AUO#6

 OP映像のメインキャラ四人が意気投合する話。過去の自分と向き合うという試練は個人的にはどうでもいいかなーという感じ。ただ、過去と向き合うことが試練になっているという状態では、それを自力で何とかするのはしんどいから、外部からのお助けがあったほうがいいよね…人は過去とばっかり向き合っていくんじゃ後ろ向きに生きてくしかないから、今いる人と手を取り合ってこれからのことを考えていきましょーというメッセージ自体は良いとは思った。でもまぁそれも自他の壁を乗り越える主人公とかそういう超人がいてこそだよなー。
 まぁ本人がそもそも望まないだろうし、学園での日常とか小競り合いだとか以後それを中心に描かれると、質が低けりゃ物語は低調していくんで、学園の外からトラブルが現れて破天荒な活躍を見たいなーとか、まぁ実際そうならざるを得ないと思うけど…。

イベント探索レベルMaxに、3凸で翔キャラシナリオ全開放、読了。

 3凸のためのポイントは195/200で集まり、好感度が→40でシナリオ全開放の準備が整う。仲良しシナリオは高校の陸上部部室で、無理やりシナリオは陸上競技場のトラックにて。本人は女らしさを認めてほしいという話だったから、属性関係なく普通に組織の個室とか、戦いの場で致すのかと思ってたけど、特性を生かしたシチュも想定の範囲内ではあった。
 仲良しのほうは、他の用で高校に顔を出してた主人公が運動場で「一人」で居残り練習をしてる翔を見かけ一緒に帰る流れになるが、主人公を一人外で待たせるのは気が引けると翔が陸上部室にいざなってそのまま致すというお話。細かな違いはあるけどグラは差分含めて5枚程度初めてである証拠にこだわってるところとか、身体が自然に行為を覚えていく様、初めて迎える悦びとか、まぁフツーに可愛いというテキストで、その後だんだんエスカレートして自分から積極的に溺れていく様はまぁらしいテキストと言えばらしい。ただ、こういう展開は漫画でもよく見るありきたりなものであって、あんまオリジナリティがあるというワケでもない感じではある。自分は最初っから王道展開ドンと来いの立場だったから、これでいいんだよ…みたいな感覚ではある。
 丁度捕獲されるための準備もできていたからそのまま無理矢理のほうも読んだ。怪人に捕まり勝負を挑まれ、陸上競技場に移動した後そのまま勝負に熱中していく過程で相手に呑まれる…という展開だと思うが、グラは大体差分含めて6枚程度かなぁといったところ。このシナリオ、途中まではまぁこの手のものにはありそうな展開だよね…と思っていたのだけども、途中から割とよくできてると気づいてなかなか侮れんなと思った次第。今までのシナリオで彼女は純情だということになっていたからアレなんだけど、結果的に相手に溺れてしまうところまで行くから、よくよく考えたらこれってNTRでは?と思えてしまう。

  • おそらく敵に捕まればこういうことになるよと先輩のヒロインたちに言われていて、翔にその覚悟はできていたと思われる。
  • 怪人は翔を殴ったりいたぶったりせず、言葉遣いを除けば乱暴な態度ではない。
  • 怪人は結局セックス勝負に誘導するわけだが、翔に陸上勝負と思わせて、怪人に対する心理的ハードルを下げてる、ウソは言ってない。
  • 怪人はセックス勝負と下っ端の性奴隷かを選択させたのだが、翔はなんとセックス勝負を「自分からお願い」してしまう。というかそうさせる流れに誘導してる。
  • 怪人はちゃんと流れに添って行為を進めていく。翔は次々と相手の強力な行動に精神的にいっぱいいっぱいになりながらも耐えていくわけなんだが、怪人は乱暴な言葉とは裏腹に自分の持っているものが破壊的だと理解していて少しずつ手順を進めているのがわかる。
  • 乱暴するのであったら相手の都合を顧みることなく自分の欲望を最初っから全開で吐き出すハズだが、上記の通り怪人は自分の持ち物を理解してるから少しずつことを進めているし、なんなら翔の表情を観察しながら、時には翔と対話しながら次の過程に進んでるわけで、「これでどうだ!」「まだまだ」という対話、外形上攻撃的なだけで、ちゃんとコミュニケーションを取りながら事を進めてる形になってる。
  • 何度も何度も行為を積み重ねることで翔は怪人との体の相性を確かめ合うことができ、それまでの本命と怪人の選択肢から怪人のほうが良いと判断、怪人も下っ端に与えるのではなく翔を占有することに意味を見出し、お互いの告白という形を取ってないだけで確認作業が終わって、両者の間に合意が形成され心も体も一体になる。

 という流れになってる。翔にとってみたら日常から、異性に好意を持たれるより同性に好意を持たれる方が圧倒的に多く、そのなかではじめて主人公が、主人公だけが翔に女性性を認めてくれたから、その嬉しさで彼女は舞い上がってしまっており、いざ憎むべき敵でありながら縁あって怪人と体を合わせる機会ができ、そこでまた初めて異性を比較して自分でどちらか選択する機会を得たという大きなストーリーになってる。そういやイベントシナリオでもバレンタインデーを憎む翔の気持ちに共感してくれていたのは人間側ではなく怪人側だったわけで、こりゃぼんやりテキストを読んでたらありきたりやなーで通り過ぎてしまいがちになるんだけど、こうやって要素と要素のつながりや分析をおこなってみると、結構有機的なつながりを考えてテキストが組まれているのだとわかってしまった。ほんとナニコレって感じ。