ヤマノススメ4#4

 群馬行と金峰山登山の巻。なんか結構見ごたえあった。自分若いころ中国にバックパック旅行をやったから、途中で出会った日本人と気が合って一緒に行動したりしたことが結構あって、旅の目的なんて人それぞれだし、行った地でどのスポットに興味があるかなんかも別だったりするわけで、相手が提案したところが自分にとっては微妙だったり、でもせっかく一緒に行動してるのだから断るのもなんだしで、もちろん自分が行きたいところに相手が行きたいとも限らないワケで、そのへんのすり合わせがちょっとしたストレスになったりする。結局のところ旅行を繰り返していくと単独で行動するようになったのだけども、今回の話のように、メイン二人の動機とか、新しいメンバーの扱いをどうするか、そのへんの扱いだとか感情の個人差だとか、結構自分の経験と照らし合わせても、状況そのものは違っていても深く納得するものがあった。気の合うメンバーといっても、自分と似たような性向な友人がいいのかと言われるとそれもよくわからんところで、性向が似てるからこそ理解が早くてよく馴染むということもあれば、性向が反対だからこそ相手から得られる知見に目を見開かされたり、得手不得手を分担できるということもあり、これが良い方向に働く場合もあれば逆もあって、メンバーがメンバーとして噛み合うということの不思議さみたいなものがある。
 今回ツインテがトラブルに遭って下山という流れなのだけども、登山、やっぱりソロでというより複数人数の方がやはり冗長性があって安全だという話。今回の場合、骨折で添え木をして肩を貸す程度だったら付き添いが一人で構わないのだけども、重症で本人では立っていることもできず人におぶってもらわないといけないぐらいだとすると、メンバー四人もいれば他の三人が分担して下山という方法も取れるのであって、自分なんかはこれ、一人で登って滑落なんかして一歩も動けない状況になったら詰むなぁとかちょっと身震いしながら視聴してた。まぁ怪我だったら助けなきゃという状況が明らかなんで誰もが協力体制になりやすいんだけど、メンバーの人間関係が悪かったら登山をしても楽しくないだろうし、ホント登山に限らないんだろうとは思うのだが、単純に一人一人が身につけるべき技術とか装備とか、そういうのよりメンバーの人間関係大事!みたいなものが窺えてなんかしみじみ視聴してた。そういうのがこの作品での登山抜きのドラマとも重層的に描かれてるし、ツインテ下山の判断の時、メンバーをどう仕切るか?という決断のテーマなんかも重なってて、アレ?、この作品こんなに複雑性のある者だったっけ?とちょっと見直したというか。
 あーあと、黒髪ショート@東山奈央、別人を演じるのが上手くなったなぁという感じ。前シーズンではまだいつもの東山奈央節みたいな声の響きが明らかだったんだけど、前回今回聞いたところ、「アレ、この役なおぼうだったよな…」と思い返してたぐらいだったから、本人もなんか工夫してるのかも。絵の部分もなんか勢いが衰えてないように感じてなんか頑張ってるな…という印象。っつーか、前回で総集編終わってるんだよね。今回から新しい話だと思ってるけど、自分が忘れてるだけでやり直しとかないよね…。