農民関連#12

 前回の続きと思わせぶりな展開でEND。主人公の母に化けて主人公を騙そうとしてた敵が居たんだから、今回のボスも主人公の知人に化けて…の可能性を考えてたんだけど、それもなかったようだし、邪神がどうだのといったちょっとした種明かしがあった。そのほか侍女や主人公の友人の意味ありげな表情だとか、いろいろ「オレ達の戦いはまだまだこれから」的なものではあったんだけど、謎があるんですよ…というこれだけ思わせぶりなシーンがてんこ盛りだと、続編があるんだろうかと思ってしまう。
 うーん、こうやって最終回になってみるとなかなか評価が難しい。とはいえ、全体的に見るとそれほど注目すべき作品でもなかったかな…で落ち着きそうなんだけど、前半どころか過去の妹分の回顧の回があるまでは荒唐無稽なお話で、あの回でなんかグッと引き付けられたかと思えば、その後はまた通常運転で、ただ最終回までに初期に見られた荒唐無稽な印象は割と薄まっていたように思う。農業関連の知識も、これ、深く切れ込んだところでオタク知識を読者に開陳するだけになってしまうから深入りできないし、じゃぁストーリーが飛びぬけて面白いか?といわれたら、展開上の面白さは終盤から徐々に上がってきたという感じなので、やはり全体的には、内輪ウケ的展開が多くを占め、果たしてこの12話で何が言いたかったの?といわれてみたら、どうにもテーマとかメッセージ性があるようにも見えないしで微妙な感じ。
 エンドロールを見ると、大半が日本人の名前なんだけど、中国人の名前もボチボチ見られて、もしかしてこれ大陸企画とか、そうでなくても大陸がスポンサーになって大陸で放映するために日本の制作所に作らせたとかそんなのだろうか。もしかしたら続編があるのかも。次期に草食ドラゴンが日本で放映されるみたいだし、案外大陸の人も日本のサブカル作品にアンテナ張っていろいろ試してるのかもね。

アキバ冥途#11

 グループ破門からひと騒動収まる話。黒髪ボブが、かつての上司を殺したグループ総裁を許すハズが無いから、てっきり殺しあいになると思ってたのにまさかの手打ちなるという展開。ウソやろーと思いながら眺めていたんだけど、ヒキでまぁそうなるよなという納得wwwの展開だったからそこはまぁ。
 一度歯向かった飼い犬を面子のために絶対許さないという理屈なんだったら、それはそれで納得がいくんだけど、それなら最初っから手打ちなどせずその場で殺しちゃってもいいからなぁ。そのへん総帥の差し金なのかそうでないのかは判断つかないけど、どうあっても潰すという意図があるのなら次回はメインメンバー全員が生死はともかくバラバラになるとは思うんで、そのへんは展開待ち。まさか主人公が敵討ちってことにはならんよね…。

DIY#11

 ツリーハウス完成まであとちょっと…まで。メインはツリーハウスの土台を支えるTABの設置で、これはかなり見ごたえがあった。しかしまぁあたりまえといっちゃぁ当たり前だけど、木の枝ぶりをさすがに選ぶよね…。
 昔だったら日曜大工という言い方がされていて、大抵家庭でも父ちゃん一人の役割だったような概念だったはずだけど、そこは大物をもってきて一人では作れないから複数人数で協力するしかない…からの人間関係ドラマにもってきたのはなるほどだったなぁという感じ。

ステマ#12

 ボス級魔族を倒して、街の復興まで。バトルシーンは退屈そのものだったんだけど、主人公の秘策は答え合わせがあるまで自分もそう来るとは思ってなかったからちと感心した。まぁ何度も言ってる通り、この作品のストーリーはドラマ性より象徴的な描写がメインだと思うので、そのへんはあまりブレがないとみるべきかな。
 勇者パーティーは待ちを見捨ててのほほんとしてたわけで、さすがにこれだと民衆の信用を失ったと思われるが、逆に主人公は冒険者から一気に英雄まで昇りつめたわけで物語の大枠としてはこれで一つのケリがついたと思われる。まぁイエスキリストも目の前の困ってることに一つ一つ対応して人々を救ったが故の神との同一存在視なので、そのへんはちゃんと理屈付けがされてる模様。これがいくら目の前の困ってる人を救うということであっても子供食堂のような対処だと「自民盗が貧乏人をいくら搾取しても、貧乏人が貧乏人自身のコストで自助共助なのだから、安心して今まで以上に貧乏人を搾取できる」になっちゃうわけで、そのへんはちゃんと人々を困らせてる原因そのものを見据えてないと砂漠に水を撒くがごとく…どころか、場合によっては状況をさらに悪化させてしまうんで、そのへんもいちおう見誤ってないのかなこの作品は…みたいな。

