真の仲間#12

 メインキャラが顔を突き合わせて主張のぶつけ合いをする話。うーん、内容自体に文句はないんだけど、大げさすぎて困惑。タイトルのスローライフどこへ行ったの?って感じなのだが、日常を守るのもそれはそれで大変ということであるのならこれもまぁヨシなのかな。
 ヘンな話、この作品の加護がどうだの使命だの自己意志だのの話運びはよく考えたらちゃんちゃらおかしい話なのであって、要するこうやって加護だの使命だのに疑問を示してるキャラ、それも今回の話で登場してる全キャラは揃いも揃って、はっきり言ってあの時代…というか世界にはそぐわない近代的価値観の持ち主。普通前近代的価値観が支配する社会においては、使命だとかそういうのがあたりまえなのであったら周囲が全員それを内面化して行動しているはずなので、そもそも疑問に感じることがない。仮に疑問を生じたとしても、そういう態度は周囲とは違うということを自覚せざるを得ないので、普通隠すものだし、オカシイのは自分だからと思って周囲と行動を同じにして極力摩擦が生じないようにするもの。なので、ギリギリ子供が加護について疑問を示す話はセーフなのだけども、主人公やヒロインのお姫様に勇者があのような発言をすること自体が異様。そして勇者に付き従ってた連中もどいつもこいつもアイデンティティに迷っていたり、自分の行動原理を再設定してるというのもこれもオカシな話なのではあるが、まぁそのへん、たった一人が近代的価値観を持って*1いてという話にしてしまうと他のキャラとの関係性を描くだけで精いっぱいになってしまうので、自己決定権やペルソナの話を視聴者に提示して作者と視聴者でのキャッチボールをするのが意図なのだから、まぁそのへんはなんとも。勇者もねぇ、幼少時から勇者の加護の衝動に突き動かされる自分に違和感を持っていたのだから、正直アンタも最初っから加護なんて胡散臭いものだと考えてる近代的価値観の持ち主だったんデショ…みたいな。なので、こういう激しいバトルモノになってしまうのは個人的にはちょっとねぇという。もうちょっと水面下でやんなさいよとは思うが、まぁ確かに地下での戦いではあるんだけどサ。
 まぁ今回のヒキにしても、上記の通り勇者は加護に対して自律的であるのだから、たとえ敵の計略に引っかかったとしてもそれは状態異常に陥ってるだけの話で彼女の本質がかわったわけではないから、なんらかの解決を見て終わりとは思うが、まぁシリーズを続けるためにもそこを保留段階にしてダラダラ引き延ばしても別におかしくはないかなといったところ。どうせ自己決定権について言いたいことは今回言い尽くしたのだろうとは思うので、次回はちょちょっと関係性を調整してアニメ版のまとめをして終わりだと思う。

暗殺貴族#12

 「依頼」をこなそうとしたその時に予想外の出来事が…の巻。突然訪れた危機については緊迫感もあったしそれなりのカタルシスも感じられて、最終回としてはこんなもんだろうといったところ。ただ、もう戦いのやり取りみたいな、攻守入れ替わっての見栄の張り合いみたいなものは今回の話の方向性からするとなくて単調そのもの。ただ、これは#1に自分の暗殺術についていちいち説明口調だったから、それと対応させてたのかなと思わなくもない。ただ、問題解決の手法がファンタジーというかチート上等のご都合主義なので、#1のような説得性はちょっとねぇ。
 個人的には主人公が異世界転生をして、生きる目的の方針変更をしてるのかどうかが気になってたから、それに対する答えがなかったのはちょっと悶々とする。ただ、それは別に今明らかにする必要もなく、なんかこの調子だと分割2クールなのかなという可能性もあってその時に何か示されるのかもと思えば別にどうでもよい感じ。銀髪ヒロインに関しても彼のセリフ通り好きで結婚したいのか、やはり女神から依頼されたミッション達成の道具として身近に置いておきたいだけなのか。そして本当に勇者暗殺のミッションを念頭に置いているのか。というか勇者暗殺ミッションは変更はないのだろうけど、それが女神との約束を果たすという契約遂行の域を出ないのか、それとも主人公が転生したこの世界に愛着を感じて、女神からの依頼とは別にこの世界を守りたいという動機が発生してるのかどうか。そのへんは明示的に示されてないのでどーなんかなといったところ。正直主人公がなにか成し遂げるとか失敗するとかの展開自体は、それはもうフィクションで原作者のどうにでもなる話なので個人的にはあまりそこに注目はしてないというか、作者がこの作品を通じて何を騙ろうとしてるのかが気になるので、そのへん回復術士のようにその辺がはっきりしてないとは思う。で、現段階ではっきりさせないというのは、物語がまだ続いていく以上、むしろそれが正解だとは思う。この先主人公がなにか世界に愛着を感じるようなことがあって一層人間的に深くなるのもヨシ、なにか裏切られるようなことがあって世界を嫌悪するようなことがあり、心折られる展開になってもヨシ、ただ、成功ばっかだと単調過ぎるという感じがするだけで、そのへんの精神の動きが見られたら良いのだけど、そういう部分は結局ほとんど示されなかったかな…というかこれからなのかなという感じ。
 そういうところなので、正直この段階で評価するのが難しい。今までのところだと、転生してから一人前になるまで基本的には順風満帆で典型的なチートを駆使して異世界転生先で無双するという域を出てないので、1クールだけの評価は悪くはないけど平均よりちょっと上みたいな感じ。エンタメとしては十分楽しめたし、個人的に印象は全然良かったかな。

