推しの子#4

 今回のターゲットが白と判明し、また次のターゲットが模索される話。主人公のおかげで赤毛ボブが見どころを獲得し、番組は一矢報いた格好になるというのも話立てとしてはよいものの、実際そのシーンが『よかったもの』に見えなくてちょっと苦しかったかな。主役の演技がヘタなのを示すのを、セリフを棒読みにするしかなく、迫真の演技も劇中劇のコンテキストが十分理解できぬままの数カットなので、最終回を見た視聴者の評判が良かったという結果から、そういうことだったんだと受け入れてくれというのは、まぁそうするしかないよなとは思うんだけど。ただ、原作は漫画なので、それだと演技の上手い下手の表現がアニメより難しいから、アニメにした事による付加価値はついたんじゃなかろうか。
 うーん、物語としてよくできてるし視聴中退屈しないのはそうなんだけど、やっぱり扱ってるネタからしてそんなにノれないなぁという感覚。構成としても展開部だし、こんなものだとは思うけども。


爆焔#5

 主人公が目的の魔法を入手して学校は卒業という話。トラブルの原因を物心つかない子供に受け持たせるのもそうなんだろうなとも思うし、里のエピソードは閉鎖的なムラでローカルなルールや感性で盛り上がるという提示だから、まぁこういうもんだろうとは思うんだけども、クライマックスシーンは本人たちはそれなりに一生懸命でも、傍から見たら本人たちが盛り上がってるだけで、もっとスマートな解決法なり選択がある…といったミスマッチ感はあまり表現できてるとも思わなかったし、そういったシリアスとギャグの両立には正直失敗してると思った。口では悪態をついていながら心では相手のことを気遣ってるという芯の部分は貫き通しているので、これはこれで構わないんだけども、前編のクライマックスとしてはちょっと肩透かし。見どころがあるけど痛々しいのではなく痛々しいけど見どころがあるってのを求めてるんだよ…。別にキャラを見下して笑いたいわけではないので。