Lv1ルーム#7

 秘書が王国の施設に潜入捜査に入る話。中身はそうエロいワケでもなかったが、潜入捜査官モノのAVを意識してる感じかな。徹底的に茶化しているが、それぞれのギャグ単体で大笑いするものではなく、パロディとしてコメディにはなってたように思う。政治的な謀略も仕込んでて、どこまで本気なのかよくわからんというか、シリアスとギャグの繰り出し方が絶妙で、話はそう進んでいるようでもないのだけどもそこそこ面白かった。


夢見る男子#7

 前回登場したヒロインがJDかと思ったらJCだったという話。あーなんかぼんやりわかりかけてきたというか、要するに恋愛に関して一歩踏み出す勇気のない中高生に共感しながら少しずつ歩みを示していくとかそういうあたりで人気が出たとかそんな感じなのかね。なので、グイグイ行くというのは示しても、最初のうちで手じまいしてしまい、その後のウジウジした心境の変化を描いていくとか。グイグイ行くほど好きという前提条件がなければ、その後の進展はあり得ないから必要条件なんだけど、グイグイ行って嫌がられたりするシーンはコミュ障には「HPが削られる」思いがするから、描かないというか、描いたとしてもすぐに手仕舞いして極力ターゲット層にはストレスを与えない作り。だから主人公は早々に遠くからヒロインを見守るだけというポジションに収まってしまうし、それは告白やアタックをせず最初っから遠くから思いを寄せる姿とそう変わりはないわけで…。
 で、話が進んでいけば、仲良く話はしたいんだけども機会がないとなかなか自分から一歩を踏み出す勇気はないとか、相手が自分をどう思っているのかとか、自分のどうにもうまくいかない状況を思い悩むとか、まぁこの部分は時代や世代を問わず、関係性が確定しない状況ではごく一般的な描写だし、最初だけ特殊事情な感じはするけど、話が進めば進むほど、そんなに恋愛モノとして突飛な感じはしなくなってる模様。
 不思議なもんで、これ、最初っから商業作品として出版されてたら初版が全然売れないでポシャる企画そのものだろうけど、なろうだから最初っから人を選ぶ導入部だし、そのハードルを越えたものたちにとっては、読み続けたご褒美として極めて共感性の高い物語が得られるので、初手の爆発力はないけど、掴んだ客は逃がさないようなことになってるのかも。
 主人公が夏休みの期間バイトする古本屋のバイトでも、そう忙しい仕事でもないし、仕事が楽だからといって主人公がサボったり手を抜いたりするわけでもなく、そういう穏やかな環境を選んで自分の裁量でのんびり働くところとか、そういう業種が成立するのかどうかを別にしたら割と地に足の着いた選択だし、自分もそののんびりした状況はアニメを見てても、こう欲望を掻き立てられるような焦燥感がなくてしみじみとした思いを抱いたから、そういう穏やかな日常なんかもそこそこハマる人にはハマる作りなんだろうなと。
 そんなわけで、初回の#1はビックリしてこりゃアカンと思ったものだけど、折り返し地点に来て、なるほど恋愛モノにしては思春期の不安定さも、淡々と流れていく日常も同居しててそんなに悪い作品でもないかなと思った次第。

シンデュア#6

 雨宿りしたカジノで、困ってるAIロボットをヒロインがイヤボーンで発動したスキルで助ける話。まぁ読める展開だし何の新奇性もないけど、前にヒロインが助けられた恩返しか、それともこれが今後の貸しになるのかともかく、目先の利益優先ではなく、困ったときの助け合いは実際の人間関係でも重要だよ…みたいな話なのであれば特に問題もないのでそのへんはまぁ。