あやか#2

 飲んだくれの不始末を兄弟子がする話。うーん、チョイワル男キャラが出てくるところなんぞいかにも大きなおねえさま向けって感じだが、今のところそんなに腐臭をキツく感じることはないというか。ただ、前半のシナリオライティングどーにかならんもんかという感じ。あんまりシリアスに描いてもいかんとは思うんだけど、もうちょっとスマートにできなかったのだろうか…。不良が雨の中捨て猫に示すやさしさあたりの少女漫画の方がまだマシなレベル。前回の話を見る限り、今回のシナリオはむしろ狙ってこうしてると思うんだけども、飲んだくれ君の性根は優しいけどだらしないということを示すのに、わざわざライティングのクォリティを下げることなんてないのにと思うんだけども。

小さい先輩#2

 上司が二人の仲の進展を支援する話。これもなんかどうなんかなという感じ。主人公?の幼馴染が対照実験的なサンプルとして提示されてるから、普通好意もない相手にその行動はしないでしょ…からの二人は相思相愛ということだと思うんだけど、普通なら物語中盤以降でやっちゃうはずの病気の看病をこんな初期にやってしまってるし、今後は二人の距離が接近してるのが明らかなのに、そこからの微小な揺れだけやっちゃうの?という感じ。
 今ドキの職場だと職場結婚をすれば女の方は寿退職…なんてあんまりないだろうし、特にこのような物語だとそれやっちゃうと非難囂々だからまずやらないだろうし、それ以前に結婚まで行っちゃうとそれは物語の終わりになっちゃうからなぁ。
 個人的にはそれが気持ち悪いというほどではないんだけど、職場の年上女に同僚というよりは包容力を求めてしまうのは特に女読者にとっては気味悪い以外の何物でもないと思うんだけど、そういう男の妄想全開がウケてるのかもねぇ。昔だったら職場のお局様ポジションの態度をツンデレと読み替えていたと思うんだけども、まだ男の妄想に正直という意味ではマシだと思うしかないのかもねぇ。まぁそのハードルを越えてしまえばあとは浸るだけなので慣れるまでの我慢かも。

実は#2

 主人公が能力を発揮して妹に正義の味方認定される話。全体的な構造はやっぱりご都合主義的荒唐無稽なものでしかないんだけど、妹の視点を軸に見るとそこそこ和んでしまうというか。もうこうなるとそのご都合主義的要素はもう既にラノベ的文脈では基礎構造部分であって、クリエーションはその土台からいかにオリジナリティを発揮するか…みたいなステージに入っているのかもね。

ライアーライアー#1

 ラノベ原作の学園モノ。Google検索をするとトップにアニメ公式サイトが来るのだけども、二番手に映画サイトが出てきて、劇場版の方はアニメとは関係ない少女漫画原作だった。ノリはバカテスによく似た軽妙なテンポ感のいかにもな作品。展開は現段階ではくだらないという感じではあるが、自分はバカテスのようなくだらなさも楽しんでいたので、忌避感自体はない。バカテスは本当にバカ騒ぎしかしてなかった記憶しかないが、この作品だと主人公が消息不明の幼馴染を探すというシリアスミッションもあって、物語的には一ひねりある模様。