新米錬金#4

 前回の災難の後始末と復旧。なんか値付けがよくわからんというか。

 前回のくっころの治療費、ポーションが原価とはいえ割合が低すぎる。まぁ薬だけで何とかなるもんでもなかろうし、施術費としてみれば瀕死の重傷から命を救っただけでなくちぎれた腕まで元通りなのだからわからなくもないが、昭和脳としては、まだ日本が戦前・敗戦直後と貧しかった時分には例えば結核の治療薬ストレプトマイシンがバカ高で、医者の施療代なんてあってないようなものという感覚だから、なんか面食らう。かといって、今回の魔導コンロ、おそらく一個当たりの鉄板代が120k、二つ販売して270kだから粗利の低いこと低いこと。あの村にそんなに鉄の需要があるとはあまり思えないからそのへんもあるのかもしれんが、利益率を考えるとどうなってんの?みたいな。まぁどうでもいいことではあるが。
 基本話としては特に問題はないんだけど、これも防振りのように近未来社会のあるべき姿の一つなんかなという気がしないでもない。ただ、防振りは構成員が近代市民的ありかたなんだけど、こちらは前近代的共同体のありかたなので、方向性は逆。で、今回街の描写があって、こちらは中世の都市がモデルになってるだろうから、近代的ありかたに近いと思うんだが、主人公にお茶したいとか言わせてたから、村より都市に住みたいということなんだよな。上記の通り、リアルかどうかは別にしてカネ勘定を物語に差し込んでるからには、やっぱり社会はどうあるべきかを実現性も考えながら提案してるように見えなくもない。
 BGM、クラシカルなスタイルながら、やたらアコースティックなので時々びっくりする。今ドキはあんまり人を雇わずシンセが多いと思うんだけど、これはどうなんだろ?。音色データとかそういう演奏プログラムが昔より進歩したから、ヒトの演奏と遜色なくなってきたとかそういうんだろうか。