではなくってこのへんなのかも。読者があの企業風土がデフォルトのホワイト企業に勤めてたのならともかく、むしろ上司が余計な仕事を押し付けてくる企業の勤務経験があると、もうアレが輝いて見えるのなんの。まぁイチャコラ描写も馴れてしまったのかそれほどストレスにも感じなくなってきたし、ようやくアニメ化の本領発揮かと思わなくもないんだけど、イチャコラ描写が客寄せパンダになってないように思われるので正直なんとも言い難い。
 個人的な経験から言うと、他部署から余計な仕事を振ってきても自分なら嫌だったら裁量で断ってたし、上司が余計な仕事を振ってくる一択だったので、あんまりリアリティは感じなかったかな。

ライアーライアー#9

 対抗戦続き。今回はスキルの後出しが少なかったのでそれほどストレスはなかったのだけども、やはりゲームバトルが一番の毀損要素かなぁ。あと、全体的な方針は決まってるのに、敵の攻撃にいちいち驚いてその対策が場当たり的に出てきて功を奏していくのにも違和感。いやまぁ敵の攻撃に余裕の態度を示してしまったら、敵に感づかれてしまうわけで、そこはあくまで「やーらーれーたー」という態度を示す必要があるとは思うんだけど、スキルの後出しが常態化してる本作からすると、その範疇にとどまってると思ってしまう。他人に化けるスキルドッペルゲンガーについては、その対処を軸に話が進んでいくのはちゃんと話が整理されていて楽しめるようになっているんだけどね…。まぁつくづく惜しいとしか。全体的にはそこそこ面白いのに重大な欠陥があるために客を逃がしてる感が強い。それでも原作にそれなりの人気があるからアニメ化されたんだろうけどな…。