人間不信#7

 前回でカタがついたはずの決闘の後始末。人ははじめっから悪人ではないだとか、なかよしクラブが仲間なのではないだとか、いやまぁ確かにそれは世の中キレイごとだけで動いているわけではないとか人間を描こうとしていてそこそこ描けてるというのはわかるんだけど、よくわからん感じ。主人公グループはその辺を乗り越えたというか紆余曲折を経て関係性が出来上がってるので、今回の善悪対決でいえば圧倒的に善性過多で、物語としては非常に単純。主人公側もゲスト側も何らかの形でルサンチマンを抱えており、しかし彼らがなぜルサンチマンを抱えてしまったのかその原因を突き詰めたら、この世の中やったもん勝ちで逃げ切ってる連中がいるわけで、なんでオマエら共闘してその構造自体を変えようとしないのかという気はする。そういう構造をスルーしてルサンチマンを抱えた弱者同士で勝手にいがみ合って勝手にお互いわかったふりをしてそれでガス抜きできちゃって、やったもん勝ちの連中はいつまでもやりたい放題…で、なんでオマエら世界が救えんの?みたいな。世界中を見渡してみれば、大きな犠牲を確かに払う結果にはなったけど、そういう構造を打破して革命を成就させた国もあれば、そうではない国では結局やりたい放題の連中がいつまでものさばって、このグローバル化の状況で他国からも積極的に搾取してる現状があるわけで…。なら、一方を善側にするんだったら、相手はもっと視聴者が十分に納得できるような社会構造的な悪にすべきだし、そうでないなら、両者ともどちらが善でどちらが悪とは決して言えないような設定で、物語が終わっても後味の悪さがどこまでもぬぐえない感じにした方がフェアなんじゃね?という感じ。
 とはいえ、今回の話は冷静に考えてもかなり出来の良いものだとは思うし、なんといってもエンタメ作品なわけで、そういう後味の悪い結末ってのは手段としては取れないのはわかるんで、そのへんは差し引いてくれとかそういう感じ。そのへん虚淵は上手く処理してると思うから、別にアニメのようなサブカルでもできないわけではないんだよね…。

久保さん#6

 ヒロインの親戚が新登場して彼女に主人公が認識されたり、風邪を引いたり云々。別にそういう主張をしたいわけではないんだろうけど、そういう血なんだという形になってるのはどーなの?という感じ。主人公には他の物語に見られるような、彼が好かれるだけの納得のいくような性格などの設定がなされてないし、彼が他人に認識されないのはあまりにも世間的に標準なので当たり前の存在だとしてスルーされがち、つまり彼こそが一般人であるということでターゲット層を広くとってると思うんで、二人が惹かれ合うのは縁であって、そこに合理的な理由は敢えてつけてない…んじゃなかったの?という話。そこに彼を好きになってしまうような血のつながりを持ったグループがある…というのはせっかくの設定を反故にしちゃってるのではという風に感じなくもないという、まぁどーでもいい話。本当に主人公にアクセスできるのは、彼の家族かヒロインだけ…にしてしまったら話の広がりに制限がかかるだろうしね…。

氷属性~#7

 お互い惹かれ合って、かつくっつきすぎないような距離から進展しない。いやまぁそこでがっつかれると作品の特色がぶちこわしだろうし、自分も困るんでそのへんはまぁ。
 正直話自体は退屈なんだけど、なぜか放映即視聴のパターンが多いな。他にも確保してるけど#1すら視聴してない作品もあるので、どうしてそれらを差し置いてこの作品を見っちゃってるのか自分でもよー分からん。視聴していてストレスがないというのはそうなんだけど、ストレスがないという理由が強い視聴動機になってるはずもないしなー。萌え作品にあるようなヒロインの男に対する好き好き光線のあざとさがないのは割と自然でいいなとは思うんだけども、それだって強い視聴動機になってるとも思わんしなー。

とんでもスキル#6

 魔法の鍛錬のために主人公がダンジョン攻略をする話。うーん、やっぱり魔法がどうだの、ファンタジー世界の設定部分とか、マスコットキャラがかわいいとかは割と自分にとってはどーでもいいので、主人公が見聞を広げる過程でなんか世界が開けていく感じとかをもっと見たいといったところ、あと何のかんの言って、デカワンコが料理を平らげるシーンを自分は楽しみにしてるんだなということが自覚出来たとかそんな感じ。