わたゆり#2

 主人公の友人である気弱少女が後を追っかける形で入店する話。おー、ストーリーとしての評価はまだよくわかんないけど、ドタバタコメディとしてたーのしー。ペルソナと本音の切り替えや、混濁具合、それがカフェでの設定とリアルな人間像との芝居と現実の対比とよく合っていて、終始退屈しなかった。おそらく関係性が深まっていけばさらにすれ違いとホンネの網が深まっていってさらに面白くなりそうだけど、この勢いがどこまで続くのか(自分の面白がり方について)がちょっと不明かも。
 自己評価の低い気弱少女がぐいぐい来るという変化もなかなか楽しめちゃった感じ。

まほよめ#2

 授業が始まるの巻。主人公早速いい人っぷりを示してた。1期も終盤ギリギリまで主人公は救われるべきカワイソウな人だったし、困ってる人がいたら見捨てられないって感じだったので、この提示がどういう意図なんだろうと思うと、困惑もするしニヤニヤもするという。まさかこのままいい人に変身していくのか、それとも地雷女としての本領発揮のための目くらましなのか…。いやまぁ魔法の媒介となる妖精を小バカにしてた生徒にしっぺ返しをしてたから、そうそう甘々な世界にするつもりもないとは思ってるが。
 しかし生徒の安全がどうのといった理由でせんせー(に扮した旦那)が怒られるとかよくわからんな。あの学園に入るということは国家の教育制度から自ら脱落して自分の判断でで己の道を究めるってことだろうし、ちゃんとせんせーとしては説明も危険性も指摘してたわけで、妖精を小バカにしてた生徒の自業自得だし、学校としてはむしろ強制退学にしてもよさそうなもんだが、もしかして日本の学校問題に対してのアイロニー?。

勇者が死んだ#1・2

 実は先週早速#1は視聴してたのだけども、感想を書くかどうか迷ってるうちに一週間が過ぎてしまった次第。主人公の作った落とし穴に勇者が落ちて死んでしまい、身代わりとして主人公がその代わりを務める…という内容。お色気路線が強いながら、庶民視点でのドラマで、割と今の日本に響く内容なのかもという気はした。
 タイトルにもある「勇者が死んだ」というのは、今の日本の状況そのものもあらわしてるんかなという感じ。勇者というのは、共同体を救うために奮闘するリーダーであるのだが、今日本の政治的リーダーは国を救うどころか、民衆から搾取をおこなって私腹を肥やす連中ばかりである…ということが、アベが仮病から復帰して政権に就いた時点ではっきりしたので、では庶民がそういう権力層の搾取を乗り越えて生きていくためには…というテーマが込められてそう。今回、かつての勇者に付き従っていた英雄の一人が主人公を殺そうとしたのも、別に世界を救うとかそういうのはどうでもよくて、自分が国で一番の名誉を得るためには、むしろ本当の英雄ですら殺そうとしてた(実際には何度も殺そうとして失敗してたから、油断してたら英雄は本当に殺されてたわけで)のであり、アベが統治能力もないのに総理大臣という日本のトップであるという地位だけにこだわり総裁任期を延長してまでしがみついた状況と全く同じ。仮に今回裸で退場した英雄の一人が勇者になってたら善政を敷いたか?民を救おうとして奮闘したか?と言われると、あのネクロマンサーのねーちゃんが言ってた「自分を人として認めてくれてたのは前の勇者だけだった」というのが重要な判断材料になる。まぁそのへん冷静に考えたら裸の英雄が勇者を何度も殺そうとしてたのを、あのネクロマンサーのねーちゃんもわかっていたはずで、だからこそなんのかんのもったいをつけて彼を決して勇者として認めようとはしてなかった…と考えるべきで、かといって主人公も勇者をやるなんてゴメンという態度は一貫しており、そのへん庶民目線だなーという感じ。