スパファ#24

 嫁の嫁であることの不安と、ょぅι゛ょの友達に焦点を当てた友情の話。Aパートのコメディはともかく、Bパートは対象を子供に限定しなくても通用する話だと思うんで、フツーに出来が良かったような。
 しかし次回最終回らしい。どうにもこの2期のアニメシリーズとしての区切りみたいなものが見えないので、もしかしたら既に3期決定してるの?という可能性も。なんか具体的にこうだという確信だとか納得いく言語化はできないんだけど、この2期はサザエさんを見てるような雰囲気だったような気はする。

後宮の烏#12

 妄執に近い一人の妃のトラブルシュートと、主人公を殺しに来たという体の傀儡を撃退する話。Aパートはいつも通りだし、Bパート、主人公を殺しに来たというよりは連れ戻しに来た風に見えるので、単純な対決構造でなくしっとりしててなんか深みがありそうな感じ。
 トラブルシュートと主人公周りの物語がそこそこムリなく組み合わされていて、視聴前は割とマンネリかも…という予感は拭えないのだけど、それぞれのエピソードは小ぢんまりはしていても善悪ハッキリつけるというのでもなくどこか含みのある展開で視聴語感も悪くなくて、そこそこよくできてるなーという感じ。

虫かぶり#11

 自分を売り込みに来た妾候補を、なんのかんのいって主人公が撃退する話。あーそうきたか…という。端的に言えばアベ政治批判。流行病が蔓延して奇跡的に自助で助かった村が、いわれなき悪評を立てられていたわけだけど、それを主人公に国に責任があると言わせてるわけで、これはコロナ禍で自宅療養という診察拒否をして国民を見殺しにしたアベスガに対しての直接的な批判。
 王太后が視聴者に聞かせる風に説明してるのかと思いきや、おそらく主人公ペアが隠れてるのを知っていて聞こえよがしに発言してるとか、結局解決は水戸黄門の印籠かよという三文芝居っぷりに、後半はもうこれでもかというほど主人公はジェンダーの役割にどっぷり漬かってるので、そのへんはむしろキチフェミが批判すべきところをおそらくスルーしてくるだろうというあてつけがましいところとか、まぁいろいろあるけど、その辺ひっくるめてバラエティ的に楽しめる作品だったかな…。

4ウソ#10

 ラス前。コメディ部分はともかく、忍者は戦いに忙殺、女装男子は男のフリをする、サイキックは使った力でまた組織に拘束されるとか、なんか設定上の役割に引き戻されてたし、次号予告のサブタイが宇宙人が去りそうな感じ(まぁ得てしてこういうのはタイトル詐欺だったりするのだが)で、いよいよ最終回に向けて何らかのケリをつけてくるのかなといったところ。今回の話はコメディとして笑える要素が少ないし、話の展開も強引にキャラを振り回してる感じであぶなっかしいのだけども、前回も言った通り、それがストレスになるわけでもないんだよな。なんというか、自分がこの作品に馴れてしまったというか馴染んだというか。でも次回がアニメ最終回。

ぼざろ#11

 逃げたのはクラスの出し物メイド喫茶からでした…と、ステージ演奏直前まで。原作の話通りだろうし、おそらく話の切り方もそうなんだろうと思うけど、ステージから逃げたと思わせるミスリードで、個人的にはこれはやっちゃいかんだろという感じ。別に、主人公はメインキャラとは関係性を積み重ねてるからステージはオッケー、対してクラスとの人間関係は築けてないから逃げる…はそりゃその通りだろうでしかないんだけども、クライマックスにかけての盛り上がりで、視聴者(読者)の機運をここで折る必要ある?って感じ。直後に主人公が文化祭のお化け屋敷で、演者のお化けでなく、他の入場者の悲鳴に驚くみたいな描写があったから、わざとなのかもしれんけど、これならいっそのことステージからも逃走させて、酒飲みとかファン一号二号の姿を見て彼女たちの信頼を裏切るわけにはいかないと戻る展開の方がマシのような気がしないでもないが、まぁ全体的な構成でいうと、そういう些末なことに目くじら立てなくてもこの回が台無しになったというわけでもないからその辺はスルー推奨なんだろうね。
 こうなると、音楽系アニメによくある、最終回にステージシーンを持ってきて尺も奮発して盛り上げるといういつものパターンかな。
 しかしまぁ、主人公は狭い範囲での人間関係構築には成功したけど、けっして社会性を獲得したわけではなく、それも周囲の人たちからの差し伸べられた配慮や気遣いがあってのことで、まぁそれなりに返礼はしてるけども、主人公は圧倒的に贈与を受け取ってる側。しかし、だから彼女が甘えてるってわけでもなくて、ギターだけは誰にも負けないほどに練習もし、人前に出ることはできなくてもネットで売込みに近いことをかけており、自分の強みをちゃんと育ててる。で、差し伸べられた手を引き寄せられる要素が強いもののちゃんとその手を取ってるし、どんなささやかなことであっても訪れる転機に対してそれなりの決断らしきものはしてる。承認欲求が強いからといってすべて他人に頼るのではなく、できる範囲での努力はちゃんとしてるし、そういった意味では現代の陰キャをメインとする若者に対するメッセージとしてよくできてるとは思った。