メイドが怪しい~#4

 メイドの謎にはあまり触れず、二人の関係性を示したり、周辺事情の説明をしたりの巻。うーん、まだまだテーマが読めない。ジャヒー様も割とこうなんじゃないかな…と思わせて、これぞ!とハッキリ特定できるようなテーマではないように思えたから、これもそうなんかなと。主人公とメイドの関係は新婚夫婦のようでもあり、とはいえ夫婦関係の日常にしてはやり過ぎのような気もするし、主人公が子供であり、本当の親の愛情に飢えているのは昨今の家庭内DVとまではいわないまでも、子供をペット化して自分のやりたいことに没頭する親との精神的断絶を示してるのかな…というのも考え過ぎだろうなという感じで、メッセージ性がよくわからんといったところ。
 さて、自分父親の転勤の関係で松山に数年住んだことがあって、なんか松山のどっかで見たような風景だなと、まぁいろいろ調べてみるとあまり似てないんだけど、雰囲気が似てるかな…というところがちょくちょくあった。メイドがサンマを買いに行くシーンでは

 魚屋が、こう細い路地にあるところは萱町商店街っぽいし、市内電車の電停も伊予鉄道のそれに似てる。松山は市内電車の路線のうち、環状線の内側が商業地域、外側に住宅地が広がってるというのが大体の構造なので、画像のように建物も背が低いものが多かったりする。市内電車の車体はさすがに古めかしいのでアレかな。あと主人公の屋敷が、ディテールは全然違うんだけど、様式が萬翠荘を彷彿とさせる。
 ただねー、聖地と言っては何だけど、坊ちゃんの舞台は確かに松山もあるんだろうけど、あれは教師としての赴任先であって、坊ちゃんと清が住んでたのは一貫して東京だし、東京にも昔は路面電車が走ってたので、この作品の舞台が松山ってのはちょっと考えにくいんだよな…。