ヘルク#5

 飛ばされた先は孤島だったの巻。うん、まぁよくわからん。元勇者には不自然な快活さのままだし、赤毛ちゃんも元勇者の意図がわからずじまいだし、今まで話が動いてないわけではないんだけど、そういう物語の根幹については中途半端な決着しかつけてないので、読者を待たせるだけ待たす手法なのはわかるんだけども、これがオチの爆発力に繋がると信じて待たなきゃならないんだろうな。


わた婚アニメ#6

 主人公が旦那に助けられるの巻。婚約破棄の口約束を求められるシーンが凄く滑稽だし、旦那は俺TUEEEE状態だし、妹の婚約者は不自然な理屈で妹を退場から救うしで、こういうのは前から言ってる通り、出来が悪い方の昼メロそのものって感じなんだけど、本当にこれがベストセラーになるほど大ヒットなのか?。
 こう、奴隷解放令で自由になった奴隷たちが結局文化資本が足りないというか、奴隷として過ごす以外の知識が無いから結局自立できなかった…というCivil Warの教訓があるので、主人公が使用人としてしかいかされてこなかったので、あの程度の抵抗するしかなかったというのも理屈としてはわかるんだが、婚約破棄とのバーターで好条件が示されてるわけではなかったから、そりゃ主人公が必死の抵抗をするのはその通りだし、しかしYes/No問答を耐えきるだけの努力というのは見てて迫力がないというか、上記の通り滑稽でしかなったな。主人公が知恵を振り絞るわけでもなにか工夫をするでもなく、自分の主張をゴリ押しするだけで最大の結果が得られるってところに女どもは共感してるのかね?。魂の清らかさの違いはあっても、そういうところの構造は妹や義母と大して変わらないんだけど、そのへんも原作者はそういうアイロニカルな仕込みをしてるってワケでもなさそうだし、現状でこの作品をどう楽しんでいいのかよくわからん。
 まぁ上記の通り主人公は今までの境遇から知識も自信もないという状態なのは今後の成長余地を取ってるってだけの話で、あの程度の格闘しかできないのはそりゃその通りではあるんだけどサ。ただ、力も手段も限られているのにアレだけ耐えきるのは自分だったら出来んわ…さすがここ一番の踏ん張りどころと見切って旦那が救出しにくるまで堅忍したわーぐらいの共感性が欲しいのよ…。

俺自販機#6

 情報収集だったのに、パーティーが色気を出して危機に陥り、一時放棄された主人公が大ボス巨大ワニを倒す話。うーん、これも面白がりどころを自分は見失ってる感。ストーリー展開もトラブルシュートの方法も結局はご都合主義でしかない。いつの間にかヒロインという移動手段を獲得してるのも、まぁそこをツッコんだらアカンやろとは思うんだけども、今になって不自然さがいや増してきたというか。限られた手段でコミュニケーションを成立させる妙も、今のところ新奇さもないし、そういう部分がメインでは話が広がらないのでやはり展開の面白さがないとしんどいねぇという感じ。
 とはいえ、このアニメ地味に人気らしい。感情を大きく揺さぶってくるわけでもないし、コメディとして笑えるわけでもなく、上記の通り展開はなろうフォーマットというかご都合主義の連続なんで、どの部分がウケてるんだろうかとちょっと不思議な感じ。

白聖女#5

 出張とバレンタインチョコの巻。こっちは大分自分と馴染んだ感じ。ストーリー展開に奇抜さはないんだけど、今回の話でいえば、老婆が主人公の成長を見守るあたりのセリフとかじんわりくるこのあたりの感覚がなんとも言えず心地よい。人の心の動きを美しく切り取る所とか、まぁパンチはないのだろうけど、演出含めこういうのがなかなか作品としてバランスが良い感じ。
 あとOPが個人的には今期No.1。ClariSの透明感ある抜けの良いサビからの物語性の強い音楽の展開とかもうね。まぁこれは気のせいかもしれんけど、サウンドオブミュージックのOPである「サウンドオブミュージック」を意識したような曲作りのように思えて、修道女というか教会がモチーフやからアニメ制作もそこから何らかのインスパイアとか考えていたのかな…とか思ったり思わなかったり。

アンファルス#5

 ルパンの顔見せから予告時間に犯行が開始されるまで。うーん、他の〆てはいるんだけど、やっぱりルパンとかホームズとか本歌取りの部分が気になる。彼等を出すことで元ネタ既読者には彼らが凄い人物だということは既知だし、彼等ならこういう行動原理だろうみたいな納得感を得やすいので作家が楽できるだけでなく、読者もすぐ入り込めるんだよな。新キャラだとそいつがいかにすごいか紹介しないといけないし、それやってる間は話が進まないんでどうしても話が長ったらしくなるしで…。本作の場合、主人公達がちゃんと主役で話自体もオリジナリティがあってそのへんはよいのだけども、やっぱりねぇ。
 あと、これも個人的にOPが気に入ってる。ちょっとドンくさいところがあって、一昔前の歌謡曲みたいな雰囲気でB級感は否めないんだけど、どうしても耳に残るというか、曲自体のパンチというか存在感が強め。