Lv1ルーム#1

 漫画原作のアニメ化。はたらく魔王さまとかジャヒー系統の作品っぽい。ドタバタコメディだろうし、社会人向けってところで今となってはオーソドックスなスタイルかな。日本の失業率とか、求職活動を「職安で」行ってる人しかカウントしないインチキ数字なので、おそらく実態は結構失業者が多いのだと思うが、そういう人向けと考えるとこの作品が支持されちゃうのはそういうことの裏返しなのかな…と思ってみたり。

夢見る男子#1

 こっちはなろう原作。動画のクォリティがイマイチなのでそこが気になって仕方がなかった。典型的な萌えラブコメであっても、他の作品はなんのかんのいって動画と演技のバランスは良く取れてたんだな…と今更ながらに思い知る結果に。主人公の造形がなかなか微妙な感じで、好きな女の子に日常から猛アタックしていて、それがクラスメートのからかいになってはいるがそれで笑いものになってたり場を読まないということで孤立してるわけでもなく、割と男友達とはそこそこにいい関係を築いてるところとか、ともすればスクールカーストになりがちなクラスの雰囲気からは一線を画してる模様。
 恋愛モノには珍しく、意中の人を諦めるところから始まってるのでスゴイ違和感があって、コリャ受け付けんな…と思ってたら、終盤でそんなに気にならなくなってきたからなれるまでのハードルが高めなんだろうなというところか。
 HJ企画のアニメは、最近は割と外してる印象が強いのでちょっと不安に感じてしまう。それでも昔はクイーンズブレイドみたいに、キャラ設定やグラが妙にクドいというか、一般向けとはちょっといいがたいこだわりがあってどーするんよこれ…とか思ってたりしてたんだけど、シリーズ構成とか脚本はそれなりの人を拾ってきてそこそこのドラマに仕立て上げていたと思ってたものだけど、今はキャラを一般向けにしてきた割にクドいのは相変わらずだし、どうもテキストが単調なものが多いように感じて、作品をトータルで評価した場合昔より後退してる感じがするんだよな…。恋愛を素材にするんだったら、感情の機微を描かなくちゃならないんだからもうちょっとカネかけてそれなりのスタッフを集めた方が良かったんじゃね?と思ってしまうが、#1の段階でそこまで言い切ってしまうのはさすがに言い過ぎなので、様子見というか今後に期待。

君ソム#13

 結局二人の不眠症は治ってませんでした。どう怒られるのかちょっと気になってたんだけどその描写は皆無。主人公の親とヒロインの姉は登場したのに、ヒロインの両親を登場させなかったのが、まぁわかるといっちゃぁわかるんだけどなんかそのへん残念というか。主人公の人格は姉経由で伝わっただろうし、ヒロインの性格は親なら熟知してると思うんで、たぶん主人公はヒロインの親からはさほど怒られず、ヒロインのみが家庭内で謹慎扱いになったのだと思う。どう考えてもヒロインが帰りたくないと駄々をこねなければ主人公はあっさり合宿を切り上げて帰ってたと思うので。結果としては万々歳なんじゃね?。両親がヒロインを無理やり連れ帰ってたらヒロインは両親と口をきかなくなって関係性が悪化するだろうから、主人公がヒロインを連れ出してガス抜きをしてくれて、それでヒロインは素直に怒られて両親の言うことを聞いたのだから…。
 そんなわけで、開始当初はACのもつれあいか?とか不安に思ってたのだけども、個人的には中盤あたりから印象が急上昇した。前にも述べたが、日常を非日常的に描くスタイルで盛り上げ方がうまかったし、だからこそ没入感が凄かったかな。まぁ正直中身はそれほどでもというか、エンタメに振ってはいたよね。スキローが日常をできるだけ日常に描いてるとしたら(本当にそうかは別にして)、あっちはテーマに汎用性があるからあちらのほうが人気が出るのはその通りだと思うけど、浸りたいと思えば存分に浸れるのはこっちかな。
 邪神ちゃんが割と問題になってたけど、こういうご当地紹介をやって欲しかったんだろうね。それなら邪神ちゃんを選ぶなよとしか思えんわけだが。