利便#6

 アヘン密輸の先があったという話。主人公を助けるお涙頂戴の話が先行してたのでなんか安直やなと思ってたら、真相を探るという思惑と繋がっててなるほどと思った次第。いろんなキャラの思惑が錯綜してる割には要素がスッキリ整理されてるので、何やってるかわかりやすいし、だからと言って単純な話でもないのでやっぱ虚淵やなといった感じ。でもって江戸の人情噺という体裁も取っていて、時代劇としてそう突飛なことをしてる風でもないバランスの絶妙さ。

おにまい#5・6

 主人公が中学校に入る話。よくわからん。妹が親視点で、ひきこもり更生プログラム…ではないしなぁ。とりとめのない話でドラマ性はあまりないと感じるのだけども、終わりなき日常でもなし、ただ視聴して動画のキレという点を除いても退屈するということもないし、ちょっと捉えどころがない。あんまこれはこういう作品であるというなんらかの形を決めるのも意味がないように感じられるので、今はただありのまま受け取るって感じかなぁ。
 ぽよよんろっくエンドカード、言われてみたらなるほどだけど、言われなかったら気づきにくい…。

シナリオ、6/8まで開いた

 話も本番って感じで大分動いてる。

 主人公に守られてなんかいい雰囲気かと思ったら、元から敵方だったことが判明、動機はバレンタイン憎さということらしい。
 幼少時、好きな男の子にチョコを渡して激しく拒絶され、挙句の果てにクラスでさらし者にされるという黒歴史を吐露。その後別に潜入してたキャラのお陰で形勢逆転、翔はそれを見過ごしてた…というお話。
 うーん、確かにお話としては微妙な感じ。今回のイベントシナリオの主役はどうもスピカらしくて、翔はダークヒロイン扱いっぽい。もう一人の新規キャラであるエクシールはスピカのオラクルという立場。イベントストーリー全体をシリアスにするというのはバレンタインがモチーフなら難しいし、おふざけ展開にするためにはスピカや翔の承認欲求をおちゃらけにしないといけなくて、しかしそれやっちゃうとキャラのイメージが下がってしまうから、彼女たちのシナリオはあくまでふざけてはいけないと思うんで、正直初期設定からすると最初っから面白さの天井が低く設定されてると思うしかない。
 しかし、翔の抱えてる心の問題をどうするのかというのが気になる。最初に彼女の女性性を認めて解決なんだろうなと思っていたのだけども、もともと彼女は女らしく振る舞っていたわけではないし、ならば自分が女らしくあろうとしてないのだから、女として認めてほしいというのはちょっと矛盾するよなーという感じ。子供の頃に振られたというからには、ありのままの自分をそのまま受け取って欲しいということならば、そもそも女性性という問題でもない。別に原因を一つに絞る意味もないのだけども、ざっと全体を見渡してみると、バレンタインデーで酷い目に遭ったからバレンタインデーが憎いというのが主要因のように思えるので、ある意味エロコマの「バレンタインデー自体をなくす」というほうが翔の抱える問題に一番寄り添っているのでは?とすら思えてしまう。
 でもまぁ、そういう一番根深いところにある本質を解決するためにこんがらがった糸を全部キレイに解きほぐして一つずつ正常に治していく尺なんてないから、強引に感情をゆさぶって解決したことにしちゃうんだろうけどなー。