とんでもスキル#1・2

 異世界食堂系の転生&メシもの。またか~とも思い、実際中身は先行作品とそう変わってもいなんだけど、悪印象はない。なんつーか、表現しにくいんだけど、描写力というか臨場感みたいな、「自分がその場に居合わせてたら受け取る感覚にリアリティがありそう」って感じ。干し肉とか固いパンしか食ってなかったら、確かに主人公の提供する飯がウマくて仕方がないだろうなというところとか、でかワンコに会ったらきっと自分も驚きながらもワクワクするし、恐怖感も共存するだろうなというそういう複雑な状況や感情をうまく表現してるという。そのへん未知なる体験に対しての躍動感が凄いというか。
 感想は書きにくいんだけど、毎回感想にこだわらず気づいたところはUPしていく感じになると思う。

氷属性男子#1~3

 物の怪&新社会人要素のラブコメ。うーん、視聴してる最中はほっこりもして退屈もしないんだけど、終わってみたらそう大したことを言ってるわけでもないんだよな。男視点でも女視点でも相手を尊いとしか言ってない。なんでこの職場こんなにキャラ達に甘々なの?という感じはあるのだけども、理想の職場という提示だろうし、あくまでラブコメの舞台として最適化した結果だろうから、そこにツッコむのは野暮だろうしな…。
 一瞬、こんなに新人に甘いのは、過去に企業が疑似共同体として機能してた時代には、会社というのは新人サラリーマンにヨメとの出会いの場を提供する役割も持っていて、結婚すれば一家を養うだけの給料も提供してた…と思わなくもなかったんだけど、この職場だと寿退社は必須のようにも思われなくて(ただ、結婚して夫婦で働く描写はしないからその時点で物語は終わりそうだが…)、やっぱりそのへんについてはご都合主義的な設定なんだろうなとは思ってる。まぁ別に夫婦で雇う職場が現実にあってもおかしくなくて、結婚後は扶養手当は子供だけ、その子供手当も旦那が貰ってたらヨメには出さないで十分なんだよな。産休でもそれで復帰後のキャリアに傷はつかないけど、旦那が働いてるから産休手当はなしとか。まぁそのへんも作品で描いちゃうと興醒めなんで、ひたすらいちゃこら描写で終わるとは思う。

防振り2#2

 新階層探索もしくは紹介の巻。個人的にバトルシーンだとかスキルがどーのとかはどうでもいいんでそれに尺が割かれてるのはイマイチ。主人公がどんなスキルを持っているのか前回と合わせて復習する機会にはなったけど、おそらく原作通りの展開だろうから、思い出すための機会という要素はないだろうしな。
 これからの社会はこういう風にあるべき…みたいなメッセージ性を毎回仕込むわけにもいかんだろうし、そうそうネタもないだろうから、そのへんどう捌きながら話を進めていくのか課題はありそうだよね。

陰の実力者#16

 武芸大会予選終わる&縦ロール姫の逃亡続編。縦ロール姫、逃亡中に胸を抑えてたとか、悪魔憑きにされそうになったってことなんだろうか。
 つまらなくはないんだけど、面白いというには突き抜けが足りないと今までもやもやしてたんだけど、これ、真面目にギャグをやるって構造がアキバ冥途と同じなんだと感じてきた。あちらはギャグをギャグとして視聴者を笑わそうという行動をキャラが取ってなくて、こちらはいちおうギャグなんですよというわかりやすさがある。ただ、これはギャグなんですよと提示しきってしまうとお約束馴れ合い展開になるから、メタ構造と勧善懲悪要素を混ぜ込んでバランスを取ってるのね…。どうも今回でその辺に合点がいったせいか、この作品を素直に面白がれるようになったという感じ。