電気毛布その後。

 もう朝になってしまったが、昨日のうちに食料の買い出しついでなのか、部品が主目的だったのかとにかく温度ヒューズを買ってきて、先程コントローラの修理を試みた。

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 コントローラ内の温度ヒューズ部品の規格は102℃、3Aだが、139℃、10Aのものを購入308円だったと思う。密林で買えばもうちょっと安いのだが送料無料ポイントを越えないと、送料が400円以上かかるので近場で買った方が安い。
 で、はんだ付けなのだが、いつも使ってるはんだごてが使えない。というのもコテ先が錆びてしまっていてはんだがのらないため。先をやすりで削って金属部分を露出させればよいのだが、めんどくさくて工具箱に入っていたべつのコテを使った。寒いと何事も億劫になる。
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 白いパッケージの中には抵抗/温度ヒューズ/抵抗と並列に入っていて、この真ん中の温度ヒューズの部分にかってきた部品を並列に繋いでバイパスする。前は温度ヒューズでなく導線でバイパスしたのだけどもなぜかそれではうまくいかなかった。
 で、部品を取り付ける。画像には映ってないがヒートクリップを使ってはんだ付け時の熱をできるだけ部品に伝わらないよう対策をした。ネット記事では温度ヒューズがはんだ付け時の熱で切れるかもと書いてあったので。正直電気を通さなかったら大丈夫だと思っているのだが、念には念を入れて…。ちなみにヒートクリップ、買っていたのは確実だと思っていたのだが、どこにあるのかまでは覚えていなかった。のだが、常用してる工具箱の中に入っていた。わからんもんである。
 右の画像、THとある部品は温度感知の部品らしい。電気毛布とコントローラの配線が短くて、使用中によくコントローラが布団の中に入ってしまう。そうすると布団が暖かければそこで温度調節が働いてしまい通電を切ってしまうから電気毛布が温まらずに寒い思いをすることがよくある。なので、コントローラをずっと外に出しておく工夫が自分には必要だった。
 で、コントローラ2セット分の処置をしたが、今のところ直ってると思う。元々コントローラに入っている温度ヒューズだが、セラミックパッケージに封入されている抵抗に想定以上の電流が流れると過度に抵抗が発熱し、その熱がセラミックパッケージを通じて温度ヒューズを温めてしまい、そこでヒューズが切れる仕組みだと思う。ただ、やはりなんで今回ヒューズが切れたのかよくわかんない。本当に想定外の電流が流れたからなのか、経年変化で温度ヒューズが切れやすくなるものなのではないかとか考えてしまう。密林のレビューも、星が少ないものは買ってすぐ温まらなくなったとあって、やはり同じように温度ヒューズが切れたのだと思うが、全体からの割合自体は少ないのだろうが、ケースとして結構あるようなのでなんでメーカーは対策しないんだろうという感じはする。本当になんらかの過電流が流れてヒューズが切れたのなら、今回の部品とっかえで規格を大きめのものに変えたのは危険と言われたら危険なのだが、どうしたものか。



 あと、電気毛布に関係ないが、そういや紅茶と同時注文した中国茶がまだ届かない。いちおうestimated delivery timeを過ぎてしまってはいるが、蟻特急の配送は三週間から幅があるのでまだまだ誤差の範囲内とはいえる。ただ、六安を出発し合肥を経由して、上海を今月初めに出てるとトラッキングにはあるので、そこから三週間とかちょっとオカシイ感じ。紅茶が10日ほどで到着したので、どうしても「やればできるはず」と思ってしまうのか、どうしてももどかしさが先に立ってしまう。日本郵便のトラッキングにも引っかかってないのが心配。

追記

 早速コントローラが壊れた?みたい。掛けではなく敷きにしてるほう。敷きのほうは、寝る前にキチンと広げて整えてても、起きたら足元でぐしゃぐしゃになってることも多いから、かかる負担が大きくて、毛布側の電熱線がダメになってるのかもね。でも、最初に買った電気毛布は敷きでも長持ちしたし、今回ダメになった敷きのは買ってから調子が悪くて、前にも述べた2年持たなかったという商品。そもそも新しい製品の耐久性が悪くなってるのかもしれないし、外れの個体を引いたのかもしれずでなんとも。まだコントローラを開けてないから温度ヒューズが切れたのかどうかもわかんない。ただ、対応するのがメンドクサイ。

*1:主人公の加護、能力はなんでも屋のようなものなのだから、人間には可塑性があり、なろうと思えばなんにでもなれると考えているという設定は全然おかしくないので。