虫かぶり#10

 主人公いろいろ覚悟が足りないというか、覚悟するための準備とかそんなの。いやまぁおそらくアニメ版のゴールは二人がかたい絆で結ばれるとかそんなのだろうから、ここで精神的な揺らぎを見せといて最後は大団円とかそういう流れっぽい。ょぅι゛ょアテ馬というのではないけども、主人公の尻を叩く役割と考えたらアテ馬のようなもので、なんだかなぁといった感じ。過重労働がどうのとか、人権がどうのとかキャラに言わせてたから、そんなの本が貴族だけの持ち物って描写のように思えるから、グーテンベルク活版印刷以前の前近代的西欧をモデルとしてると思われるので、いったん婚約を受けたんだったらよっぽど自分や相手にスキャンダルがなければ、フツーはそのまま滞りなく事は進むはずで、マリッジブルーっぽい描写を描いて見せたのは、これ、もしかして主人公を通じて「お気持ち」批判とかそういうのだろうか。
 前近代でも史書官のようなものは家系で受け継がれる職だったりしたものだけど、あくまで家業としてであって決して歴史や本が好きだからやらせてもらってるのではなかったし、となれば、この作品で本が好きだからそれを専門にしてもらってるという、いわゆる「職業選択の自由」があるような描き方で、それであれだけ直近の親しいキャラには最大限支援してもらいながら、まだ自分の選択に自信が持てず、気持ちにケリがつくまで待ってほしいとか、前近代に近代的価値観を強引にねじ込んでる歪もさることながら、なんかここで一気にその無理が祟ってきてるみたいな流れ。相手の王子さまも、どちらかというと統治者というより官僚としてバリバリ働いてるみたいな描写だし、好きなことをやらせてもらってるだけでなく最大限お大事児として扱われてるのに何が不満なの?みたいな。

アキバ冥途#10

 黒髪ボブがなじみの客に逃避行を持ち掛けられるが…の巻。終盤なんか錯綜してわかりにくかったんだけど、エピローグでスッキリ説明。これで高倉健と池辺良がカチコミに行くという典型的な流れに乗ったかな…。