ヴェルメイユ#7

 主人公が生徒会執行部に誘われてしまう話。いやまぁ基本構造は三文芝居だし、今回もその範囲を出ないんだけども、前回までのいかにも三文芝居ですって感じのシナリオと、いちおう三文芝居だけど深みに切れ込んでいくよ!って感じのシナリオで、全然印象が違う。この力点の緩急は何だろうな?。他の作品だと、いちおう切れ込みはしたけど中途半端で、形だけやってみました…って感じのが多いんだけど、この作品の場合、とんでもなくB級かと思えば、とんでもなく掘り下げるって感じなので、あーそれがこの作品の魅力の一つなんだろうなとも思うし、個人的には割とイイ線いってるとは思うんだが、いかんせんバランスは悪い。
 あとなんていうかな、悪魔おねえさんと主人公は、商売女とおぼっちゃんの不器用な、けれど純粋な恋愛みたいな、ちょうどシュトゥルムウントドランク時代のドイツの雰囲気みたいなものの香りがちょっとしていて、これ、狙ってやってんのかな?それとも…というちょっと中途半端な書き筋。っつーか、そういうの、今ドキの若者にウケるんだろうか?とも思うんだが、別にわからんでも観測気球程度に打ち上げてみました…でも構わないっちゃぁ構わない気もしてるそんな話だった。