ルミナス#9

 慰問団、ツアーの最後にアメリカに…の巻。そういや日本もそうだったけど、メンバーの家族が出てくるの珍しいな。いちおう歌を伝えるべきは…という直球のテーマで、チケットを買える富豪はともかく、貧困層はどーすんの?という話。結局曲技飛行のパフォーマンスならすべての人たちに届くってことで、歌自身はやっぱり会場で…という仕立てだったけど、いちおう自分たちの行動に疑義を呈するってことができただけでも、自分のアイデンティティ最高!っていう他のアイドルメインの作品よりははるかにマシだったのではという気がする。当時の合衆国、大恐慌からの立ち直りはニューディール政策では雀の涙で、景気が回復するのはWW2が勃発して戦争特需が本格化してからなので、そのへん今回格差らしきものが描かれていたのも好印象。
 ただ、現地に到着したシーンで流れるラプソディーインブルーもどきのBGMは個人的にはちょっといただけないと感じた。原曲だと思って聞いていると著作権回避のためメロディーが申し訳程度に改変されててがっかりするんだよ。別に既存曲を出さない方針ではないのだし、いっそのこと著作権料払ってそのまま流すか、コード進行だけを真似れば雰囲気は出せるのだからもっとメロディーを変化させたものにするかのどっちかでいいのに…。ジョージガーシュイン若死にしたから著作権フリーなのでは?と思ってggってみたら、大半の曲は兄との共作扱いで、兄は1980年代まで生きてたそうだからまだフリーではないのかも。まぁフリーだったら遠慮なく原曲を使ってるはずだワナ。