メイドが怪しい#1

 原作未読。ジャヒーの原作者の漫画らしい。いきなり押しかけるとかよくわからんのだけども、今回の話で、他の屋敷のメイドをやってたのに突然そこを飛び出して…という流れなのがよくわからん。リアリティを追求するなら退職の様子をもっと詳細に描くべきだが、本当にエピソードの通りいきなりだったか、本当はきちんと手続きをしてるが作劇上の都合でこういう描き方をしてるだけだとは思うんでそのへんはまぁ。
 しかし、給料は要らないから住み込みで…というのは、戦前から前近代あたりの、家にいても食えないからせめて食事だけでもさせてくれる奉公先を探してたのを彷彿とさせるし、やはり同時代の、女だと独立してやってけないし家にいてもいかず後家になるだけなので、手鍋一つで嫁に…というには主人公とメイドが元々深い関係にあるとか、より強い思慕があったようにも見えんしで、どうにも不可解。給料が要らないなら別にカネ持ちの子弟に仕えるのでなくてもいいし、かといって食材は豊富に使ってるようだから貧乏人でもないだろうしなぁ。単純な人格重視でもカネ目当てでもその反対でもないという。
 ラブコメ主体のコントにしてみても、高木さんの変種のようにも思うんだけど、そのへんジャヒーの人だからなぁ。それなりに深い設定なり伏線があってもおかしくないのでそのへんは追々といったところ。しかし死神坊ちゃんもそうだけど、坊ちゃん大人気だな。ジャンルとして主人一筋の使用人って骨格的には強固な主従関係だからそう珍しくもないのだけども、なんのかんのいってフォーマット化したのは夏目金之助とは思うんで、自分が思ってたより偉大だったんだなという。
 しかし主人公@はやみんなのな。割と正統派ヒロインの役どころが中心だったと思うんだけど、ローマの休日の酷評がよほど身に沁みて演技の幅を広げようとしてるんだろうか?。あんまり抑揚のある役をやってきたという印象はないし、かといって演技が下手という風にも思ってなかったんで、なんか迷走してるなという。ローマの休日は、当該演技を見てないから何ともだけど、演技面より声質が壊滅的にあってなかったのだと思うけど、キャスト決めたのが監督か演出かよくわからんけど、そっちの責任じゃなかろうか。