ななつま#4

 動物愛護ちゃんが侮辱されてキレたり、決闘が魔物狩りになって強敵出現で死にかけたり。ストーリー自体はしょうもないんだけど、なんかバトルシーンが見ごたえあったな。強敵に立ち向かうキャラ同士の格の違いがちゃんと表現されてたし、敵を倒すのに特に何のひねりもないんだけど、見せ場は極力絞って間延びすることもなかった。死闘が終わってよかったよかったで終わるの、何の冗談なんだろとは思ったけど。
 しかし、動物愛護ってのが単なる自分は善人という自己実現の賜物ではなくて、虐げられたらやり返せという力の均衡を提示したんだったら大したものだとは思う。今回の事件でおそらくギャラリーの十数人ほどは即死してたみたいだし、あれで思い上がりが矯正されたってんなら十分にメッセージ性があるわな。まぁ実際にアベが庶民の反撃にあって暗殺されても、その正統な後継者たる岸田は容赦なく庶民を痛めつけてるみたいだけどwww。


かのかり#28

 ヒロインが劇団のイケメンにデートに誘われ、主人公がヤキモキする話。このへん、ヒロインが一番欲しいものを用意したのは誰かって話だよね。まぁ再確認に過ぎないんだけどキャラ達の心の動きとか演出とか見どころはたくさん。
 お隣のコスプレーヤーちゃん、いい娘やわー。彼女はおそらくヒロインではないし、これからもヒロイン化はしなくてオラクルのままなんだと思うけど、内助の功みたいな役割でむしろ実質主人公の嫁みたいな立ち位置なのが面白い。

デキ猫#4

 サブタイ通り水族館行と、余った尺は小ネタで埋め。視聴中は全然気にならないんだけど、正直どうでもよいストーリーではある。
 アニメ公式ページから試し読みへのリンクが張ってあったから読んでみたけど、まぁあの白い漫画からこれだけの映像に仕上げたってのはなかなかのもんやなとは思った。キャラクターページを見ても男のメインキャラは部長だけみたいだし、ラブコメ要素は極めて希薄で、ほのぼの時々しみじみってな感じだろうか。視聴切りするつもりはないけど、正直感想を書くのは難しいと思う。

アイノイデンシ#4

 看護婦が主人公にホの字という大きな枠の中で、テストケースが何題か。看護婦とその友人の場合はちょっとズれるが、基本ドラえもんの便利な道具に頼って何らかの報いを受けるという構造。
 うーん、やっぱもやもやする。AIが生身の人間を好きになるというのがよくわからん。AIが人間と共生するためにもともとAIが人間に対して好意を抱く設定にしておく…というのはあり得る話だけど、それはあくまで人間と敵対したり危害を加えないための初期設定であって、人間と同等の恋愛感情を抱くように作る…というのが果たしてAIロボットを作るうえでのなんらかのドグマに抵触するんじゃないかとかそんな感じ。とはいえ、AIロボットにも人権を与えるという時点で、人格を持った個体にそういう制限を課すこと自体が人権を尊重しないということになるので…。
 だから、結局のところこの作品は人間とAIロボットとの共生がテーマなのではなく、人間と、(AIというテクノロジカルな制限を持った)人間との間のドラマなのであって、AIという設定自体がそもそも要らないのではという気がする。もうちょっとだけ深掘りすると、リコリコだと人工心臓を埋め込んだ少女が主人公だったけど、例えば脳以外のすべてを機械化した人間がいて、ではそれと人権を認められたAIが搭載されたロボットとどんな違いがあんの?って話。AIロボットが人権を認められてるんだから、脳以外のすべてを機械化した存在は人間にほかならず、両者に違いはないわけで、そういう補助線を引けば、どれにも違いはないってことになる。
 ただねー、クローン羊ドリーですら倫理的にアウトだったんだから、人権をを認めなければならないほどの人格を持ったAIも当然倫理的にアウトなんじゃネーノとは思うわけで、あんまり意味がないのではという気がしないでもない。
 そうなると原作の登場時期からするとそういう思い付きが得られなかったろうが、いろいろな考える作業をChatGPTで代替し、特に問題になりそうだと思われて今制限をかけられてるのが教育関連。いやまぁ今までだって生徒や学生が課題論文でWikipediaのコピペで高校や大学も困ってたぐらいだから、まぁそうなるよね…って感じではあるが、よーく考えてみると、人間がそういうAIに任せて「考えることをやめる」、しかも老害ではなくてこれからの社会を担っていくようになるハズの若者から率先して…ってところに業の深さを感じてしまうわけだが、AIに関してのイシューなら、もっと実現の可能性が高くて、社会に深く影響を与えそうな面白い題材はあるじゃない?って思ったりするんだけど…。